【練馬区議会・予算】保育園での事故・虐待防止徹底を!【高口ようこ質疑】

※2023/3/6、練馬区議会・予算特別委員会より、高口ようこの質疑です!

Q1:保育園への指導検査を増やそう!

保育園での事故対策について伺います。

★練馬区・福祉部の「指導検査」

東京都の実地検査(年1回)が、コロナ前の2019年度でも13.1%と低く、問題となるなか、
同年度、練馬区の福祉部で、保育園での指導検査を行うこととなりました。

  • 認可保育園は3年に1回検査
  • 地域型保育、家庭的保育、認可外等は年に1回検査
  • 体制は、事務2名、保育士2名
  • 3名でチームを組むことが多く
  • 1施設に1日かけるのが基本

保育士は園長候補者のベテランです。

★結果は?

書類指導の指摘率は昨年度で約3割

書類指導のみで改善しているそうですが

2022年11月7日朝日新聞によれば
「水遊び時の監視体制を整備していない」
という事故につながるような事案が練馬区でも指摘されており

検査の重要性が増しています

※制度としては、改善されなければ
監査(特別指導)→勧告→改善命令→認可確認取り消し
という権限があります

★保育課は「巡回支援」

一方、保育課では、直営園の園長経験者による巡回支援を行っています。

12名がペアになり、基本は年1回、新設園では年2回。

「支援」なので、書類指導等の権限はありません

★指導検査を増やすべき!

都が年1回の基準を守れないなか、区として人員を増やし、
認可にも1年に1回まわれるようにすべきと思いますが、伺います。

練馬区A
  • 東京都は児童福祉法に基づき検査→新規開設園中心
  • 区→子ども子育て支援法に基づく、保育サービスの適正はかる
  • 頻度の定めはない
  • 定期的に実施
  • 都とも連携

※回答の詳細は後日UP(他同)

 

Q2:事故防止策の強化を!

★練馬区での重大事故

保育園での「治療期間30日以上等」の重大事故について

  • 2020年度:8件
  • 2021年度:15件
  • 2022年度:8件(2023年1月末まで)

主に骨折と伺っています。

重大事故を防ぐ取組の強化を求めますが、
練馬区としての今後の事故防止策を伺います。

練馬区A
  • 細心の注意を払っているが発生
  • 巡回支援→安全確保の観点から支援、助言
  • 事故→保健連絡会、園長会で情報共有
  • 巡回支援→注意喚起

 

3:虐待防止は、子どもの権利が重要!

保育士による虐待が報道され、練馬区でも通報が相次いだとのこと。

(調査の結果、虐待ではないとされたようですが)

保育士増員、巡回支援や指導検査に力を入れるよう、改めて求めます。

★子どもの権利が守られていない事例…

子どもの発達の専門家から、

保育の質低下により、子どもの権利が守られておらず
心ある保育士ほど、苦しくなってやめてしまう

との指摘を頂きました。

全国的な傾向ですが、練馬区の保育園でもある事例として

①時間にならないとミルクをあげない

子どものニーズより時間やルールありきで子どもを泣かせたままにし、おんぶやだっこをしない。

乳児は泣き疲れて寝入る→これが非常に危険。

長時間泣きを放置することで心拍が上がり、熱がこもり、心臓や脳にストレスがかかる。

突然死の危険にも近づけてしまいます

②離乳食で、食べるものや順番等、本人に選択肢を与えない

保育者が次々と口の中にスプーンを運ぶ
→自分のタイミングで食べることができない
=育つ権利が奪われているうえに、

誤嚥につながりやすくなります。

③好きなおもちゃやアクティビティは大人が決め、選択肢がない

→育つ権利や選ぶ権利の侵害

④「食べないと遊べないよ!」「〇〇しないと〇〇できないよ!」

→心理的脅迫・取り引き

★子どもの権利が重要!

事故や虐待防止のためにも、子どもの権利の徹底、
そのためにも練馬区子どもの権利条例の制定を求めます。

 


参考


※正式な議事録は、練馬区議会HPにてご確認ください。