区政報告

2019年5月11日 / 最終更新日 : 2019年5月11日高口ようこ区政報告

大津市の園児死亡事故を受け…区にできる対策は？

大津市で、保育園児が亡くなった痛ましい事故。心よりお悔やみ申し上げます。

多くの方から「何か対策を」との声を頂いたこと、私自身「何かできることは」と感じたことから、区と相談してきました。

まず前提として、多くの方が指摘しているように、保育園側の落ち度ではありません。今も、区内外それぞれの保育園が、お散歩などの際には当然、車通りの少ない、安全なルートを考えているに決まっています。

ですので、「道路としてできる対策」を考えてみたいと思います。

区の担当者も、今回の事故について、独自にいろいろ調べていたそうです。

「ガードレールなどをつけたらよかったのでは、という指摘がありますが……」と質問したところ、「区道には基本的に、ガードパイプをつけている」とのこと。

ただし、道幅が狭いなど、つけてしまうと車椅子が通れない…などの事情があるところは、つけることができません。

ちなみに、

と、用途が異なります。

実際に、区に寄せられる相談に、ガードパイプやレールを「とってほしい」（駐車場を新たに作るので…等の理由）という声はあっても、「つけてほしい」という声はほとんどないそうです。

狭い道幅のガードレールについては、「ないほうが、歩きやすい」「自転車で通りやすい」と感じたことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか？

報道されている写真を見るとわかるように、今回の事故は、横断歩道の部分から車が入り込んでいます。

横断歩道を渡るところに、ポールやパイプを立てるかどうかは、難しい問題です。

横断歩道の入り口にポールなどがあったら、普通に考えて、通行の支障になります。

……難問です。

この事故を受け、「横断歩道の入り口にもパイプなどを付けるべき」という話が広がるかもしれませんが、「今のところ予定はない」とのこと。基準としても、つける義務にはなっていません。

自分たちの歩行しやすさよりも、横断歩道の入り口にパイプ等をつけるべきかどうか。

ここに関しては、世論が動くかどうか、皆さんが何を望むかが、決め手となります。皆さんはどうお考えでしょうか？

対策としては……

ただし、凹凸をつけると、車がガタガタするので、震動が大きく、近隣への理解、了解が必要です。

他にも、たとえば狭いのに抜け道になっているところ、「危ない」と感じる方が多いと思います。

「通行禁止に」「一方通行に」など考えますが……禁止になったら住民も困る、一方通行にしたら代替道路が必要（家までたどりつけなくなる）…など、一筋縄ではいかないのが現状です。

（ちなみに、横断歩道や信号の設置は、警察マター。警察に直接相談に行くほか、区に相談のうえ、区と警察の立会いを求めることもできるそうです）

……なかなか、歯切れが悪くて申し訳ありませんが、すべての解決策というものはなく、その道路、その箇所にあった対策が重要に感じます（この事故に関して言えば、ドライバーの注意喚起をどうするか、というのが重要だと感じます）

練馬区でも、園庭のない保育園が増えています。

去年、保育定員を約900人増やしたうち、園庭のある保育園はたったの1園のみ。

区は、「交通ルールが学べる」といった理由で、園庭はなくても支障はない、という姿勢ですが、今回の事故はもう一度、園庭のない問題、保育士さんや園児にとっての負担も、考え直すべき契機だと感じます。

大津市の場合、この交差点にガードレールなどを付けなかったのは、「要望がなかった」という理由だそうです。

練馬区は、電話、ねりまちサポーター、区長への手紙、そして議員の相談など…どのツールでも、相談があれば、担当者が現地に行って確認をとるとのこと。

今回も、「石神井公園の山下橋付近が危ない」というご相談（＊）があり、区にお伝えをしました。

ぜひ、「危ない」と感じる箇所があったら、まずは区に相談してください！　もちろん高口へも、どうぞお気軽に……。

＊後日、池袋の高齢者ドライバーによる母子死亡事故、あれもつらい事故でしたが、その事故を受け、区の対策についても確認＆発信する予定です。

（＊）ご連絡くださった方、メールに返信をしたところエラーになってしまい、お電話番号などがなかったので、ご連絡できませんでした……。
このブログを見てくださることをお祈りしつつ、直接お返事したいので、できれば設定解除＋お電話番号を添えて、再度ご連絡くださると助かります。