練馬区の子育て支援サービス、拡充!でも課題も…

※2023/2/10、練馬区議会・文教児童青少年委員会のレポートです。

令和5年度、子育て支援サービスの充実

2023年4月から充実するサービスが明らかに。

その内容と、課題をお伝えします!

①一時預かりとトワイライトステイ→キャッシュレス決済導入へ

★導入施設

★種類(全18種)

  1. クレジットカード(6種)
    VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、銀聯(ぎんれん)
  2. 電子マネー(5種)
    交通系IC、nanaco、WAON、iD、QUICPay
  3. QR コード決済(7種)
    PayPay、d 払い、auPay、楽天ペイ、Alipay、WeChat Pay、メルペイ

②育児支援ヘルパー事業→曜日拡大

  • 【現在】月~金曜
  • 【変更後】月~土曜

③子育てスタート応援券→民設子育てひろばの一時預かり

  • 【現在】民設子育てのひろば一時預かり事業→1施設で試行
  • 【変更】希望する全施設に拡大

④練馬こどもカフェ→8店舗に

  • 現在7店舗→8店舗に
  • 自主運営型を本格実施(ママコモハウス、おはしごはん)

⑤民設子育てのひろば→1か所プラス

  • 現在15か所→16か所に

⑥おひさまぴよぴよ→1か所プラス

  • 現在7か所→8か所に

⑦(仮称)ねりま子育て支援アプリ

課題は…

★育児支援ヘルパー→申し込みが大変!

東京都のベビーシッター事業について、「区民と事業者が直接ではなく、区と事業者がやりとりできるように、都に要望している」と言いながら(言い訳をして)、一向に導入しようとしない練馬区。

育児支援ヘルパーがあるというのですが、この申し込みが大変!!!
簡易な申し込みとなるよう、改善を求めました。

練馬区は「利用者が安心できるサービス」のために「コーディネート→丁寧に対応」というのですが……

ボロボロで眠れない、今すぐ助けてほしい!という時に、登録から1週間後だったら?

子育ての”リアル”に向き合い、すぐに支援のできる体制にすべきです!
それができないなら、ベビーシッターのようなスピーディに対応できる事業を導入すべきではないでしょうか。

★子育てスタート応援券、相変わらず課題…

民設子育てひろばの一時預かりにも使えるようになることは前進ですが、まだまだ……。

杉並区がよく引き合いに出されますが、大きな違いは、杉並区は事業者からの募集を受け付け、どんどん登録を広げていけること。

練馬区はいろいろな理念を掲げ、「練馬区が事業を増やす」の方針で、事業者からの募集を受け付けていません。

区の理念より、「利用できる場所を増やしてほしい」という当事者のニーズこそ、優先すべきではないでしょうか!

★子育て支援アプリのギモン……

イベント等含め、情報を一元化し、集約していくとのことですが……

練馬区は、つい最近、母子手帳アプリを導入したばかり。
LINEのサービスも始めています。
なぜ一元化しないのか?
集約できていない!と指摘したところ……

  • 区「機能の違い」
  • 「環境、セキュリティレベルの違い」
  • 「ネット上で使える環境をつくりたい」

との理由を答えました。

ネット上、というならそもそも、WEBにすれば汎用性が高いですし……
アプリにするから、機能の違いで、別々になってしまうのです。

それでもアプリにするというなら、せめて、「このアプリから、すべてのサービスが申し込める」ことをめざすべき!

そもそも申し込み方法が事業によって異なるため、それを一元化して、申し込みしやすくし、アプリなりWEBなりでできるようにすればいいはずです(”DX”をめざしているんですから……)。

練馬区は「イベント、講座…まずはできる形で」「拡大できるものは拡大」と、ハナから及び腰ですが……。

子育てスタート応援券も、育児支援ヘルパーも、すべてアプリから申し込めるようにすれば、先述した課題もクリアできます。

アプリの時代ではすでにない、と思っていますが、それでもアプリにするのなら、

このアプリが成功するかどうかは、そこにかかっている、と高口は考えています。

 


参考