保育園の委託事業者決定~高松保育園、下石神井第三保育園ほか

※2022/9/13、練馬区議会・文教児童青少年委員会のレポートです。

練馬区立保育園の委託事業者、6園決定へ

【新規委託園】

★高松保育園

  • 社会福祉法人みわの会
  • 12者応募

★下石神井第三保育園

  • 社会福祉法人国立保育会
  • 11者応募

【再公募】

※4園すべて、今委託している事業者がそのまま引き継ぎとなりました

  • 豊玉第二保育園:社会福祉法人のゆり会(他1者応募)
  • 北町保育園:社会福祉法人陽光会(他2者応募)
  • 光が丘第四保育園:社会福祉法人入間福祉会(他1者応募)
  • 平和台保育園:株式会社小学館集英社プロダクション(他1者応募)

→新規園に比べて、再公募の園は、応募事業者が少ないことがわかります。

問題は…

そもそもの委託の問題として、保育士ががらっと入れ替わることによる、子どもたちの環境、こころに影響などを、高口はずっと問題視してきました。

↓参考:【保育園委託問題】5人に1人の子どもに気がかりな点が見られるデータが…

【保育園委託問題】5人に1人の子どもに気がかりな点が見られるデータが…【練馬区議会・決算、高口質疑】

そのうえで、今回の委託についても、問題点を質疑しました。

★複数受け持つ事業者が増えている

高松保育園を委託する法人は、他に、練馬区では春日町第三保育園を委託。
東京都、神奈川で、認可園を8園運営。

また、下石神井第三保育園を委託する法人は、他に練馬区で3園を委託中(光が丘保育園、南大泉保育園+氷川台第二保育園を委託準備中)。
都内10園の認可園を運営しています。

高口は以前、委託を受けた社会福祉法人の園長先生の講座や著書を読みました。やはり、もともとの園から保育士を異動させるため、もとの園にも影響が出たとのこと。

受け持つ園が増えれば、それだけ法人の負担にもなります。
また、もともと委託されている園の人員体制などにも影響が出ることも、考えられます。

★私立認可園の厳しさと人材不足の解決が先!

たしかに、今回の新規委託には、11-12者と、多くの応募がありました。

私立保育園の経営が厳しい中、委託なら安定した経営ができる、だから応募も多いのではないでしょうか?

実際に、

  • コロナ等により利用者が減少→経営が厳しく
  • 保育士を集めることが困難→保育士不足

人材不足は悲しい事故にもつながり得るなかで、
私立保育園の方々は、日々、大変な状況にあるのではないでしょうか。

練馬区はずっと「民間の活力」と言いますが、

民間にまかせればサービス向上、という単純な図式には、ならないのです。

甘いというか、甘すぎるというか……

しかも練馬区は、委託のために、かなりの労力をさいています。それを、保育そのものにあてたほうが、どんなにいいか……。

私立・公立、両方で、練馬区の子どもを支える方向に向かうべきです。

★民営化の説明は??

すでに練馬区は、委託した保育園のうち、2園の民営化を決定。
他の委託園も、民営化に向けて進めようとしています。

今回の委託園も、民営化が視野に入っているはず。

その点を、保護者や事業者にどう説明した・するのか、質問しようとしたところ……

「委託の案件で、民営化ではないから」と、止められてしまいました!!!

質疑はできませんでしたが、

「民営化も含めて、丁寧に説明を」と、求めました。