【高口ようこ一般質問2023-4】気候危機対策(断熱)と有機給食を、急いで…!

2023年度(2024年2月14日)、練馬区議会、高口ようこの一般質問。

4つ目のテーマは、気候危機対策と有機給食。

★学校のエアコンつける基準見直せ!
★教室の断熱改修を!
★区立施設の断熱も!
★オーガニック給食→まずは米から

について、訴えました。

★録画放映はこちら

練馬区議会HP

※後日字幕をつけてyoutubeにもUP予定です


↓以下、質疑です。

 

【テーマ4】気候危機対策(断熱)と有機給食を、急いで…!

① エアコンつける基準見直せ!

毎年の猛暑のなか、「エアコンが配膳室にない」「生徒会室にない」等、
エアコンのない部屋の相談を多数いただきます。

改築する新校でも、エアコンがつかない部屋があることに驚きます。

原因は、「生徒や教職員が常時いない部屋」には付けない規定であり、
どの位の時間を「常時」とするかの基準もないためです。

Q1-1

地球沸騰の時代、原則、すべての部屋にエアコンをつける基準に
見直すべきです。

Q1-2

そのうえで、学校予算にまかせず、区の責任で、
全部屋のエアコン設置を進めるべきです。

お答えください。

 

② 教室の断熱改修を!

ただしエアコンをつけても、教室の断熱性能が低ければ、
光熱費が高騰、学校予算を圧迫します。

全国的に、教室の断熱が議論となり、
DIYによる断熱改修も広がっています。

区の友好都市・上田市の上田高校でも、地域の協力で実現。

仙台市は、公立小の3教室を断熱改修、
長野県は、断熱ワークショップを予算化しました。

Q2

練馬区でも、子どもの健康と学習環境を守るため、
教室断熱の予算化を急ぐべきです。お答えください。

③ 公共施設の断熱も…!

断熱をしないことは、バケツの穴があいたまま
水を注ぐことにたとえられます。

まずは、バケツの穴をふさぐこと。
漏れ出るエネルギーを、断熱によって止めるのが先決です。

しかし日本は、断熱の意識が非常に低く、
「がまん」の省エネ対策が主流です。

区の『環境基本計画』も、「エアコンの使用時間をへらす」等、
区民に「がまん」を強いる施策に、区のCO2削減の多くを担わせる計画で、
これでは脱炭素社会は達成できないと危惧します。

Q3-1

北海道ニセコ町は、徹底した断熱の方針を定め、2021年完成の新庁舎では木製サッシのトリプルガラス、相場の2倍以上の235mmもの断熱材等、最高水準の断熱性能、UA値0.18を達成。

職員の健康や仕事の効率にもいい影響があり、今後の公共施設のモデルになると評判です。

練馬区でも、区役所や区立施設での改修で、最高レベルの断熱性能を求めます。

Q3-2

既存施設でも、トリプルガラス、外付ブラインド等、簡易的にでき、費用対効果の高い窓断熱から進めるべきです。

お答えください。

【参考】高橋真樹氏『「断熱」が日本を救う』
→断熱についてはこちらが詳しいです!

【参考】【練馬区議会レポート】『練馬区環境基本計画2023』とフードドライブ事業
→練馬区の『環境基本計画』の問題点はこちらでレポ!

 

④ オーガニック給食→まずは米から!

昨年の全国都市農業フェスティバルに参加くださった木更津市では、
農薬・化学肥料を使わず、環境にもやさしい
「きさらづ学校給食米」を、全市立小中学校の給食で提供。

市内生産者の協力を得ており、令和7年度産の収穫で100%達成予定。
その後、余剰が出れば、販売する意向も伺っています。

Q4

せっかくの都市農業フェスティバルのつながりを活かし、
有機米の導入から、有機給食、オーガニック給食を進めて頂きたい。
お答えください。


練馬区答弁

<A:教育振興部長>

A1-1+1-2「学校の暑さ対策について」

区では、児童・生徒が授業を受ける教室や体育館、教職員が執務を行う管理諸室、給食室等について、計画的に空調機の設置・更新を行っています。空調機を設置するまでの間の体育館および配膳室等には、熱中症対策としてスポットクーラー等を設置します。

学校の改築や長寿命化改修に際しては、倉庫、教材室等教育活動や執務を行わない部屋を除き、生徒会室等も含め空調機を設置しています。

※高口解説:「倉庫、教材室等教育活動や執務を行わない部屋を除き」
→「等」の中に、配膳室等が含まれます。その基準の見直しについて聞いているのに、答えになっていません…。

A2(断熱について)

断熱については、屋外に面した窓を複層ガラスにし、壁面や天井に断熱材を使用するなど、冷暖房効率の向上と省エネに配慮した仕様としています。

A4(有機給食について)

学校給食における有機食材の使用については、有機栽培作物は、栽培に労力やコストを要することなどから、耕作地面積が令和2年時点で全国の耕作地の0.6%となっており、学校給食の需要に対応することは困難です。

国は、有機農業の推進に向けて技術開発を進めるとしており、その動向を注視してまいります。

<環境部長>

A3「区立施設の断熱について」

区では、環境基本計画2023において、CO2排出量の削減目標の達成に向けて区の率先行動を掲げ、区立施設等のエネルギー消費量削減に取り組んでいます。

改修の際には、照明設備のLED化、高効率空調設備や再エネ導入、窓断熱など、建物全体としてエネルギー効率を高めるよう努めています。

新築・改築する際には、断熱性能の向上を含めて、原則として一次エネルギー消費量を30%から50%以上削減することを目指します。

高口解説:わかりにくいですが、断熱の基準は設けず、建物全体で考えるということです。高口は、断熱については、国の基準が低いことを踏まえて、特に力を入れるべきとの問題意識から質疑しました。


高口ようこ一般質問(2024/2/14)一覧
  1. 防災、備蓄の充実を!
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  4. 気候危機対策(断熱)と有機給食を、急いで…!
  5. 子どもの声に応えてください、教育長!
  6. 谷原保育園問題…1・2歳児クラス閉鎖なのに、「承諾書」は3歳直前まで利用可と明記!?

  7. 介護問題と共生社会を問う

  8. 生物多様性と道路問題、コモンズと稲荷山公園問題