暴力、いじめ、不登校…8/22文教児童青少年委員会
8/22文教児童青少年委員会のレポートです。
暴力行為、いじめ、不登校の状況について、毎年、この時期に発表されています。その最新報告(昨年度状況)です。
難しい問題…数だけでなく、一件一件に関わるこどもたちのことを思いながら、しっかり議論したい問題です。
★暴力行為
- 特に小学校で増加→昨年の1.8倍
- 区の分析「感情コントロールができない児童が増えている」「器物破損も増えている」
★いじめ
- 認知件数は、小学校で1.6倍、中学校で1.2倍
- 軽微なものも報告、教員の発見が増え、意識が向上した結果、と区の分析
- 「いじめの解消」→3ヶ月は経過を観察。「謝罪したから解消」という扱いはしていない
★いじめはなぜ起こる?
いじめはなぜなくならないのか、いろいろ勉強している最中ですが、「いじめの構造」という本では、気が合うとは限らないこどもたちがひとつの場所に押し込められ、仲良くなれと強制される学校という構造自体に、いじめの原因がある、としています。
また、脳科学の本では、いじめは集団生活、社会を守るためにあり、人間に備わった本能であるともしています。
「裏切り者モジュール」といい、結束力が強まりすぎると、集団のため、正義のために、いじめが起こる。正義感が強すぎると、いじめが起こりやすくなる…という悲しい矛盾を指摘しています。
区は、いじめの対策として、
- 「人権教育」
- 「思いやりを育てる」
- 標語(ポスター)つくり
- 挨拶運動
を事例にあげています。
各学校が頑張っていることはよいことと思いますが、そもそものいじめが起こる構造を考え、「道徳教育ではいじめはなくならない」という意識をもちながら、取り組む必要があるのではないでしょうか。
★不登校
- 低年齢化の傾向
- 区の分析「人に相談できない子が多くなっている」
- 区「窓口の複数化、授業の関わりなどを工夫」
★HSCへの対応を!
2019年2月の予算委員会で、高口が質疑した「HSC」(人一倍敏感な子)。改めて、周知や対応を求めたところ、
区「敏感な子がいることほ強く認識している」「教員の研修等を通して周知したい」
と、前向きな答弁を頂きました!
★課題は子どもでなく、学校にある
子どもに課題があるから学校にいけない…そうではなく、子どもたちを受け入れることのできない学校や環境をこそ、変えるべきではないでしょうか?
区「要因はいろいろ複雑。学校、家庭、地域と連携し、こどもたちを」支援したい、とのこと。
★見えづらいトラブルは、カウントされず
たとえば、なかなか表に出づらい性的なトラブル。まわりでも、いろいろな話を聞きます。しかし、今回の数字には、含まれていません。
ここに含まれない問題についても、しっかり把握すべきではないかと考えます。
★次回委員会は9/10(水)10時~
区役所西庁舎8階、委員会室にて。
どなたでも手ぶらで傍聴できます。お越しください!