練馬区立美術館貫井図書館ワークショップ報告会(2024年3月10日)メモ

練馬区立美術館ワークショップ報告会
2024年3月10日、練馬区役所地下多目的室

当日メモをとったものです。
完全な議事録ではないという前提で、参考にして頂ければ幸いです。

説明は、当然ですが、区にいいように話しているので、そのあたりは踏まえながら読むとよいと思います!

【参考】ワークショップ概要(練馬区HP)

【冒頭】

■美術館再整備担当課長
・WS参加した方は、サポーター、美術館を支えていただく方々
・特にここに来た方々は、スペシャルな方々と思っている
・引き続きご支援を

■国際開発コンサルタントのウジハラさん
・1年間、平田事務所と練馬区と協議を続け、WS意見参考にし設計進められた成果を今日発表する運び
・和やかに進めていきたい
・晴れがましい気持ちで進めたい→僕が呼ばれている

【1:美術館再整備基本構想について】

※課長より

独創性の高い企画展
これまで培った人脈、信頼
7600点の収蔵コレクション…他

課題①老朽化

2022年4月美術館基本構想を策定
①まちと一体となった美術館
②本物のアートに出会える美術館
③併設の図書館と融合する美術館

誰もが鑑賞しやすいバリアフリー
図書館と融合で
楽しめる場所をめざしたい

リニューアルスケジュール
週休二日制が始まる
働き方改革
令和10年度オープン予定

設計者:平田晃久氏

様々な文化活動を支える拠点として
年齢障害の有無にかかわらず
誰もが楽しめる美術館図書館をめざしたい

【2:これからの図書館構想について】

※光が丘図書館長より

『これからの図書館構想』のコンセプト4つ
コンセプトにおける施策→2-3
施策を実現のため、ソフトハードの取組を進めている

今回、貫井図書館では再整備の機会をとらえ
ハード面での実現をはかる取組

①コンセプト1:世界の知と出会い、学びを豊かにする
美術館の企画にあわせた配架、ギャラリーに設置
ギャラリー→1Fの北西に位置

②コンセプト3:
ふたつ入口があり、建物東側に位置
書架を設置する
書架の具体的な配置→今後の実施設計のなかで

③コンセプト4
ブックアートキッズスペースを設置
1F南側児童開架スペースに位置

青少年の皆さんが複数メンバーで調べものできるグループ学習室を設置
3Fの南西側
仕切られたスペースで

その他にも様々取り組みを進めたい

【3:アートを感じられるまちなみ整備の方針概要説明】

※美術館再整備まちづくり担当課長より

まちなみ整備
お集まりいただく方にははじめてお話をする

区では美術館再整備にあわせて、中村橋周辺のまちづくり
改めて取り組んでいる

アートを感じられるまちなみ整備の方針をまとめたところ
R4度から検討会→検討を行ってきた
いろいろご意見をいただき

再整備にあわせて一体的、統一感をもったまちの魅力の向上をはかれるまちなみを作っていこう
ご意見等いただき、まとめたもの

まちの将来像を主に示している
まちのあちこちにアートなスポットがある状態をめざし

4つのポイント
①道
②商店街
③駅
④広場

そのための装飾整備を進めたい

スライド(資料)
→他エリアでの例を参考に、写真で示している整備
→改めて内容を検討し、関係する部署と(調整)

設計者、平田晃久さんに演出?監修いただき整備を進める

まちなみ整備
来年度から、平田さん監修いただきながら
来年度、区として調査検討
美術のまち構想を決定する

その構想をもとに具体的に

多くの人が美術館図書館を訪れ街中を回遊して
再び訪れたくなる
まちににぎわいが生じて
活性化につながる
…取組にしたい

【4:基本設計概要説明】

※平田晃久氏より

5回にわたるWSの成果を反映させるべく基本設計をまとめた
この機会にお礼を
ありがたい

そのWSの経緯の模型
真ん中のテーブルに並んでいる
すべてではない
運ぶのも難しいくらいたくさんの成果物をいただいた
私としても身の引き締まる思いで設計した

今の状況
前に置いている木の模型で反映

若干建築的な表現
かたく見えるが
様々なアイディアをまとめた

スタート地点を確認
プロポーザルの案がどう変わったか

富士塚
宗教的ではなく
この場所と結びついた行為
現代において面白い
皆が訪れて親しめる場所になる→スタート

実際に富士塚のぼってスタート
下練馬の富士塚

現代によみがえらせながら富士山が見える
実際にこの敷地
美術館の上にのぼって確かめた
富士山が見える
富士塚の状況に

歩いてまわると結びつけられた富士塚
まちをめぐる話と結びつき
海外含めいろんな人をひきつける

ミニチュア富士、実際の富士山
フィクショナルな想像力
現代アート
練馬のまちを象徴するアニメ
とも結びつく

多重構造
大切な本、アートを守る中心機能
図書館、アートアクティビティをまちに見える
通りを歩く人と建物のなかを つなぐ開かれた機能を両立する考え

シェルター→守られた場所→収蔵庫、展示室
それを包むようにシェルフ(棚)、シェイド(傘のようなもの)
次第にオープンな活動が行われる場所

真ん中は守られていながら公園とつながるアイディア

多様な領域が生まれながら美術館にふさわしい展示の構造がある
みどり等→美術館のスペースを守りながらまちと公園につながる

これを中心のコンセプトとして提案

中村橋に埋め込まれたシンボルとなるように(設計)→今日の成果に

ゆくゆくはお話あったように
中村橋のまちのなかにアートコミュニケーションコリドー
交流街道
まちをめぐる
ぐるぐる
まちの一部に美術館図書館→まちに広がる、と考える

商店街からのアプローチ
線路側から今アプローチしている
商店街を通って北側からアプローチするように道をつくる

まちをめぐりながらアートに触れ美術館に入るアプローチになる

駅からも視認できるようになる
電車にのっていて「あれなんだろう」
感じられる雰囲気も提案

基本設計に生きている

小学校とのつながり
小学校側にもやわらかい表情をもたせて
登下校時に中の図書館見える→キープ
一方で、小学校側の出入り口→セキュリティ理由で、図書館に入口を一本化

独立して建物が存在するのではなく
多様なかたちでうめこまれる
まちのなかで
点が線になるまちづくりのコアとして
美術館図書館がある考え方を保ち続けたい

シェルフのWSで作った模型
棚→図書館の本棚
美術館の源流にも棚
収蔵物を置くことから美術館が発生
アートと本
中間的なアクティビティ→棚

区民がここをこう使いたい、実現できるものにしたい
参加者の手でどうやるか、再現いただいて
ふたつ分の模型がある
ふたつではすまない
100あるくらいの活動が行われるといい

多様に棚の上で起こってくる
この場所の豊かさ

中心のシェルター、シェイド、ABC

地下→今の構造物を最大活用
地下を掘るとものすごいお金がかかる
地下を掘らずに上だけでシンプルにつくる
豊かな建物
そんなにお金をかけずにつくるコンセプト

(※高口注:そんなにお金をかけずに93億円…?)

ブックアートキッズ
子どもとアートを結び付けた場所
オープンな場所に位置付ける
これもほぼ実現する

様々なバリエーションの場所をつくる
→実現しようとしているところ

一番上の階
左半分が事務方、右半分に多目的室
講堂が設けられ、現在のプランに位置付けられている

シェイド
様々な活動が行われるような余白になっている
これの活用も区民の方々も含め、いろんな活用をしていきたい
WSでもいろんなご意見をいただいた

全5回WS

第1回シェルフの話
シェルフ:1→3回目で深める
シェイド:2→4〃
5回目:緑地を考える

※以下、WS振り返り

■WS第1回「シェルフの使い方を軸に考える」

テーブルの間を可能な限りとり
模型を6パーツに分けてまわしながら各テーブルで議論
ねりまの方々の建築への思い
美術館図書館への思いが伝わってきた
多様な意見いただいた

■第2回「シェイドの使い方を軸に考える」

シェイド→富士塚として上まで登れる経路になっていることが条件
美術館の空間を守る→直射日光がなるべく入らないようにする
様々な建築的要請
どういう組み合わせあるか
綿密に事務所でスタディ
進化の過程で生き残ったABCをお持ちした

スロープの付き方が違う
プロポーザルの時にどのくらいスロープをつけるか検討してほしいと審査員に言われたのでそれも活かしながら


最小限のスロープ


内外で上までスロープでいける


すべてスロープでいける

3つお持ちして
一つのネタとしてこれらを見ながら
様々な意見をいただく

屋外の公園のような場所→あんなことしたい、いろいろ話が出た

■第3回「シェルフの使い方を軸に考える」

WS1で頂いたものを整理
言われていることの系統ごとに色分け
我々の中でこういう話とこういう話がある
いろいろと発言いただいた内容を漏らさずに反映するように様々な意見の集約を行った
そのなかでもこういった部分がいるね、ということを具体的にあげていき
模型にしたものをおもちした

ほぼほぼ1回目でいただいた意見は吸収できる余白があるね
所内的に話したものをお持ちして

これらを使って、実際具体的に、どう展開できるのか実験的にご提案
何のテーマもないと動きにくい

3系統にわけて

小中学生の工作展をやりましょう
ねりまのアニメを発信しよう
人形劇場をやってみよう
クライミングを

提案し、グループごとにテーマを決め
やりたいものがなければオリジナルテーマでもいいとして

テーマごとに白い模型にいろんなアクティビティを貼ってもらった
小道具として様々な材料を用意し、お持ち
工房的にやっていただいた

ここまで作れるんだ、びっくり
WSの時間の中だけでやっている
驚くべき成果物

それぞれ発表いただいた
中には非常に棚を上下にわたって大胆に使う提案もあった
市民活動としてうまく使っていくために、具体的にこんなことが考えられる意見いただいた

これからの運営の仕方、様々なレベルでできるように動いていかないと実現しないこと
ハードだけ頑張っても行かない話ですが
少なくともハードはこれらができるように考えていかないといけない、改めて認識

第1回意見プラットフォーム
活動がある程度受け入れられると実感
運営と含めて具体的にどうしていけるか詰めていきたい

■第4回「シェイド」

シェイドへの意見を反映

多様な意見→事務所で3つに

日常児、イベント時、動線→集約

鑑賞後のスペース
屋上にひとりで
劇場やマルシェのスペース

どこに反映できるか

仮設
頂いたものが反映、絡まっている

またその表面でどういうことができるか
大きな模型でやるのは難しい

大きなパースをお持ちしてコラージュ
コラージュ試作品を班ごとに集まって

事務所で保管

それがちゃんと行えるようにシェイドを作りお持ちした

■第5回「緑地を考える」

美術の森緑地
使い方、どういうことを考えて緑地を整備するのか
検討

大きな話として
図書館入口南側、美術館入口が北がわの構成
まちをめぐる人の流れ→重要な話
緑地の作り方にも反映させ
わかりやすい出入口をつくることを含めて

緑地を歩きながら
その場でもご意見いただきながら
最終的にはそれぞれのテーブルで
平面図を使ってご意見を集約いただいた

現存している動物の彫刻をどうしていくか
視線の問題
様々話を集約してまとめたい

■基本設計をまとめるにあたり
気の遠くなる量の様々な考えを頂いている
これがすべて、区民の考えのすべてではない
これだけの方があつまりこれだけの回数
何にもやらないより知恵が集約された状態になっていると思う
それを具体的に反映

(例)ベビーカー置き場が各入口にほしい
→どこに設置したか

(例)会議室がもうすこし数があるといい
→かなり協議
→数自体は面積の関係で増やせなかったけれども、打合せのテーブルのある多様なスペース、様々用意
実質上会議室が増えた状態にある

お金無尽蔵にない
敷地も限られている

一個一個
我々なりに真剣に検討し
区役所の方々とも話し合いながら最終的な案をまとめた

小学校側にもシェイドをまわしてほしい
→面積上の理由
小学校がのぞけるとよくない
→シェイドは割愛→公園側に
効率よく、無駄がない面積を有効活用すること含めて検討

外の空間→バリアフリーでも行きやすく
(※具体不明)

■具体的にどう変わったか

青い→関係者と話して変えたところ

■1F

基本的に真ん中に収蔵庫→搬入スペースあり、機能的な部分と囲むラインはシェルフ
→機械室、トイレ
右側、ギャラリー、市民ギャラリー
左側図書館

変更→小学校側の入り口をなし
(入口あるほうで)まちとのループをつくる
入口がなくなり、落ちつける、外からも見える図書館スペースに

児童開架→細長い帯
動物のような場所
凹凸があり子どもがワクワクする
本読める
おはなしコーナーあったり
様々凹凸を利用した
体を使って本を感じるスペース展開

児童コーナーをゆたかに、お話会、工作WSしたい、子どもが話しても怒られないとよい
→具体的意見いただいたものを反映

真ん中に授乳室
2-3組入れる

自動販売機を設置

予約本受取コーナーがほしい→反映

区民ギャラリーがない
→ちゃんと拡張してほし話
→シェルフの中に展示できるように
シェルフの棚→書道展等で展開できるように
より市民活動が充実して見えてくる、行いたい

ギャラリーの追加
現代美術含めた新しい作家さん
小さなギャラリー
ふらっと美術に触れられる
多様なアートに触れる考えたとき→下にギャラリーあるのがいい

「創作室を地下に移動」
もともと創作室があった
→落ち着いた環境がいる
→細長いかたちだと使いにくい
→地下に移動
→地下で落ち着いた環境、光もコントロールできる場所に移動

■2F

外でも読書できる図書館側のシェイドがほしい
→図書館を通った後だけにアクセスできるシェイド
外からアクセスできない
テラス

シェルフにそれぞれ階段をつけ、
それぞれシェルフにアクセスできる構造
階段の一部→のぼりたい、いろいろな高さから見たいという意見を反映

図書館の中の吹き抜け
吹き抜けほしい、上下のつながりが欲しい意見
→吹き抜けを重要視したい→設けた

シェルフ狭かった
1.8メートル以上とる
もともと1.2メートルのところもあったが広げた

美術館にも多目的トイレを設置

美術館図書館をゆるやかにつなげる→関係者の話から入れた

■3F

エスカレーターを設けた
プロポーザル提案になかった
多くの方々がスムーズに展示室に
最初の展示室が3F→自然に人がおりてくる
訪れた方がすーっとのぼれるように、3Fまでのエスカレーターつけた
メリットデメリット話し合い
のぼりだけつけた

1-2Fプラン見ると分かる
エスカレーターのぼりぐちの余白部分重要
いろいろ活動できる
それとエスカレーター設けると狭くなる
2Fもエスカレーターあると狭くなる
せめぎあい
上までのぼるとすーっと上れたほうがスムーズにおりてくる

もともとエレベーターだけだった
面積、広さ犠牲のないよう片道のエスカレーターつけることでまとめた

美術館専用のシェイド
美術館に入らないといけないシェイド
展示、鑑賞、
入った後に振り返る場所

空と緑が見える美術館休憩室
いろんな意見をいただいた反映

多様な図書館空間を計画
離れ小島的な場所、中高生がいる場所→部分的にできる

美術館にトイレを追加

吹き抜けを介して自分の居場所がわかるように

■4F

美術館ギャラリー背が高い
陛下書庫を設けている
皆さんが利用できるFではない

■5F

主に事務方、バックの更衣室
左半分に

一番右側に講座室
→共用

■地下1F

アトリエといいますが、絵画室が地下にあるといった

多目的室も地下にある

なぜ地下にあるか
既存の地下室を最大活用がひとつ
たとえば大きな音を鳴らす
太鼓をたたく
大きな音楽をばーんとかける
防音ができる場所にしなくては
4F→3Fに音が漏れる
床を踏み鳴らすダンス→下に振動がいく
→地下に

静かな活動レクチャー→上でもできる
使い分け

■5F

静かな講義室
共用部から連続した空間に調整

エレベーター→各階をつなぐ
重度の障害の方でものぼれる
水平にした状態で乗り込める十分な寸法がある
バリアフリー
確実にすべての階をバリアフリーにするエレベーター

5Fから屋上をスロープでつなぐ
車いすの方もスロープで屋上に登れる
スロープどこまでつけるかも難しい問題

全部の階まで入れればいいものでもない
上にのぼるのは一番景色がいいスロープ→スロープで登れる
公園のみどり、高いところの景色をのぼったりおりたりできる
→一番バランスがいいのではないか

それも踏まえてまとめた

屋上は緑化してほしい
→一部緑化を考えている

シェイドの階段が急になるとよくない
蹴上けあげ150mm
踏面ふみづら300mm
バリアフリー基準の最低値、これ以上ゆるやかに
普通の階段よりゆるやかになる
これよりもゆるやかになる考え方

駅との関係を考慮したシェイドの形状にする(図書館側)

設計だけの反映ではなく
今後使うことにつなげなくてはいけない意識も新たにする
今後区の方々とも話し合いながら引き続き使われていく場所になるように工夫していきたい

■成果

緑地北側から入り、アプローチ
現状マウンドがある→ならして
車いすでも気兼ねなくエントランスへ行けるアプローチ
大きな階段→公園で遊ぶ子供が階段に座りながら
様々コミュニケーションおこなわれるエリアになる

入口の感じがプロポーザルよりわかりやすく入りやすい→実現できていると思う

富士山が見える→確認

3F共用部北側
立体的につながってシェルフがあり

狭く見えるが1.8m有効の幅
すれ違いも余裕のる通路

2F図書館一般開架
複雑経路だが十分回転半径がとれる
各階にめぐっていける

本もとりやすい位置にある

1F図書館児童開架
お話コーナーにできる
全体として少し若干うねりがある
動物みたいな場所
こどもたちが体をつかって楽しんで本にも触れながらのびのびすごせる
わくわくする場所にしていきたい

2F美術館常設展示室
ケースの中にしまう貴重な日本画、たくさん収蔵物にある
ケースも十分もうけてきちんと見せられる
展示物が落ち着いて見えるかたち
少しグレーに落とした

3F美術館企画展示室
大きな広がり
上にレール上→稼働間仕切り
仕切っていける
展覧会ごとにフレキシブルに変えて対応できる
それぞれの場所に確実に照明があたるシステム工夫
できるだけすっきり収まる美しく収まる天井
のびやかに作品がみえる場所をつくっていきたい

設備的にそれぞれの環境ふさわしくつくらないといけない
スペースA→シェルターの中は
重要文化財、国宝級のものがきてもいいように作る
収蔵庫も厳密に空調閑居うつくる→もっとも厳重

シェルフの中→美術館として必要スペックおさえてつくる

バッファーゾーンになる
シェードの下のオープン空間
やや温度ループもゆるやか
外とつながる場所
中の空調条件
魔法瓶みたいに守れる
コストもかからないできるだけ省エネルギーにする考え

夏でも吹き抜けが暑い心配される方がいるかもしれないが
省エネルギーな考え方
ペアガラス
守られて
バランスいい温度をつくれる

冬期もどこかだけあたたかい、ならないように計画
ある程度のシミュレーションを実施

改善はかりながら進める

構造

地震が起きた時
シェルター→コンクリート、がっしり、単純な箱
これがもっとも重要な耐震要素
芯ががちがちに固まっている

やわらかい覆いが二重にかかる
鉄骨
無駄なく軽い

耐震的に万全に

シェルター→コンクリートで基礎をがっちり
構造設計→進めている
地震→安全な建物になることをお約束する

シェイド→複雑構造になりがち
階段のついている方向が一定

階段の折れ目に梁
まっすぐのびる
意見複雑だが単純につくることをやっていきたい
梁が長い方向にのびる
柱の本数が無駄なく入っている状態
柱が減る→その分鉄骨も少なく基礎も少なく済む→合理化

合理的に見えないやわらかい形を合理的につくる様々な工夫

基礎→地盤の想定の地層の図
何か所がボウリング調査
土の組成を調べる
地上レベルから何メートル下だとどんな地層か
深いところまで調査

現状から20メートル弱に
支持地盤
堅い層があることがわかった
そこに杭をうちシェルターを支える
堅固なシェルターを覆うように残りの軽い構造がつく
地震にも十分な強度がある
今後も工夫する

【休憩10分】

高口質問:シェイド→直射日光を避ける意味ある→シェイドない西→西日はどうするの?

→Cの部分?を遮るため
収蔵庫は二重の壁?だからOK
シェイド→収蔵庫のためではない

【質疑応答】

1人目Q
建築のコンセプト

平田A
生き生きしたシーンをつくっていきたい
からまりしろ
建築だけで存在ではなく、まちの方々の思いなどがからまる
主に二つの点が重要

ひとつはシェルフ
区民の方も含めた美術館図書館
これが今回重要と思っている

もう一つはシェイド
富士塚という場所の持っている練馬区の富士山が見えやすい小高い場所にある特徴と
そうした風景をこれまでも様々な時代に様々な人々が見てきた記憶と建築が結びつく
記憶のからまりしろ

現代の建物だけがたっているのではなく
みんなが富士山をみていたことと、この建物が結びつく
2点が自分にとっての新しい試み

シェルフ
WSして反映してかたちまでつくるが
もっともおもしろいのが
いろんな人たちがいろんな活動をして違うことがおこっている
実現したら感動的な場所になる
建物はつくったら箱物を批判される場合
つくりっぱなし
そこにいる人たちが関わることがしにくい状態→箱物とよばれる
地面から生えてきたみたいな
思いの地面、土壌からはえてきた建築
それが生きた建築
葉っぱ、花が咲く
シェルフの上、シェイドの上で展開する出来事

この先実際運営をしていく
どう区民の方々の思いが実現できるのか
考えていかなければいけないと思う
それができたら自分でも大きい事だと思う

2人目Q:
1Fから屋上までスロープで登れるのか
中を経由するのか
どこに着地したのかご説明いただきたい

平田A
結論からいうと
中に入ってエレベーターで最上階までアクセスしたあとスロープ
というところに着地
小さな模型しかない
WSの模型のなかでも
ABCのスタディいろいろやった
C→スロープがゆるやかでなければならない
つづらおり激しくしないといけない
実際に車いす→何度もターン
→登ることが心地いいのか
内側、内部の空間も入れていくのがB案
B→Cと同じくらい複雑なスロープ、中でつなげるパターン
→かなり複雑にスロープがついた
上りたくなるスロープなのか
スロープがつくことが、シェイドの使いかたでバッティングする
のぼったりおりたりする
→魅力的なスロープがどこか
のぼったあとの景色が魅力的
そうでないほうがのぼりやすい→あったので、こういう案に最終的にした

富士塚→のぼって楽しむ

3人目
Q1:図書館がいつまで使えるのか?
Q2:パネル展3日のみ→図書館利用者何人が見られるか?

A1:図書館長
A7年度工事がはじまり、10年度終わる
再来年度の途中が工事始まる
工事はじまる1ヶ月前が引っ越し
何月からはこれからお示し
目途→7年度の途中から

A2:美術館課長
区のHPで同じものを見られるようにする

4人目Q
シェイドが特徴
いかに公園と一体化して出入りできるか

平田A
BDSをなくして全部自由に出入りできるのが理想だと思う
引き続き話し合っていきたい
もう一方でほとんどの公共図書館DBSある
ない図書館→まさに別のところでやっているが
あったりなかったりする
環境考えかたによる
その話はしている
BDSつけなきゃいけないとしても
シェイドが十分に図書館のなかでの豊かな環境になっているようにしたい

2F→BDSある
3FのでいりぐちはBDSつけてない→3Fから出られるシェイドは図書館だけの袋小路
全面にまわりこむ

シェイド2、シェイド9は袋小路
図書館の中からしか出入りできない
本を持って出られない
他のシェイドとつながる場所として
仮にBDSなくなっても、図書館のみ→散歩で上がる人は通らないから比較的落ち着いた環境になると考える
落着いた環境で本を読める

同じシェイドがあるようで→シェイドごとに特徴が少しずつ違う
分けている
分けることで少しずつ違う島ができる

建築、ハードとしては問題ないようにつくっている
今の設計とご理解いただければ

5人目Q:
基本設計ができ、根本的な考え方
美術館の専有面積→どのくらい変わっているのか
図書館の面積はどのくらいになっているのか
このへんがご説明なかったので教えていただければ

美術館課長A
※ききそこね

共用ゾーンにも広がっている

平田A
72000冊→図書館ゾーン
残り5万弱、48000冊→共用ゾーンに置く
融合がテーマ
本という媒体を通して、美術館図書館が提案されている
活かして全体広がっている
割合少ないと思うかもしれないが、
図書館が美術館を半分包摂している関係性

高口Q1:
いろいろ深いお考えがあって設計されたことがわかりました。

そのなかで申し上げにくいのですが、気になる点を伺いたくて、
スロープ→第2WS出ていないのですが、ABC案あり、いろいろな意見が出たと思う
A案→部分案になった着地点→伺いました。
重度障害者の施設が隣にある→車いすの方は、WSに参加していないと伺っています。
場所の制限はあると思いますが、
「富士塚」というのは、やっぱり上って楽しむものだと思っているのですが、
車いすの方→富士塚を楽しめない、悲しいのではないか。
WSでどういう意見が出たのかや、その点どう思うのか伺いたい。

高口Q2:ひとは近道をしたい→私もせっかち→ひとの心理には抗えない
メインの出入り口を商店街からにする(難しいと思う)、
それは工夫されるとは思うが、
入口を変えるために美術の森緑地の動線を変える工事をすることになる
美術の森緑地は人気→今のままの配置では実現できないのか?

平田A1
下からのぼれるようにしたほうがいいかんがえ
僕もあった
かなりしつこく
スタッフにもヘキエキされながらスタディをした
外の過ごし方阻害しない上り方やったが
いろんなバランスを考えると
最上階にのぼれるのがいいという結論に今のところなりました
その背景→WSのとき、WSだけではないが
直接意見をお聞きしたこともある
車いすの方も、ずっと延々のぼる→負担だからのぼらない
いただいたりもした
WSのなかでも実際の使い方と??出してほしいという希望いただいた
車いすでも立体的な場所の経験
公園を上から見下ろしながら移動したいとか
根源的な話としてある
スロープをなくすのはよくない
一番的にできるだけ魅力的にのぼったりおりたりできるところがあることが重要
上のスロープも相当長い距離移動
ここが落としどころ
長いスタディのうえいきづいた

A2
メインの出入り口を北側にすることにたいして
公園を変えないでできないのか、意見ある
どちらにしても工事→公園にかんしてもいじりながらやらないといけない部分出る
今緑地の使い方→全体に一様に使われているが、南側は木の密度を濃くして木陰できるように
北側オープンにして現在より豊かに使えたらいいと思う

自由な領域が減ると思うかもしれないが
建物の上も公園になる
公園が2倍になる考えかた
現状よりもっと自由に使える
そこもあわせて総合的に美術館アプローチ含めて
豊かな場所になっていくとしていきたい

(※高口注:保育士さん保護者さんがとても困るのではないかと思います…
緑地のオープンスペースが減る、見通しが悪くなるうえに、
子どもたちが階段をのぼってどこかにいっちゃわないか、すごく気を使うことになりますね…)

6人目
Q1:トイレ

平田A2
シェルフ→棚があるので見えないように
手摺の工夫
実施設計で工夫するなかで問題を解決する所存

Q2:下から下着が見えないか

平田A1
人がいての想定
可能な範囲で調整して検討

Q3:下りエスカレーターがほしい

平田A3
大変よくわかるはなし
上下つえるメリット
くだりも楽におりられる
エレベーターも階段もある
もうひとつ
エスカレーターつけるだけで数千万円数億円のお金がかかる
面積がそのぶんとられる
いろんな活動に使える余白がその面積にかわる
どちらが重要なのか
コスト含め総合的に判断して
のぼりは抵抗がある
展示室まですっとのぼれる
帰りはゆっくり降りてもいい
立ち寄るところがあってもいいとかんがえれば
エスカレーターはなくてもいいと判断した

7人目Q
5Fの講座室
5Fのはずれ→ここも防音にしてしまえば、自由度が出る
多目的室→競争度が高くなる
講座室も防音構造にしてほしい
図書館の視聴覚室がなくなる→せめて映画がうつせるくらいの防音にしてほしい


ある程度防音できたほうがいいかもしれないが
映画上映→爆発音など→地下でやったほうがいいかも
地下のほうが充実
音響設備→1か所にしたほうが全体のお金の配分は適切
軽微なつくりの上映は上でもできるかもしれないが部屋ごとの設備の重さも
使い分け
適切なところで調整
バランスとっていきたい

8人目Q
図書館について
吹き抜け→音が上にあがる

図書館長A:
図書館→様々なスペース
グループ学習室、児童開架→音が一番
天井、壁→音が漏れない工夫で設計
静か→吹き抜け、開放感がある

9人目Q
全体の費用

美術館長A
費用
今後の建設費の変動
建設の需要、労務、建設資材価格の動向の影響が大きいと思う
今のところそれをふまえてどうの
現段階で想定しづらい

まちづくり課長A
(費用まだ)

10人目
Q1:1Fの所蔵
今ある収蔵が入ったうえで、あと何年もつのか
使える収蔵庫を作ったほうが全体としてはいいと思う

Q2:そこにあるイメージ、いろいろ写真を見てうーん、狭苦しい
せせこましい
本当に今あるスペースでこんな豊かにのんびりとできるようになるのか疑問
共用スペース
イメージ、3F共用部分北側
1.8メートル→せせこましい空間
バリアフリー、安全面
ゆったりくつろげる設計にしていただいたほうがいい→要望

Q3:会議室、増やしてほしい
地元の人たちが展覧会、学校の公募展、いろいろある
本当に競争でいつも取り合い合戦→なくしてほしい
会議室、創作室、展示室→増やしてほしい

美術館課長A
1Fの収蔵庫
7600点→もちろん入る
あきもあり
あと何年使えるか→収蔵計画これから
美術館でこれからどのくらい収蔵するかによる
外だししてはの意見
今のところはせっかく新しくつくるので
この中でしっかりやっていきたい

美術館課長A
展示場所、創作室、会議室増やしての要望
会議室ではないけれど打合せスペースの話
これから実施設計のなかで見ていきたい

美術館課長A
区民センター工事
そちらで新たに会議室増設、タイムシェア
増やしていく
美術館図書館にも講座室、多目的室→サンライフと同じくらいの広い部屋
も作っていく予定

11人目Q

Q1:貫井図書館の活動をしている
サンライフ会議室たくさんある
貫井図書館には視聴覚室のみ
サンライフがなくなる
設備、施設を頼りにしてミーティングを開きたい団体
一斉に美術館図書館の貸し部屋に殺到する
ぜひ会議室
会議できる部屋を多くしていただきたい
貫井図書館視聴覚室、争奪戦厳しい
希望する曜日、希望する時間とることに大変な神経をつかっている
倍化する予想がある
ぜひよろしくお願いいたします。

Q2
5F設計図を見ると
向かって右側の空間
そこがなぜ空間になっているのか
私たちが望む会議ミーティング、講座できる部屋
設置いただくことはできないのか

Q3
講座をするときには、若いお母さん方
保育室が必要
ぜひ、保育室になってもおかしくないお部屋を設置いただきたい
心からお願い申し上げます

図書館長A3:
保育室明示しているものない
→図書館運営運用のなかで重んじてやりたい

12人目Q
パネル→断面図ない
高さの関係がつかみづらい
子ども→高さがどのくらいかわかると雰囲気が伝わる

平田A
断面図あったほうがよかった

20メートル高さ制限
地下は掘らないほうがいい
収蔵庫→5メートル高さ→1F
2F→展示室最低の5.5メートル
3F→最低の6M
残り→3.5メートル
これでぎりぎり
19.8メートル
地下6M階高がもともとある

天井→構造体1メートル下がる
1M引いた数字が天井高になる

1F→4.25M
かなり高い
子どものところ一部下がったりもするが
適切な高さになる

天井高低い印象はおそらくない
吹き抜けもある
もう少し抜けている部分→大きな空間の印象になるのでご安心を

1.5F、2Fのメザニング
黄色いところ→人が入れるエリア
収蔵庫、展示室→高い
一面に本棚あってもアクセスできない
途中の高さにメザニングの廊下を設けて本をとれるようにする
一部広くしてくつろげる場所もつくる
1.5F、2.5Fつくり有効活用
本に囲まれるダイナミックな空間になる

お見せできるパースの枚数が6枚くらい
一番狭いところを見せている
このくらいの余裕がある
大部分の場所は広々している

模型→どれだけコンパクトに地上にまとめてやっているのに
どれだけ立体的に広がりがあるか
建築の肝

それがきかなければ
建築家の能力が問われる
建築家生命をかけて狭苦しくならないようにしたい

5F講座室の空間
図書館運営と話し合いながら有機的に使えるように
講座室→稼働間仕切り
開いて使うこともできるしつらえ
どう有機的に使っていくか→これからの議論
引き続き頑張っていきたい

13人目Q

Q1:最初の説明「老朽化」

Q2:富士塚のイメージ
貫井という雰囲気を考えた設計ということだが
練馬に富士塚あるが貫井にはない
貫井→縄文古墳遺跡がたくさんあるところ
富士塚イメージ、みなさん「は?」
WSで質問したら、若い方「富士塚はどうでもいい」
このイメージを定着させるため
富士塚についてはいろいろ文献、あるが
ここでは富士塚でも古墳でもいいんだということだった
地域のイメージ、なじみがない

Q3:サンライフ練馬を壊す
総務省も地域の意見交換の上で決定しろと言っている
地域から、サンライフ練馬→たくさんのコミュニティがあるところ
体育室→60以上の団体
会議室→500近く、数百のコミュニティがある
これが分散してしまう
体育室は再建されない→光が丘石神井に行け→行けない
かわりがあると信じてやっている人もいる
コミュニティ→長い期間で形成される
そのことで地域のシンボル
廃止してまで作っていくという区民の痛み
どう設計者はお考えになっているか?

Q4:緑地と図書館
3年閉鎖される
体育室もなくなる
お建てになるのはいいが、代替施設を考えずに建築する
サンライフを壊す
区民はいい美術館求めているが代替なく
子ども達は特に、3年、数年ブランク大事な時期
貫井町→いくつ公園があるか
分散すればいいじゃないかと伺うが
保育園も高齢者も図書館、緑地を大事な生活スペースになっている
貫井の街を歩くと
地図は現地と違う
貧しい地域でもある
一人暮らしの方、単身、低所得の方
アパート
自殺率→自殺未遂の方が毎月順天堂に30人運ばれる

図書館長A
閉鎖施設
仮設事務所を設置
今回も設置
場所探している
その他ブックスタート
他の施設を検討

施設整備課長
緑地→重々承知
なるべく美術の森緑地使えない期間が短くなるよう検討
周辺住民へも周知

美術館課長
隣に区民センターつくり
工事が重複しないよう区民センター改修、会議室を増やし
そこが終わったあと美術館工事に入る
フットサル→専用
ほぼ専用の新しい施設を石神井に新設
自殺未遂→74万人すんでいる
いろいろな方がいる
福祉医療力を入れている
一方で同じように文化芸術にも力を入れていて
福祉医療をやれば74万人幸せになれるのか
こっちも必要と考えて再整備の計画を進めている
自殺未遂の話→所管とも連携をとって別の問題だが伝える

平田A
貫井に富士塚がないことは私ももちろん知っている
プロポーザルでご提案したとき
最初のきっかけ→富士見という地名があった
そんなに古いものでもないと調べてわかった
富士山が見えることを地名にしたくなる雰囲気があると思った
練馬区全体をみると、富士塚含めてたくさんある
貫井にはないけれどもパワフルな現代の富士塚をつくれば
今ある練馬の伝統と現代が融合する
新しいけれどもどこか古いところにもつながる
ねりまの美術館にふさわしいものができる
縄文弥生にさかのぼる遺物が出る物も調べてある程度知っている
今思うのは
富士山八ヶ岳諏訪湖に抜ける谷沿いにものすごくたくさんの縄文遺跡がある
特別な谷に沿って縄文の人が生きている
山を見る感覚
もっと江戸時代より古い意識の層
山を見ることが重要→江戸時代の富士塚
共有できる感覚と通じ合う
20Cの富士塚といった
江戸時代のいわゆる富士塚のつながりをつくりたいのではなく
古い意識の層とつながりたいということがあった
一人でいる人が上にのぼって富士山を登ることに意識が和らぐとか
そういうことも含めて
団体でわいわい
友達がたくさんいてたのしい
公共のポイントではない
ひとりでもその時間が充実、さびしくない
孤高のひとり
ロンリネスではなくソリチュード
ひとりせいが感じられる場所になるといい
決してにぎわいだけがいっぱいあればいいとは思わない
多様な場所がある設計にしたいと心掛けている
直接社会的な問題解決は建築にはできないが
建築の空間が
いろんなひとがいる
富士塚、シェルフ、多様な活動をつくろうとしてみたり
元の部分
その話はお伝えしたい

※一部敬称略で失礼いたしました

【最後の挨拶】

■光が丘図書館長

あれ、この意見はどうなったの?
僕がつくったグッズはどう反映されているの?
これからの実施設計、これからの運用
ひとつひとつの意見きちんと受け止めて運用していく
ご理解よろしくお願いいたします。