インボイス反対の陳情、質疑!区民の負担増に、区は応えるべき!【練馬区議会・区民生活委員会2024/4/25】

2024年4月25日、練馬区議会・区民生活委員会のレポートです。

インボイス反対の陳情、質疑!

陳情はこちら。

簡単に要旨をまとめると、

  1. インボイス制度の経過措置、特例制度の無期限延長
  2. 練馬区独自の現金給付型の事業者支援制度
  3. 練馬ビジネスサポートセンターの税務相談の周知
  4. 「消費税は預かり税ではない」という周知

の4点を求めています。

インボイス問題①経過措置が終われば、負担はさらに増大……

もちろん高口としては、インボイス反対の立場から、質疑をしました。

まず、陳情者が求める「経過措置、特例措置」について。

こちらは3年の期限つきで、今は「2割特例」等がありますが、それが終われば、
何十万円もの負担がのしかかります。

(区の資料に例示されたケースでは、売上700万円でプラス21万円~41万円に)

生活費の1、2ヶ月、それ以上……。
とても暮らしていけません。

練馬区の区内事業者への影響も大ですが、区の認識を問うと…

「負担は認識」と認めつつも、
「融資をはじめとした様々な支援」
「ビジネスサポートセンターで周知」との答弁に留まりました。

インボイス問題②実態→さらに深刻に…

制度が始まってからも、インボイスの問題は収まっていません。

「実態調査は行わない」と残念な答弁をした練馬区に対して、他団体による実態調査をぶつけました。

1:「インボイス制度を考えるフリーランスの会」による確定申告の実態調査

  • 9割が見直し、中止を求める
  • 借入してまで補填したのが150人超、本末転倒
    ↑調査から1週間の段階なので、もっと増えているだろう

2:全建総連「インボイス制度の導入前に免税事業者であった一人親方アンケート」

第3回、2023年末

  • インボイス導入で仕事をやめる可能性があるとの回答→導入前のアンケートより増加
  • 課税事業者になったが、単価は据え置き→75%
  • インボイスを導入しておらず、消費税分が値引きになった→36%

これらの実態に対する、区の認識を問うと……

「状況は認識」とこちらも認めつつも、
「区独自の現金給付金を行う考えはない」
と否定。残念……

また、ビジサポの相談の声で拾っているので、実態調査は不要とのこと。

インボイス問題③「預かり税でない」周知さえしない

ではせめて、陳情要旨4の「消費税は預かり税ではない」という周知だけでもしているか、といえば……

練馬区「国税」だから「国の責任において行うもの」
練馬区は「国の求めに応じて」対応する

という、国の下請け的な答弁。

ため息しか出ませんね……。

インボイス問題④現場では負担が増大

実は練馬区でも、インボイスによって余計な業務が、現場で増えています。

たとえば、高口が練馬区の外郭団体の施設で、印刷機を使用し、使用料を支払ったところ。

いつもより時間がかかるので何かと思えば、インボイスのために領収書を機械にかける作業をしているとのこと。

一方で、渡されたのは、手書きの領収書……。

領収書は手書きだけど、インボイスのためにその領収書を電子保存する作業はデジタルで行うわけですね……。

うーん、面倒くさい。

それでも練馬区は、
練馬区ではインボイスでの業務負担は特にない、
との答弁。

外郭団体だから知ったこっちゃない、ということなのか、
区が把握していないのか、
現場の負担はどうでもいいのか……

ため息しか出ません。

#確定申告ボイコット

確定申告の時期、「#確定申告ボイコット」がSNSを席巻しましたが……

庶民にはインボイスの税負担、業務負担増をしいておいて(課税事業者も経理担当も大変!!!)、

“最大与党”の国会議員は、裏金問題……

国民の怒りは、当然!!!

インボイス制度が始まってからも、怒り、問題は収まっていないこと、
それをしっかりと受け止めるべきです。


↓参考↓以前に出たインボイス反対の陳情