【高口一般質問2021-5】まちづくりに若者、子どもの声を

※2022/2/8、練馬区議会・高口ようこの「一般質問」5つ目です。

 

①委員は公募だけでなく、無作為抽出で

練馬区では、まちづくり計画等を策定する際、まちづくり協議会等を開催します。

実態として、委員の年齢層は高め、男性が多めと、偏りが見られます。

Q1

  • 若い世代へのPRに力をいれる他、オンライン会議、時間帯の分散など、若い世代、子育て世帯などが参加しやすい仕組みにすべきです。
  • また、公募委員だけでなく、無作為抽出による委員選出など、年齢・性別のバランスを考慮した選出方法を導入すべきです。

練馬区答弁

【技監】

 まちづくり計画の策定やその具体化にあたっては、地域の方のご意見やご意向を伺いながら進めることが不可欠です。

 計画の検討にあたって各地区で設置しているまちづくり協議会等は、検討に積極的に

関わってくださる方の参加が肝要であり、公募による委員を含めて、構成しています。

 協議会等での検討のみならず、ワークショップ、オープンハウス、WEBアンケートなどを活用し、

地域の方がどなたでも気軽にまちづくりに参加し、ご意見を出せるよう工夫して進めています。

 

②子どもの声を反映する仕組みを

こどもの声を反映する制度も担保されていません。

私は先日、「区長選ワークショップ」と題し、練馬区長選挙にあたり、小学生が何を考え、望んでいるか、直接聞く会を開きました。

年齢に応じた説明をすれば、理解できることはもちろん、子どもならではの発想で、大人のほうが圧倒される意見が出てきます。

「選挙になると、いいことしか言わない」

という発言には、思わず自分自身を省みました。

前川区長は、4年前の当選直後の議会で「必ずお約束した「改革ねりま」第2章を実現しなければならない」と宣言しましたが、4年たった今、「改革ねりまは道半ば」と言い、4年前の約束が不履行だと表明したかたちです。

実現しなかったことも含め、謙虚な説明が求められます。

Q2

主権者教育の意味でも、公園づくり、学校の改築、統廃合など、こどもに関わる施策には、子ども向けの説明会やヒアリングの場を開くなど、子どもの声を反映する仕組みを導入すべきです。

子どものうちからまちづくりに関わることが、今後の担い手づくりの点でも重要です。

見解を伺います。

要望

また、谷原保育園の突然の廃止も、こどもを無視した施策であり、撤回を求めます。

練馬区答弁

【教育振興部長】

 小中一貫教育校の大泉桜学園の開校にあたっては、児童生徒からも意見を募り校名や校歌を決定し、標準服についても児童生徒へのアンケート結果を踏まえて導入しました。

 また、令和2年4月に開園した上石神井こもれび公園では、近隣小学校によるワークショップを行い、子どもたちが描いた「理想の後援イメージ」を基本設計に反映し、整備しました。

 今後も、子どもたちの声を、事業執行に活かしてまいります。

  • 統廃合など、計画の段階から、子どもの声を反映することが重要です!
  • 子どもの声を、ということは、一般質問で必ず求めてきました。
  • その結果、少しずつ進んでいっている部分もあるかなと…
  • 今後も求め続けます!!

 

③公園づくり~プレイスメイキング

単なる空間としての「スペース」ではなく、人々の居場所であり、コミュニティ等の活動を支えるのが「プレイス」

そのプレイスを生みだし、都市にゆたかな暮らしの風景をつくる方法論を「プレイスメイキング」と呼びます。

これからのまちづくりは、まずひとやコミュニティがあり、それが活きる計画とは何か、という視点で考えるべきです。

たとえば、世界的車メーカー・トヨタのお膝元である愛知県豊田市が、「車から人へ」のシフトチェンジを掲げた駅前再生が注目を呼んでいます。

練馬区でも、何十年前の計画ありきの道路整備や、地域が分断されたままの石神井公園駅前再開発は見直すべきです。

Q3

練馬城址公園においては、練馬区が都と地域の間に立ち、「多様な主体との連携」を積極的につなぐことが重要です。

  • 「多様な主体との連携」のため、区が実施したこと
  • 今後すること

2点伺います。

要望

区立公園の整備においても、「地域の多様な主体との連携」「主体を育てる」の観点が重要です。

今後予定する公園計画では、ワークショップを開くなど、地域を広く巻き込んだ公園づくりを求めます。

練馬区答弁

【企画部長】

 都が策定した整備計画には、
「多様な主体と連携して、社会の変化に応えながら創りあげる公園」
 というテーマが設定されています。

 区はこの間、区報、区ホームページ等を通じ、節目ごとに公園整備に関する情報の周知を図ってきました。

 また、町会連合会や産業連合会、地域の町会、商店会、JAなど各種団体のほか、地域住民の集まりなどにも出向き、情報提供を行っています。

 こうした取組を通じて頂いたご意見は、都区の情報連絡会などで都に伝えるとともに、公園の整備団塊から地域住民へのきめ細かい情報提供や、オープンハウスの開催などを積極的に行うよう都に働きかけてきました。

 今後も引き続き、これらの取組みを継続していきます。

  • 町会などの既存団体も重要ですが、団体に関わっていないけれど思いのある方や、任意団体など、広く、新しく、様々な方に関わって頂くことが重要です!
  • 公園づくりに様々な方が関われるよう、今後も求めていきたいと思います!

 

④ 公共空間としての道路の可能性、みちあそびの可能性

1960年代、急速に進んだモータリゼーションは、道路を車中心に変えました。

人々が交流するコミュニティ機能、社会的機能が縮小し、単なる交通機能に狭められました。

子どもが自由に遊べる空間は、1953年と比較し、約100分の1まで激減したといわれ、こどもの「みちあそび」も危険視されるように。

そのなかで近年、一般社団法人TOKYO PLAYが、「身近な道路を、そこに暮らす子どもと大人のための遊び、子育て、多世代交流の空間に」しようと、「とうきょうご近所みちあそび」を展開。

「みちあそび」からつながりをつくる取り組みとして、注目されています。

地域経済にとっても、車社会からの脱却がプラスです。

東京大学先端科学技術研究センターがビッグデータを用い

「歩行者中心の街路にすると、沿道の店は儲かる」

との経済効果を証明しました。

Q5

これらの「みちあそび」の取組みや、地域経済の研究について、区の評価を伺います。

Q6

また、練馬区も今こそ、「車から人へ」の転換が重要ですが、見解を伺います。

練馬区答弁

【技監】

 生活道路や商店街通りについては、既にグランドデザイン構想において、

「人々が通行するだけでなく、近隣の人々が憩い、集う場」
「通行する人、買い物する人が安心して行き交い、地域のイベントにより、人々が交流する場」

 とすることを、区民と区がともに目指す将来の姿として示しています。

 この目指す将来像は、都市計画道路の整備による幹線道路のネットワークの形成無くして実現しません。

 住宅街や商店街への車両の流入が抑制され、安全性が確保されてはじめて、生活道路などを公共的な空間として、活用することが可能となります。

 都市計画道路の整備が遅れている練馬区においては、引き続きその整備に取り組んでいきます。

  • 幹線道路が完成するまで何十年待てばいいのでしょうか…?
  • 完成するずっと以前のほうが、子どもは外で遊べていました。
  • 道路ありきではない視点こそが必要です!