旭丘小中・小竹小の統廃合「対応方針案の変更」…8/30文教児童青少年委員会
8/30文教児童青少年委員会(通称「文教」)は、重要な案件が山積みでした。
旭丘小、小竹小、旭丘中の統廃合「対応方針案の変更」
江古田地域の大きな課題となっている統廃合。
区の対応方針案の変更案が出てきました。
対応方針案変更案のポイントは、
- 旭丘小、小竹小、旭丘中を廃止し、新たな小中一貫教育校を設置する対応方針案は変わらない。
- 先行して、旭丘小と旭丘中で、新たな小中一貫教育校の設置に向けて準備をする(追加部分)
- 10月、地域説明会を開催する
- 対応方針策定後、準備会を設置する
の4点です。
学校施設の改築等に関する10年間の「実施計画」を、今年度中に策定することになっています。区はその実施計画にどう書き込むかは明確にしませんでしたが、
「新校設置や跡地、施設のあり方を検討」
「建築まで7~8年を要し、今年はじめても平成37~38年になる。建設の準備をしなくてはいけない」
と、旭丘の小中一貫校の改築を進めることを示唆しました。
旭丘小中の一貫校を先に作り、いずれ小竹小を廃校に……というやり方が透けて見えます。「地域の声を聞いてほしい」とたくさんの人が説明会などで発言しているのに、強引なやり方や姿勢は、まったく変わっていません。そのしわ寄せは、地域に、子どもたちに来るのにも関わらず、です。
一方で、築60年を超える小竹小については、
「子どもが増えるなかで、統廃合の状況の判断は難しい。動向をみたい」
「現状一気に見直しはしない」
小竹小の存続へ、大きな一歩と言えます。
しかし、
「リーディングプロジェクトは現行の通り」
とも答弁。区内で最も古い、築60年が迫る小竹小の改築については、不透明なまま……。約10年で小中一貫校ができたとして、その時小竹小は築約70年。そこから「小竹小を残す」と結論づけたとして、築80年!です。児童の安全安心、いのちを守る教育委員会としては、あまりに無責任ではないでしょうか?
そもそも3校の統廃合は、過小規模の解消と老朽化の解消が当初の目的でした。にも関わらず、小中一貫教育校を先行させるというのは、本末転倒です。今回の先行では、過小規模も老朽化も解消されません。しかもその対応が、「当面」としながらも、約10年続く可能性があるのです。それは「当面」の常識的な範囲を超えていないでしょうか。
以前開催された小中一貫教育に関する説明会でも、小中一貫教育への共感は広がりませんでした。説明会でも、旭丘地域の保護者からも、「小中一貫はいいから、過小規模解消を」との声があがるほど。
教育長が「旭丘中の魅力を高めるための一つの方法として、小中一貫教育校を考えた」と発言しましたが、都心部への利便性が高く、私立へ通う子どもも多い土地柄、その魅力を感じる保護者がどれほどいるでしょうか。
小中一貫教育校よりも、少人数教育で、一人ひとりが見守られる小規模の魅力を活かす。小竹小を早期に改築し、いのちを守る。
今後の議会でも、しっかり戦っていきたいと思います。
いじめ、体罰、不登校…
その他の議題を、簡単にご紹介します。
中学校選択制度の受け入れ可能人数
原則40名ですが、
- 石神井中:30名
- 石神井西中:30名
- 谷原中:20名
- 大泉中:30名
と、4校に制限がかかりました。
小中学校の体罰等の実態把握
不適切な行為(不適切な指導、行き過ぎた指導、暴言等)が計6校12件。
体罰は中学校1校2件で、
「水泳部の部活指導員が、児童を竹刀でたたいたり、ビーチサンダルで頭をたたいたりした」
というもの。当該指導員は辞めましたが、15年間指導を続けていたとのこと。
15年、竹刀をもっていたことを、周りの先生や管理職は注意しなかったのでしょうか? 当該者への指導だけでなく、学校全体の体制の見直しを求めました。
小学校の教科書、中学校「道徳」教科書の採択結果
来年度の新学習指導要領にあわせ、今年度の小学校の教科書は、改訂なし。昨年度の教科書とすべて同じものが採択されました。
中学校「道徳」の教科書は、「光村図書」を採択。
「子ども哲学」のように、子どもの主体性や自立、考える力を大切にし、子ども同士が考えあい、話し合う授業を要望しました。
暴力行為、いじめ、不登校の状況
毎年、質問紙による調査が行われています。
不登校について、「復帰ありきではなく、人や社会につなげる支援」を行っているとのこと。
どのような支援か質問すると、「スクールカウンセラーやソーシャルワーカーのほか、子ども食堂や児童館など」とのこと。
学校に限定されず、地域のなかに子どもたちの居場所が広がればと思います。
適応指導教室等利用状況
小学生向けの「フリーマインド」、中学生向けの「トライ」で、不登校児童へ支援を行う教室。光が丘の教育支援センター内に設置されています。
年々右肩あがりの理由を聞くと、
「利用しない状況があり、選ばれる、魅力的な適応教室をめざしている」
との回答。
もともと学校という場になじめない子どもたちが来るところ。いい意味で”学校ぽくない”場として、子どもたちの居場所になるよう、要望しました。
区立保育園大規模改修工事
- 富士見台こぶし保育園→大規模改修
- 大泉学園保育園→大規模改修
- 大泉桜学園学童クラブ→新築
の3報告。仮説園舎などの場所、見取り図、スケジュールが示されました。
次回は、9月13日10時~、議会定例会中の開催となります。引き続き頑張ります! みなさんにも、関心を持っていただけたら~と、なるべくわかりやすくかみ砕いての報告を心がけていますが、わかりづらいところなどあったら教えてください!