どう思いますか?「いじめ対応アプリ」
2/6の「文教児童青少年委員会」の案件です。
来年度から、「いじめ対応アプリ」を導入する……とのこと。その内容は……
- 区立中学校の1~3年生対象
- スマホやPCで、アプリをダウンロード
- 匿名での通報が可能
- 通報すると、事業者が対応
- 一方通行で、LINEのようなやりとりはできない
- 一定期間で、学校ごとに集計し、教育委員会(教育支援センター)がとりまとめ→精査→学校に伝える
- 緊急の対応が必要な場合(自殺をほのめかすなど)、24時間で対応
「通報」が増えたぶん、必要なことは、現場の支援
調べてみたところ、アメリカ発の「Stopit」が有名なようで、通報件数が増えるなど、している、とのことでした。
しかし、結局は現場の先生たちに対応はまわってきます。件数が増えるほど、現場の支援を手厚くする必要があるのではないでしょうか。
それは、そもそものいじめの対応についても、重要ではないかと思います。
応対する事業者の資質が問われる
「通報」を受け付けるのは、まず事業者。
ということは、その事業者の対応や判断、経験が、とても重要となってきます。
研修などの実施を考えているとのことでしたが、事業者の選定に、注視しなければ、と思います。
「相談」アプリにしなかったのは?
江戸川区では、LINEを使った「いじめ相談」を実施とのこと。
実際にやりとりをしながら、生徒のこころのうちを聞いていくことは、とても重要だと思います。
質問したところ、「高い専門性とスキルを要する」とのことで、導入はしない、と判断したそうです。
「通報」という表現
いじめは、見ている子ども、見て見ぬふりを強いられている子どもにも、大きな傷を残していると考えます。
その子たちに「通報」という表現が、ふさわしいのかどうか……。「通報してしまった」となりはしないかどうか……。気にかかります。
それを質問すると、「親しみやすい名称、ネーミングを考える」とのことでした。
ツールが増えること自体はよいかもしれませんが、いじめに対し、本当の意味で対応できるのは、現場の先生や、地域や……実際に関わる大人たち。アプリが導入されても、されるからこそ、現場の支援がより重要になると感じました。