板橋区立美術館を視察させて頂きました。
板橋区立美術館を視察させて頂きました。
五十嵐板橋区議とご一緒に。
2019年に約10億円で改修したばかり。
直営で、学芸員は全員正規。
美術館は継続性が大事…
「みんな違っていいんだよ」と多様性を伝えられるような展示にしたい…
40年続けて、絵本作家が育っている…
等、館長や皆さんの信念に胸が熱くなりました!
館長さんは、1986年から板橋区立美術館で働いてきた方。
熱さ、熱量、思いが違うな…と思いました。
1970年代後半、23区で最初にオープンした美術館。
コンセプトの一つ「江戸文化」も、当時は見向きもされなかったところ、コツコツと展示会を重ね、今の江戸文化の見直し、江戸ブームにも影響を与えました。
また、板橋区立美術館といえば絵本、ボローニャ国際絵本展で有名ですが
(私も子どもを連れて行きました)
『くっついた』で有名な三浦太郎さんも、ここから絵本の道を歩み始めたそう。
(次々回の企画展が、三浦太郎さん!絶対いきます!!)
作家とともに育つ美術館、とてもとてもとても、素敵ですね。
それも、地道に、コツコツと、続けてこられた学芸員や職員さんの努力があればこそですね。
あの!レオ・レオーニの収蔵品を受けられたのも、絵本の取組みが認められたから。
絵本というコンセプトも、やっぱり1970〜80年代当時は、絵本なんて子どものものだと、批判もあったそうです。
東京で初めて絵本の美術展をやったのは、板橋区立美術館さん!
絵本好きとしては、こういう取組みのおかげで絵本展がみられるんだ、絵本がアートとして評価されているんだと、頭が下がります。
また、今の練馬区立美術館も、すごくよい!学芸員さんが優秀!!
と、たくさん褒めていただいて、私も練馬区民としてとてもうれしかったです☺️
学芸員さんの素敵な企画に感謝感謝です…!
改築ではなく改修にした経緯については、
元々、美術館縮小の方針があったことや、
公園用地のため、改築だと規模を半分にして軽量鉄骨造しか作れないなど
制約が大きかったようです。
改修ではできないこともあるなかで、
バリアフリーや展示空間、アトリエやラウンジの確保、省エネ、断熱など
様々な工夫をされていました。
外も中もピカピカで新しく、新築のよう。
設計当初の建築家のコンセプトを引き継いでいる点も素敵(前のオリンピックの競技場にも携わった有名な建築家。赤塚城址のつながるような、公園との一体感にこだわりが)。
ちなみに、国宝を展示できる特注のケースは、約3億円!
文化庁の基準もあるそうですが、
改修費用の3-4分の1が展示ケースとは、た、高いですね…💦
美術館は展示設備が特殊で、基準も厳しく、そこにお金がかかります。
他の施設にはその施設の基準があるため、
他の施設(図書館など)と一緒にするのは、さらに大変だろう、とのことでした。
状況や環境が違うため、練馬区立美術館と単純な比較はできませんが、
大変勉強になりました。
お忙しいなか視察させていただき、本当にありがとうございました。