【練馬区議会・予算】少子化を招く小竹小学校統廃合…子どもの予算を削らず、増やそう!【高口ようこ質疑】

2023/2/27、練馬区議会・予算特別委員会より、高口ようこの質疑2本目です!

小竹小学校統廃合は、練馬区の衰退に関わる問題…

息子も現在通っている旭丘中学校、小学校の工事が始まりました。
工事中の教育環境、近隣への配慮をしっかり行って頂くよう、まずは要望します。


Q1:検討内容→未定だらけ…

小竹小学校は「改築検討校」に入っていて、
旭丘の新校完成時点で、今後の検討を始める…とのことですが

その時点で築67-68年、築70年近い。

(築70年で一度も大規模改修していない区立施設は他にないと思います)

今すぐにでも改築に着手すべきと、まず強く求めます。

そのうえで、

  1. 検討や、その後の推移を見ていくのに、何年かけるのか?
  2. また、具体的にどのような検討をするのか、伺います。
A:教育施策課
  • 今後、少子化
  • 平成19年当時の推計365人→現在小竹小330人
  • 将来推計は慎重に…
  • 検討内容、ハード面、ソフト面多岐にわたる

※答弁の詳細は後日UPします(以下同)

Q2:小竹小の子どもは、今後も増える

要は未定……とのことですが、
子どもの人生に関わる大きな問題です。
今の時点ですでにどうするか、保護者は考えているのです。

練馬区が地域に生み出した分断は今も消えず、
地域、保護者、何よりこどもが振り回され続けています。

新校の計画は、今の旭丘小約200人と小竹小330人をあわせた
530人より100人以上少ない、
12クラス420人しか入らない設計です。

※小学校:35人学級×2クラス×6学年

2027(令和9)年度までの最新の推計で、小竹小学校はプラス30人(356人12クラス)、
今後も子どもの数は増える推計が出ており、旭丘小も横ばい。

2026(令和8)年の新校完成時点で、全員が移動できる数になりません。

420人に減るまで待つのか、どう対応するのでしょうか?

A:教育施策課
  • 支障のない範囲で教室を転用
  • 増築も選択肢
  • 減るまで待つわけではない

 

Q3:練馬区のやり方は、矛盾だらけ!

増築するならまず中村小等の過大規模校からやってください。

そこさえやらないのに本当に増築をするなんて信じられませんし、
つくったばかりで改修にお金をかけるなんて、税金の無駄すぎます。

私は小規模校も大きな魅力やニーズがあり、
むしろそれを活かした新しい教育を展開すべきと、
現在の不登校等諸課題を改善する案を様々提案してきました。

練馬区としては、過小規模校をなくしたいとの方針です。

今、旭丘中学校の1年生は、小竹小と旭丘小出身で半々の2クラス。
よそからはほぼ来ません。

新しい小中一貫は連携のための制度ですから、
新校に中学校から入る数が急増するとは考えにくい。

実際、小中一貫にした大泉桜学園のデータでも、
そのまま中学校に持ちあがる子が、他校と比べて顕著に増えたりしていない、とわかっています。

選択制による外からの増加に期待するなら、小中一貫にして間口を狭めるべきではない。

つまり、旭丘中の過小規模を解消するには、地域の小学校の子どもを増やすしかない。

小竹小をつぶせば、旭丘小の人数は一時的には増えますが、
全体の小学校の人数が減るので、結局、旭丘中の過小規模は解決しないうえに、
地域の少子化も招きかねません。

練馬区の方針は矛盾だらけです。
とても子どものため、地域のためと思えません。

少子化を解消したい、旭丘中の過小規模も解消したいと本気で思っているなら、
地域全体の子どもを増やす必要があり、
そのためには小竹小も絶対に必要ですが、見解を聴きます。

A:教育施策課
  • 集団活動など…一定の規模必要
  • 学校の魅力を高める

★子どもの予算を削らず、増やせ!

まず、旭丘中学校も旭丘小学校も、すでに魅力的な学校です。
数じゃない。

旭丘小が増えて小竹小が減れば、今度は小竹小が過少規模になりかねない。
矛盾しています。

最近も、統廃合した別の学校で、問題が起きているのに、支援員もつかないとききました。
統廃合して浮いたはずの予算が、子どもに使われていない。

何のための統廃合でしょうか?

今後、他の学校でも同様に統廃合が検討されると思いますが、
子育てと教育に力をいれ、小規模を活かした新しい教育を構築する。
子どもの予算を削らず、増やす。

それが自治体としてできる少子化対策です。

練馬区の衰退にも関わると思っています。

改めて小竹小の存続と改築、
そして他の学校でも統廃合しないよう、求めます。

A:教育振興部長
  • 統廃合というのは、適正配置のこと
  • 特定の地域だけじゃない
  • コスト、合理性

Q4:小竹小も改修される

他の地域も統廃合にもかかわる、全体の問題として質疑をしました。
統廃合の裏側には、コスト、合理性があるということです。

小竹小学校以外は、順当に、古い順に改築工事に着手しています。

改築や長寿命化は総合的に検討といいながら、
小竹小を統廃合したいだけ、ということがわかります。

練馬区は、「必要な改修はする」と言っていて、法定点検などで判断していくとのことです。

  1. たとえば内装、外装、屋上防水、配管等の工事は行うのか?
  2. 長寿命化の工事とどう違うのか?

伺います。

A:学校施設課長
  • 必要な改修は行う

Q5:安全の確保、確約を!

2点目の答えがなかったので代わりに言うと、

  • 短期集中、大がかりにやる

のが長寿命化ということ。

改修の内容は、実は長寿命化と、そう変わらない。
小竹小も実質的には、長寿命化するということかと思います。

安全性に問題があれば、緊急にすぐに工事に入るということでよいか?

こども、地域の安全を、全力で確保する確約をしてください。

A:学校施設課長
  • 小竹小も必要な工事には着手する
  • 「子ども、地域を守る」という一言さえなく、大変遺憾です……!

※ここで質疑は時間切れ。
予定していたもう一つの論点を、掲載しておきます。

Q6:学童問題

今回は江古田全域を巻き込んだ改築で、栄町敬老館、栄町児童館と、その学童がなくなります。

旭丘小の校内には学童ができますが、
小竹小学校の子どもだけ、隣の学校まで歩かせることになる。

区立の学童が近隣になく、隣の学校まで歩く前提の学童は、他にないと思います。

安全性や防犯も理由の一つとして、
ねりっこを全校で進めるといいながら、小竹小の子どもだけ旭丘小まで歩かせる。

とても地域の子どもを平等に考えた施策とは思えません。

検討もこれから何年も続くことを考えれば、
学童を早急に、小竹小につくるべきです。


参考