【高口ようこ一般質問2023-7】介護問題と共生社会を問う
2023年度(2024年2月14日)、練馬区議会、高口ようこの一般質問。
7つ目のテーマは……
これから練馬区が増えると予測している外国籍住民の方々。
同じく増えている高齢者。
この両者を、「介護」という観点でみると、練馬区がしなければならない施策が見えてきます。
★録画放映はこちら
※後日字幕をつけてyoutubeにもUP予定です
↓以下、質疑です。
【テーマ7】介護問題と共生社会を問う
① ヘイトに向き合おう
これからの社会のあり方を考えた時、
第3次ビジョンで、
「外国人に開かれた地域づくり」
を掲げたことを評価します。
一方、練馬区の状況として、練馬光が丘病院跡地にできる
介護人材の養成校では、半数程度、外国人の方を見込んでいます。
その方々に練馬区で働いて頂くことを、区としても期待しています。
介護福祉士の受験資格をとれば、
在留期限の制限はなく、家族の帯同も可能です。
単に人材確保としてではなく、
家族・子どもを含めた幅広い支援を整えるべきです。
外国人の自殺は死因の3%を占めており
メンタルヘルスの支援も欠かせません。
難民移民、入管法の問題や、
ヘイトをなくす取組も、共生社会には不可欠です。
Q1-1
介護人材として外国籍の方を見込んでおきながら、
ヘイトの問題に向き合わないわけにいきません。
ビジョンや方針にも、踏み込んで明記すべきですが、
ヘイト防止の取組とあわせ、伺います。
Q1-2
また、介護保険制度の改定では、訪問介護報酬が減額となり、在宅介護を支えられなくなると、事業所やヘルパーが悲鳴をあげています。区として訪問介護への影響をどう捉え、どう支えるのか伺います。
② 分断の問題
SNSに目を向けると、外国人ヘイトだけではなく
若者と高齢者の分断をあおる論調が目につきます。
介護職の低い待遇は現役世代の問題でもあり、
介護離職を防ぐためにも、
介護を充実させることや、介護職の待遇改善は、
世代を超えた共通のテーマとなるはずです。
Q2-1
区は、世代間の分断の論調についてどう考えるか
Q2-2
また、世代間で分断させない呼びかけ等、対策を求めますが、
考えを聞きます。
練馬区答弁
<A:高齢施策担当部長>
A1-1
外国人介護職員の増加が見込まれるなか、練馬福祉人材育成・研修センターでは、指導方法における配慮や住まいの支援等の待遇面など、受け入れにあたっての留意点を学ぶ研修を行っています。
また、男女共同参画計画において、ヘイトスピーチ等の差別的言動を解消することを重点取り組みに位置づけ、区報への掲載や人権パネル展の開催など、周知啓発の取り組みを進めています。
A1-2
国は、令和6年度から訪問介護の基本報酬を引き下げる一方、現行の3つの処遇改善加算を一本化し加算率を引き上げ、加算を取得しやすくしました。区は、事業者に対し、集団指導の際や練馬福祉人材育成・研修センターでの研修により改定内容を周知するとともに、処遇加算取得セミナー等を開催し、確実に加算を取得できるように支援していきます。
国に対しては引き続き、処遇改善を要請してまいります。
A2-1+2-2
社会保障制度は、子どもから子育て世代、高齢者まで、全ての人々を生涯にわたって支えるセーフティーネットです。医療、介護、子育て支援など各制度の中で、世代間の相互理解につながるよう、周知を図ってまいります。