【高口一般質問2021-6】気候危機対策~ZEBと断熱

※2022/2/8、練馬区議会・高口ようこの「一般質問」6つ目です。

 

① 公共施設の脱炭素化

練馬区では、公共施設を80年もたせる長寿命化を進めています。

2022年の今作った施設は、2102年までもたせることとなります。

つまり、2050年CO2ゼロに見合う施設、ZEB(ゼブ、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)をめざすには、今から準備が必要です。

Q1

後から追加可能な太陽光発電等と違い、天井や壁の断熱性能は、建設時にできる限り高めておく必要があります。

公共施設における

  • 現在の断熱性能の基準と
  • ZEBについての区の方向性

2点伺います。

練馬区答弁

【環境部長】

 公共施設における断熱性能を含めた省エネ基準についてです。

 一定規模以上の公共施設の新築・増改築を行う場合には、建築物省エネ法に基づき、建物全体のエネルギー消費を抑える基準に適合する設計を行っています。

 外壁や窓などの断熱性に加え、空調や照明、エレベーターなど設備性能を合わせて評価することで、総合的な省エネ性能の向上に取り組んでいます。

 区立施設のゼロ・エネルギー化については、これまでも、改築時に太陽光発電設備と蓄電池をセットで導入してきました。

 今後は、これに加えて、建物全体としてのエネルギー効率をさらに高める必要があると考えており、技術の進展を踏まえ、取り組んでまいります。

  • 「エネルギー効率をさらに高める」「取り組んでいく」
    という、前向きな答弁を引き出すことができました!

②断熱が重要!→補助金、PR強化を

住宅においては、断熱、特に窓の断熱が重要ですが、
太陽光発電等と比べ、認知度が低いようです。

実際、2021年度の「練馬区再生可能エネルギー・省エネルギー設備 設置補助制度」の申込も、

  • エネファーム402件
  • 蓄電池207件
  • 太陽光発電118件

と比べ、窓断熱は27件しかありません。

Q2

窓断熱のPR強化と、補助金の増加が必要と考えます。

区の見解と、今後の方向性を伺います。

練馬区答弁

【区長】

 住宅都市練馬区では、二酸化炭素の5割以上が家庭から排出されており、区民一人一人の行動が大きな意味を持ちます。

 これまで、地域住民、学校、事業者、民間団体等、様々な主体と協働し、一歩一歩、脱炭素を推進してきました。

 2050年の二酸化炭素実質排出ゼロに向け、来年度、脱炭素社会の実現に向けた計画を策定します。

 計画の策定に先立ち、来年度予算で、窓の断熱改修のための補助額引き上げを提案しています。

 練馬区の地域特性から、二酸化炭素の排出量削減には住宅の省エネ化が不可欠です。

 窓の断熱改修は、施工が容易で、室内の保温効果が実感できます。

 私も自宅のベランダに面した窓を改修し、快適な室温が続き、結露が減少したことに驚いています。多くの皆さまに利用していただければと考えています。

  • 来年度予算に、窓断熱の補助額引き上げがのりました!
  • 区長が、自宅の窓断熱改修をしたというエピソード。私は初めて聞きました!
  • 区長自身にも、窓断熱の重要性を語って頂くことができました!