23区の清掃を担う「東京二十三区清掃一部事務組合」…令和6年度予算の中身。練馬区の分担金はいくら?【2024/4/26みどり・環境等特別委員会】
2024年4月26日、練馬区議会「みどり・環境等特別委員会」のレポートです。
東京二十三区清掃一部事務組合の「令和6年度予算」の報告
★東京二十三区清掃一部事務組合とは?
通称「一組(いちくみ)」と呼ばれる、
東京二十三区清掃一部事務組合。
https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/
23区が共同で設置し、清掃事業を担っている公共団体です。
(そのこと自体が、あまり知られていないかもしれません)
そこで独自の予算をたて、執行しています。
どんな予算?
令和6年度予算の詳細はこちら↓
https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/zaisei/yosan/kumiai/yosan/yosan.html#reiwa6
予算総額は996億円、約1000億円と、大きな予算です。
★歳入
歳入の半分(2024年度は48%)は、各区の「分担金」です。
ごみ量と、負担(清掃工場があるかどうかで違う)等をもとに、計算をして、毎年の額を決めます。
歳入の残りは、使用料や、組合債など。
★歳出
歳出は、当然ですが、清掃費が主。
「施設整備費」……各清掃工場の建替えや延命化、メンテナンスにも多くの予算が割かれます。
2024年度で、311億円。
清掃費500億円に次ぐ、大きな額です。
★練馬区の分担金は?
練馬区の、2024年度の分担金は、「30億8千万円」。
昨年度より1億3千万円の減です。
特徴は、「精算額」という仕組み。
2年前(※)のごみの量が確定した段階で、ごみの量が減っていればマイナス、増えていればプラスの清算が区となります。
※前年度のごみ量は、予算の段階では確定していないので、前々年度となる
2024年度は、2022年度のごみの量で清算するのですが、その元になっている、さらに2年前の2020年のごみの量が、コロナ禍で家庭ごみが増え、多かった→2022年度はそれより減った……ということで、今回は1億3千万円の減額の清算となりました。
今後の注目は2点
①一人あたり、年約4200円の負担
ごみの量で、分担金が決まる…ということは、ごみが減れば、分担金も減るということ。
2024年度30億8千万円を、74万人で割ると、
一人あたり4,162円。
つまり、年4162円、一か月346円、1日11円、練馬区民は、清掃料金を支払っている計算です。
ごみを減らす……リデュース、リユース、リサイクルが進めば、私たちの払う代金も節約できる!ということですね。
②『一般廃棄物処理基本計画』の改定
国の『ごみ処理基本計画策定指針』に沿って策定するのが、この基本計画。
それを5年ごとに改定しています。
2024年度に第6次計画の改定が行われることに。
各区の部長が「改定検討委員会」に、課長が「ワーキンググループ」に参加しています。
どのような計画になるのかが、とても重要です。
高口からは、減らされてきた職員定数の見直し、職員のあり方について、検討を求めました。
③「区民との対話」ご参加を!
一組として、「区民との対話」の会を開催しているので、ぜひ皆様もご参加ください。
ごみ、清掃、リサイクルに関心を持っていただくことが、一組の運営や計画改定のうえでも、とても大切ですね。