『第3次みどりの風吹くまちビジョン(素案)』にパブコメを送ろう!あきらめずに、練馬区政を、変えていこう!

『第3次みどりの風吹くまちビジョン』とは

2023年12月に練馬区が数々出してきた計画の
大元になるのが、「ビジョン」。

これをもとに各種計画がつくられるので、
いわば、各計画の”親玉”ですね。

今の練馬区長が、今の練馬区がこれから何をしようか
してしまおうとしているかが、わかります。

ぜひぜひ、パブコメを出してほしい……!!!

応援ポイント+問題点などを、解説します!

■なぜ「第3次」なのか?

今の前川練馬区長が就任してから
選挙が終わることに出しています。

3期目なので、第3次
ということですね。

この任期の間に、どういうことをしたいか、していくか
が書かれています。

■練馬区の計画ページはコチラ

■第3次みどりの風吹くまちビジョン
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keikaku/vision3/vision3rd_soan.html

■戦略計画
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keikaku/vision3/vision3rd_soan.files/vision3rd-all.pdf

■年度別取組計画
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keikaku/vision3/vision3rd_soan.files/visionn3rd-all2.pdf

■こども版
https://www.city.nerima.tokyo.jp/nerimakids/joho/boshu/kodomo_sanjibijon.html
↓小学生向け
https://www.city.nerima.tokyo.jp/nerimakids/joho/boshu/kodomo_sanjibijon.files/shogakusei.pdf
↓中学生向け
https://www.city.nerima.tokyo.jp/nerimakids/joho/boshu/kodomo_sanjibijon.files/chugakusei3.pdf

応援ポイント!

いいな!と思うところも、ちゃんとあります!

いいと思う事業は、

「●●というところがよいです」
「ぜひ進めてください」
「頑張ってください」

等の意見を送ることをおすすめします!

職員の皆さんのモチベーションにつながりますし、
区民の後押しがあると、進めやすくなると思います!

■高口の推しポイント①感震ブレーカーの無償貸与

今回の新規事業で、高口の応援したい事業を、いくつかご紹介します。

まず、こちら、感震ブレーカーの無償貸与。

具体的な減災対策として、やったほうがいいと、議会でも発言していたことなので
よかったです!

■高口の推しポイント②新たな区立施設の予約システム

今の予約システムが、本っ当~~~に使いづらいので……

ぜひ、利用者目線で使いやすいものを
構築いただきたいと思います!

■高口の推しポイント③若年女性支援事業

困難女性支援法を受けて
計画の策定と、
若年女性の居場所事業をやろう、と掲げました。

高口も議会で質疑をして
求めてきたことが実現したことでもあり、

とても私としても嬉しいなと思います。

職員の皆様、応援しています!!!

■高口の推しポイント④ひとり親の転居費用の助成

これはなんと「都内発」!

■高口の推しポイント⑤東京都ベビーシッター利用助成

多胎児…双子ちゃん以上のお母さん方が
一生懸命要望していた
東京都のベビーシッター事業への利用助成が、ついに始まります。

高口も一生懸命、声を届けていたので
本当によかったです。

■高口の推しポイント 他にも…!

産後ケア施設(P56)
  • 施設の拡充
  • 利用者負担軽減
学童(P58)
  • ねりっこひろば
    • 1年生の利用開始時期の前倒し
    • 冬期の終了時刻の延長
  • ねりっこ学童:障害児受入れ枠を拡大
  • 学童のICT化
児童館(P58)
  • 日曜・祝日の開館
  • 平日の開館時間を拡大
  • 家庭・養育環境に課題のある中高生への支援を充実
学校(P60)
  • 学校運営協議会制度→段階的に導入
在宅医療・がん支援(P72,74)
  • 複数のがん検診を同時受診できる医療機関の拡充
  • ウイッグ等購入費用の助成
  • ACPの普及啓発
防災(P76)
  • スタンドパイプの設置
公園(P84)
  • 公園トイレのリニューアル
  • 公園等改修計画の策定
環境(P86)
  • 製品プラスチックの改修・資源化を開始
  • 省エネ、再エネの補助制度の充実

問題点……

いいところも多々……

じゃあ、何が問題なんですか?
と言うと……

【問題1】公共施設つぶし、学校つぶしの計画とセット!

これまで高口が解説してきた

公共施設等総合管理計画
学校施設管理実施計画』や『適正配置方針』でわかる

区立施設つぶし、
学校つぶし、

統廃合……

これが、隠されているからです。

パラパラっと見れば、とってもいいことも、書いてあります。

でも、その裏では、
学校や区立施設を潰していく
ことと、セットで進めようとしている
のです。

たとえば、学校の統廃合についてはP60にしっかり書き込んでいます。

要は、このビジョンの
なんとなくの見た目のよさに騙されず

その裏には、
学校統廃合などの計画が
“隠されている”んだ

ということを、
見極めることが重要です。

【問題2】住民大反対の計画も、進めようとしている!

特に住民が大反対をしている
そして多額の税金をかける、数々の問題……。

例えば

  • 練馬区立美術館の改築
  • 石神井公園の再開発
  • 稲荷山公園の計画

などなど…

他にも挙げればキリがありませんが、

それらも、普通に、しれっと、載っています。

まるで反対などないかのようです。

住民の声に耳を傾ける区政
住民の声から始める区政
住民に寄り添う区政

それが何よりも求められる今、

そうなっていない
練馬区政の問題が
凝縮されたビジョンだと言えます。

【問題3】具体的な問題の箇所

ここからは、具体的な問題の箇所を、挙げていきます。

教員の働き方改革(P60)

教員の働き方改革について

  • 「サポート人材の配置拡充」
  • サポート人材の「研修会」

に留めています。

正規教員の不足、業務負担という根本的な原因から、目をそらしています。

不登校対策(P60)
  • 「不安や悩みを早期発見する体制の強化」
  • 「ICTを活用した学習支援の推進など、多様な支援」

とあります。

これ自体は否定しませんが、今の学校システムの限界を見据え、不登校の原因である学校そのものを変えていく方針に踏み込むべきです。

相変わらず、道路…

P76「防災まちづくり」の項目で「道路拡幅」を挙げています。

進まない小竹向原駅エレベーター(P80)

「働きかけていきます」
↑ずっとこのままなんですよね……

もっと踏み込むべきです!!!

稲荷山公園(P84)

住民の大反対のなか、なぜこのビジョンが出せるのか?
区民の声を聴かない姿勢がありありと……。

「見えるみどり」へのこだわり(P84)

「沿道緑化基準の見直し」

↓こちらを参考にしてください↓
高口ブログ「練馬区みどりの総合計画」(素案)にパブコメを送ろう!

練馬区立美術館問題(P92他)

「もっともっとアートプロジェクト」
とかいうのを、始めるそうです。

  • 「新しい発想によるイベントの開催」
  • 「文化芸術の魅力を総合的に発信する広報に取り組みます」

……そもそも……この時代に、
豪華なでっかいハコモノを作ることの
何が「新しい発想」なのでしょうか?

しかもこれだけの疑問の声を
完全に無視して進める「新しい発想」
とはなんでしょうか?

はあ…
あーあ…
深いため息が出ます。

アートとは、そういう人の声を潰していくためにあるものなのでしょうか?

そうではないと、私は信じています。

小さな声を、疑問の声を大切にする
向き合う、寄り添う。

それが「本物のアート」だと、
私は思います。

■その他、気になるポイント

正面切って反対ではありませんが、たくさんの論点を含んだ項目も、多々見られます。

「元気高齢者の活躍の場を拡大」
「街かどケアカフェの充実」(P64)

敬老館は削減し、介護予防に特化しつつ、元気な高齢者を働かせようという方向性。高齢者政策そのものに関わります。

ひきこもり支援(P69)
  • 「あすはステーション」の区西部への増設

などを挙げています。
ひきこもり支援がどうあるべきかを考える必要があります。

「新たな交通手段の実証実験」(P80)

みどりバスの運転手不足が課題のなか…

「自動運転バス」や「AIオンデマンド交通」について、記載。

新たな『地域公共交通計画』の策定をあわせ、注視します。

マンション管理の課題(P81)

石神井公園駅前の再開発ビルに触れた直後に、
「管理不全な分譲マンションの急増」
「適正管理の促進に向けた対応が急務」
と記載。

何か皮肉のような……
タワーマンションの数十年後の課題を、暗示しているようにも感じます。

「(仮称)ねりまみどりフェスタ」(P84)

フェスティバルとかフェスタとか…
やたら増えている印象が……

一つやれば何千万円かかるのが区のイベントですが、
“やった感”は出しやすいのですよね。

気候危機対策(P86)

ガンガン進めてほしいですね!!!

電子図書館に前のめり(P95他)

今回いろいろなページで見かける「電子図書館」の文字。
これ自体は否定しませんが、図書館専門員(司書)の待遇改善や、指定管理の問題など、図書館の根本的な問題にも向き合うべきです。

ねりま協働ラボ(P96)

「地域おこしプロジェクト」を改訂して始める事業ですが、これまでと異なるのは、町会・自治会とNPO・ボランティア団体の「コラボ」を前面に打ち出している点です。

外国籍住民(P96)

「外国人に開かれた地域づくり」の方針に期待も注視もしたいところ。

ヘイトや移民難民問題等、社会の課題からも目を背けることのないよう、お願いします!

真の注目は『年度別取組計画』のほう!

実は、注目してほしいのは
『年度別取組計画』の方なんです。

表がいっぱいあって、
モノクロでちょっと見づらい。

カラーの読みやすい方
“じゃない方”
が、実はとっても重要!
なんです。

さらりと
「ええ、やっちゃうの!?」
「えー、そんなことあるの!?」
ということを書き込んでいるのが、ココ。

ですので、ぜひ、『年度別取組計画』のほうを、じっくり見て頂きたいと思います。

(実例1)桜台東部地区 防災まちづくり事業

例えば、桜台の木造住宅密集事業(木密)について。

住民が反対をしている道路についても、「測量」を進めていくことが書かれています。

住民の方々は、ぜひともご意見をお送りください。

(実例2)大泉第二中学校(大二中)を分断する道路

4つにぶった切る、というとんでもない計画も、進めることが
“さらり”と書かれています。

「補助135号線および補助232号線(大泉学園駅南側地区)」
これが大二中を分断する、道路の計画名です。

「大二中」という名前がないので、わかりにくい。
一般の方が、これでどうやってわかれと言うんでしょうか?

  • 令和7年度から測量開始
  • 令和6年度取組方針を策定

…と、恐ろしいことが書かれています。

子どもより
学校より
避難拠点より

道路が大事。

今の区長の区政を象徴するような計画です。

子どもや教育について、
他のページでどれだけいいことが書かれていても

「いや、裏側では違うじゃん」
と言いたくなるんですよね……。

ぜひご一緒に、学校を守る意見を送りましょう!

他にも…
  • 不登校支援
  • ヤングケアラー等々

様々な課題についても書かれています。

皆さんの問題意識、困っていること、気になること
等々に合わせて

ぜひそのページを探して、
ご意見をお送りください。

あなたの声で
練馬区を変えていきましょう!

新しい取組「こども版」資料

今回、練馬区が初めて取り組んだのが
子ども版のビジョンの資料を作成したことです。

(練馬区HP)こども版小学生向け / 中学生向け

子ども向けに分かりやすくまとめたり、ルビを振ったりしてあります。

「子どもからの意見も聞こう!」という姿勢は、とても評価しますし、
今後も続けてほしいと思います。

(特に、学校統廃合はじめ、子ども関連の施策では、必ず子どもの声を聴くべきです!!!)

■深く考えるために…

一方で、当然といえば当然ですが、
まとめているのはいいところだけなので

それを読んで、果たしてどのくらい
練馬区の問題が理解できるかというと、
できないと思います。

これだけで考えず、高口の動画などを合わせて見て頂いたりして、
お子さんと一緒に、深く考えていただけると、よいなと思っています。

■子どもアドボカシー、実践を!

子どもの声を聞く「子どもアドボカシー」。

これも高口訴えてきたことです。

ぜひ、ビジョン以外の計画でも
子どもに伝わるような説明を添えて

(今回なら学校の『適正配置方針』も子ども版を作るべきです)

子どもたちの声を
もっともっと積極的に
区政に反映していくよう

これからも全力で求めていきます!


巻末資料にも注目を!

「巻末資料」が、実は曲者。

練馬区の動きや、”狙い”が感じられるからです……。

■練馬区の人口動向分析

まず、この推計が『学校適正配置方針』ともつながるので、注意が必要です。

↑こちらを見ると、増えているのは、外国籍の住民の方。

練馬区の人口増を支えてきたのは
外国籍住民

ということがわかります。

共生社会。

ともに暮らす外国籍の方々と
どう地域社会を築いていくかが
ますます重要な課題になりますね。

■大江戸線延伸の推計

大江戸線の延伸が実現した場合に人口推計がどうなるのか、という試算をしています。

大幅に増えると、前向きな予測をしています。

将来的には77万8000人!

令和26年で約78万人に達する
と見込んでいます。

その見込み通りになるかどうか、がポイントです。

■いつもの「財政難」アピール

さらに練馬区のいつもの
“財政は苦しいです”
“公共施設の改修のコストも上がっていますよ”
という資料も、毎度のことながら、ついています。

だったら練馬区立美術館は
豪華に改築している場合じゃないんじゃないの!?

と、言いたくなりますよね。

こっちの区立施設は潰して+潰そうとしていて
一方で、やりたいことでは
多額の区民の税金を使う……なんて、

ダブルスタンダードは許されません!

練馬区政を、変えよう!

正直言うと、
このビジョンを読みながら

私はとても
暗い気持ちになりました……。

今のまちのかたちを守りたい、
まだ使える施設を残したい、
学校をよりよくしていきたい……

ただそれだけなのに、
練馬区の方針に合わないというだけで、
置き去りにされる、
見向きもされない、
無視され、潰される声の数々……。

今回も、せっかくパブコメを送っても、
練馬区が、意見を全然反映してくれないだろうな、
それでまた皆さんが、やる気をなくしてしまうだろうな、
ということも予想していて、
とても悲しくなります。

そうした声がまっとうに反映される、
もっと明るいビジョンを、
練馬区で作っていきたい。

そのために、

練馬区長を変えていきたいなぁ…

と、願う日々……!

2024年も皆さんと、
ともに頑張っていきたいと思います!

どうぞ来年も、よろしくお願いいたします!

まずはあきらめずにパブコメを、お願いします!