【高口ようこ一般質問2023-5】子どもの声に応えてください、教育長!
2023年度(2024年2月14日)、練馬区議会、高口ようこの一般質問。
5つ目のテーマは、子どもの声を聴き、真摯に応える練馬区と練馬区教育委員会になるように……という期待と願いをこめて、挑戦した質問です。
まず、子ども達に、一般質問で練馬区に聞きたいことをアンケートし、頂いたうち2つの質問を、練馬区に問いかけました。
(もっともっと取り上げたかったのですが、時間の関係で、すみません…!
ご協力、ありがとうございました!)
さらにアンケートでは、
Q2.「与党の質問は教育長が答えるけれど、野党の質問には教育長は答えない!
(部長などが答えます)このことについてどう思いますか?」
という質問をし、子どもからの意見について、「練馬区教育長」に、答弁を求めました。
しかしそれでも、いつもどおり、教育長は答弁せず、壇上に立ちもせず……。
とてもとても悲しく残念な気持ちになりました。
やはり、区長を変えて、教育長を変えなくてはいけないのかもしれませんね……。
ちなみに、副区長も、野党にだけ答弁しません。
※この件は引き続き、頑張ろう!と思い、まずは練馬区に質問状を送り、議会事務局に調査も依頼しましたが、続報については別途お伝えしていきます。
★録画放映はこちら
↓以下、質疑です。
【テーマ5】子どもの声に応えてください、教育長!
① 子どもの質問
今回の一般質問にあたり、子どもたちに、区への質問を募集しました。
Q1-1
小学1年生より
「稲荷山公園計画について、
話を勝手に進めないでほしい、今ある家を壊したくない」
Q1-2
小学3年生より
「普段の授業が落ち着きがなく、良い授業ができていないので、
雰囲気良く、みんなが発表したり話し合いやすく
なごやかで楽しい授業になってほしい」
こどもにわかる言葉で、教育長がお答えください。
② 教育長、なぜ答えないの?
ご存じの通り、教育長は、私たち野党の質問には答えません。
人は、無視されると傷つき、
尊厳が奪われることを
教育長はおわかりでしょうか?
教育長は、地方教育行政法にも「人格が高潔」な者と規定されています。
何より、他者への尊重を教える、子ども達の見本であることを、願います。
Q2
この点も、子どもたちに意見を聴きました。
3年生「どうして教育長が答えないのか理由を知りたい。
少数の人の意見も含めて、色んな人の意見を聞いてほしい」
5年生「許せない〜! 差別反対!」
この子どもの声への見解を、教育長に伺います。
③ 区長も、子どもの声を聴いてください
私はずっと、子どもの声を聴くことや
「子どもアドボカシー」を要望してきました。
「区長とともに練馬の未来を語る会」では、
子ども達との会は開かれていません。
Q3-1
ぜひ区長には、「語る会」として、子どもの声を聞いて頂きたいと思います。
Q3-2
今回、『第3次みどりの風吹くまちビジョン』で
子ども向け資料を作ったことを評価します。
子どもからの意見は約50件でした。
より子どもに伝わる説明や、
意見を引き出す工夫をしながら、ビジョン以外のパブコメでも
子どもの意見募集を広げてください。
伺います。
④ 練馬児童相談所と、区のこどもアドボカシー
特に声が聞かれにくいのが、社会的養護の子どもたちです。
これまでの経験から、
「大人に話してもどうせ変わらない」
「言っても意味がない」
の思いが強いことを踏まえ
Q4
子どもの声を丁寧に聞くのはもちろん、
実際にルールを変えるなど、
子どもが生活レベルで変化を感じられることが重要です。
練馬児童相談所の開設とあわせて、
区としてはどう取組むのか、伺います。
練馬区答弁
<A:教育振興部長>
A1:子どもの声への対応について
一般質問は、各議員の質問に対して、区長ほか区の理事者がお答えする場です。頂いた質問の内容等に応じた理事者が答弁しています。
子供たちに対しては、出前教育委員会等で意見・質問に答えています。
※高口解説:あまりにさらりとしていて一般には読み取れませんが、「なぜ教育長が答えないのか?」→「頂いた質問の内容等に応じた」というのが理由です。簡潔……ですね……
A1-1:稲荷山公園の整備について
練馬の貴重なみどりを保全し、さらに豊かにして次の世代に引き継ぐことは、区の責務です。
稲荷山公園は、武蔵野の面影を身近に感じ、様々な活動や交流が展開できる公園を目指しています。都心近くに位置しながら、多様な動植物と出会える場として、年間を通じて区民の皆様に愛され親しまれる公園となるよう、現在、専門家委員会において検討を進めています。
本公園の整備には、地権者をはじめ、地域の皆様の理解と協力が不可欠です。今後も計画の検討や事業の進捗に合わせて、周知を丁寧に行い、ご意見を伺いながら進めていきます。
A1-2:授業の改善について
教員は、子供たちが落ち着いた環境の中、進んで自分の考えを発表したり他者と対話することで、課題の解決に取り組む授業を目指しています。そのため、校内での授業研究や管理職による授業観察、郊外での研修等を通じて、授業改善に努めています。
子供たちには、質問をお聞きになった議員からお伝え願います。
※高口解説:教育長が答えないうえに、この最後の一文……。
私はとても、子どもを馬鹿にしている、と感じました。
私はこの後の質疑でも、谷原保育園の保護者の言葉を代弁して、答えを求めていますが、そこには、「谷原保育園保護者にお伝えください」等と付け加えてはいません。
なぜ、子どもには、私から伝えないといけないと考えているのでしょうか?
子ども自身が、この一般質問の動画を観る・観られると思っていないからでは?伝えろというわりに、「こどもにわかる言葉で」と質問の中で指定したにも関わらず、そういう文章には全くなっていません。わかってもらう気があると思えません。
(この一言は、こどもの権利条約における意見表明権=そのための子どもの発達に応じた説明、を前提にしています。教育委員会ならいちいち書かずともわかると思ったのですが)。
こどもへの理解があまりに……残念です。
<こども家庭部長>
A3-1(区長が子どもと「語る会」を開くことについて)
前川区長は就任以来、毎日のように地域に出かけ、多くの区民の皆さんのご意見を伺っています。
外遊びの活動や子育ての広場を見て回り、子ども達や保護者の声もお聴きしています。今年度は、地域の子どもの居場所である「石神井ちいさなおうち」で、不登校の子どもや保護者の思いを施設代表から伺いました。
こどもの森では、子どもたちに声をかけながら一緒に楽しみました。日々寄せられる区長への手紙でも、子ども達からのご意見を伺っています。
※高口解説:大人経由で聞くこと、声をかけること、手紙を読むことが、子どもと話し合う場を正式に設けることと、同じだと考えているとは……。
子どもの意見表明権を真剣に考えているとは、とても思えません。
A3-2(パブコメ)
今回のパブリックコメントでは、第3次ビジョンだけではなく、学校施設、地域防災、みどり、など計8本の計画素案について、子ども向けの意見募集を行いました。
区の子ども向けホームページに分かりやすい資料を掲載するとともに、児童館に出向いて意見交換を行ったところ、合計で200件を超える意見が寄せられました。
引き続き、様々な場面をとらえ、子どもの意見を聞き、施策への反映に取り組んでいきます。
※高口解説:事前にヒアリングしたところ、パブコメは約50件と聞いたのですが、200→児童館でのヒアリングが約150ということでしょうか。やはり、直接聞くということが大切ということがわかりますね! 「語る会」を開かねばですね!
A4:社会的養護を受けている子どもについて
都は、子どもが児童養護施設等に入所する際、守られるべき権利を明示した子供の権利ノートと相談はがきを配布し、弁護士などの子供の権利擁護専門員に直接相談できるようにしています。また、児童養護施設等では、意見箱の設置や第三者委員により、子どもの意見を聴取し、施設運営等に活かしていると伺っています。
区のこども家庭支援センターでは、これまでも児童養護施設等に入所する子どもや、一時保護から家庭に帰る子どもへの支援を、都児童相談所と緊密な連携をして行っています。
引き続き、子どもの最善の利益を考え、支援してまいります。
※高口解説:これも、答えになっていないなあと思います……