幼保無償化最新情報/2019年度新規保育所情報/氷川台駅前の病児・病後児保育……他/1/22文教児童青少年委員会
1/22文教児童青少年委員会、レポートです!
- どうなる幼児教育無償化⁉最新情報!
~幼児教育無償化の制度の具体化に向けた方針 - 練馬区独自の幼保無償化調査→今後の対応は?
~幼児教育・保育無償化による影響調査の集計結果 - 保育所の定員、798人増! チェック体制もしっかりと!
~保育所待機児童対策の進捗状況 - 氷川台駅前に、病児・病後児保育が新規オープン!
~病児・病後児保育施設の開設 - 子どもの体力、低下の原因は?
~「東京都統一体力テスト」の結果 - 中村かしわ公園で、おひさまぴよぴよスタート!!
外遊びの場の提供事業(おひさまぴよぴよ)の拡充 - 練馬こども園との連携事業は、小規模の受け皿となるか?
家庭的保育事業者等による連携施設の確保に係る練馬こども園を活用したモデル事業の実施結果 - 用務員さんの委託、しわよせは子どもに!?
~学校用務業務委託、候補事業者の選定結果 - 給食調理も、どんどん委託へ…
~学校給食調理業務委託、候補事業者の選定結果 - 「成人の日のつどい」の実施結果
どうなる幼児教育無償化⁉最新情報!
~幼児教育無償化の制度の具体化に向けた方針
<資料>
- 幼児教育無償化の制度の具体化に向けた方針の概要https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/free_ed/child_gaiyo.pdf
- 幼児教育の無償化に係る参考資料
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/free_ed/child_sanko.pdf
現在の無償化の状況を、簡単にまとめると……
- 3~5歳の保育所→無償化
- 幼稚園→月2.57万円(上限)まで無償化
- 0~2歳→住民税非課税世帯のみ無償化
- 10月から開始の予定で進んでいる
給食費は、実質負担増!
今回議論になったのは、給食(食材費)が無償になるかどうかについて。
- 現状、保育園では……
主食費(お米代)→有償(実費負担)
副食費(おかず)→無償(保育料に含む) - 幼保無償化になった場合……
・主食費(3000円)も、副食費(4500円)も有償=7500円の実費負担
・生活保護世帯、ひとり親世帯等は、副食費(4500円)のみ免除 - 0~2歳→変化なし(現行の制度を継続)
……というわけで、保育園(3~5歳児)は、給食費に関しては、+4500円増となります。
認可外の扱いは?
12月末の国の方針で、
「認可外保育所に関して、自治体の判断で、無償化対象外にできる」
と示されました。
どのような基準で、対象外にするかなどは、検討中。国の方針が定まらないと、区も動きようがないという状況もありますが……
今後も、情報をお伝えしていきます!
練馬区独自の幼保無償化調査→今後の対応は?
~幼児教育・保育無償化による影響調査の集計結果
保育無償化によって、どのような影響があるのか……
それを調べるため、2018年9月、4600人の就学前児童家庭を対象に、アンケート調査を行いました。練馬区独自で行われたもの。
結論を簡単に言うと、「保育需要は高まると見込まれる」(って、まあ、あたりまえなのですが……(;^^))
区は「練馬こども園の需要が高い」と言いますが、一方で「無償化により保育負担が減るなら保育所に変更したい」という3~5歳の保護者の需要も。
また、このアンケートは、統計的に、「±5%」の誤差があるもの。そこも踏まえて数字を見なくてはいけない……と思います。
手元の資料が分厚いので全部をUPできないのですが……後日結果がHPにUPされると思いますので、その際はまたリンク先などをお知らせします!
*UPされました!↓こちらから見られます
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/shinshien/musyoukatyousa.html
(220ページを超える資料を、当日その場で渡されても、目を通すことは不可能で、議論ができません…せめて分厚い資料は、前もって頂きたいのですが……)
保育所の定員、798人増! チェック体制もしっかりと!
~保育所待機児童対策の進捗状況
2019年度4月からの待機児童解消に向けた進捗、最新情報です!
目標710人増のところ798人。練馬こども園130人を含めると、928人の増を見込んでいます。
ほとんど園庭がない⁉
↑地図のとおり、待機児童が深刻な区の東部にオープンする施設が多数。高口も江古田近辺に住んでいて、園庭のある大きな保育園がないことが気になっていました。それを尋ねたところ、
新規園で、園庭があるのは、わずか1園…!
Nicot練馬(練馬1-11-1)のみです。
他は、園庭なし(代替公園と併用)です。
*1/24追記しました。
このあたりは大きな公園も少ないので、「公園に行くから大丈夫」というだけでよいのか、気がかりです。
最近、あるママさんから、「冬の間は外遊びをしない」と保育園から言われ、子どもがストレス爆発!夜も寝なくて大変……という話を聞いたばかり。園庭は大切ですし、新規園には園庭を求めたい。ないのであれば、その保育の質を、きちんとチェックしなくてはいけません。
保育士は確保できるの?
保育士不足が深刻な今。90%以上は確保の見込みが立っているそうですが、保育士さんの待遇にも力を入れるべきだと思っています。
増えた分、チェックが重要!
様々な問題点が指摘されている企業主導型保育所(認可並みの補助金にも関わらず、基準がゆるい…など)。起業主導型が、5施設オープンします。
チェック体制を区に確認したところ、
「指導監督は都の所管だが、区も一定の補助制度を入れているので、巡回に入る」
企業主導型以外も、新規施設が一気に増える分、その質をチェックする体制が、より重要になってきます。
氷川台駅前に、病児・病後児保育が新規オープン!
~病児・病後児保育施設の開設
区内8か所目となる病児・病後児保育施設が、4/1~オープンします!
「のと小児科クリニック病児保育室ペンギンルーム」
- 練馬区氷川台3-40-6
- 月~金/8:30~18:00
- 生後6か月~9歳
- 定員:7人
- 保育料2000円(1日)/登録料1000円
詳しくは、2/1の区報&HPでのるそうです!
子どもの体力、低下の原因は?
~「東京都統一体力テスト」の結果
高口の子どもが小1の時、この体力テストで「D」をもらってきて、ガクゼン!!!
小3の今、「B」まで上がってホッとしたのが記憶に新しいのですが…(;^^)
全国的に行われているものを、東京都が毎年実施する「東京都統一体力テスト」。
練馬区は、ここ数年、全国平均を下回っていました。今年度は少し上回ったとのこと。
その原因について聞かれると、
区「昭和60年をピークに、子どもの体力は低下傾向」
対策などを練っているそうですが……重要なのは、その種目の点数をあげるためのテクニックではない、と思います。
大切なのは、あそぶこと!
そもそもの原因は、様々な専門家が警鐘を鳴らす通り、乳幼児からの「あそび」の不足だと、高口は考えます。
「公園に行けばボール禁止」「空き地であそべない」「そもそも空き地がない」……子どもがのびのび思い切り体を動かす場が減っていることが、体力低下につながっていると言われています。
子どもが思い切り遊ぶ場を、大人が本気で守らなくてはならない時代。
中休みなどで、校庭で遊ぶよう指導しているとのことですが、たとえば「放課後プレーパーク」など、放課後の子どものあそびに工夫が必要ではないでしょうか。
中村かしわ公園で、おひさまぴよぴよスタート!!
外遊びの場の提供事業(おひさまぴよぴよ)の拡充
- 中村かしわ公園(中村南1-17-1)
週1回(曜日未定) - 全おひさまぴよぴよに、保育士等を2人~配置→相談しやすい体制に
このおひさまぴよぴよ、下の娘が2歳のときにはじまり、何回か参加しました。外だと閉塞感がなく、ゆったりした気持ちになれたのを思い出します。
何よりも、子どもにはあそびが大切。ゆたかなあそびが体験できる「おひさまぴよぴよ」、素敵です! こういう場で仲間を作ったり、困ったときに支援につながるようにできると、いいですね。
一方で、本当に疲れているお母さんは、外あそびに連れてきたりもできないのかな、と……。そういうお母さんをどうするかも、また別のベクトルとして、考えなくてはいけない、と思います。
練馬こども園との連携事業は、小規模の受け皿となるか?
家庭的保育事業者等による連携施設の確保に係る練馬こども園を活用したモデル事業の実施結果
事業の内容を簡単に説明すると……
- 家庭的保育事業(保育ママ)や小規模保育→卒園後の受け皿となる連携施設を確保しなくてはいけない
- 練馬こども園(長期預かりのできる幼稚園)8施設で、優先的に申し込めるモデル事業
結果は……
- 189人中、入園決定者38人、申し込み率24%
- 小規模保育→申し込み率20%
- 保育ママ→申し込み率47%
……というわけで、特に保育ママから練馬こども園に行く率が高く出ました。保育ママの保育時間は8時間のため、練馬こども園の保育時間と合致しているからでは、と区は分析しています。
全体では「1/4」で、これが「練馬こども園への高いニーズ」と言えるかどうかは、比較対象がないので、結論は出せません。
- 幼稚園の入園は11/1で区内統一なので、それよりはるか前の8~9月に申し込めるメリット
- ただし、必ず入れるわけではない(選考があり、教育方針にあわない、障害で預かれないなどあり)
練馬こども園の問題点
高口自身、練馬こども園に通わせてきました。幼稚園のよさも、よ~く知っています!
一方で、働くママにとって、練馬こども園はどうなのか?という問題は、別にあると感じます。通わせているからこそ、わかることがあります。
たとえば、認可保育所にはない高い入園料、給食やおやつなど。
何より、幼稚園はやはり、9~14時までが「基本」で、そのあとの延長保育の質が、とても気になります。幼稚園としての基準はありますが、練馬こども園としてどのような保育の質を担保するのか、その基準がまだできていません。
こどもにとっては延長保育も、大切な時間。その質が守られるように、制度のあり方も、きちんと整えていかないといけない!と、自分事としても、感じています。
用務員さんの委託、しわよせは子どもに!?
~学校用務業務委託、候補事業者の選定結果
- 2019年度から、15校が業務委託に
- 新規9校:旭丘小、早宮小、豊玉小、南町小、上石神井北小、橋戸小、南丘小/旭丘中、中村中
- 再選定:豊玉南小、北町小、光が丘春の風小、関町北小/開二中、光三中
- 委託校は、小中あわせて、74校に
用務員さんが委託になると、何が問題?
用務員さんの仕事は、多岐にわたります。学校の様々な施設のことだけでなく、子どもたちの見守りも、大事な役割。映画「みんなの学校」でも、用務員さんが子どもたちをしっかりサポートする様子が描かれています。まさに、縁の下の力持ち!
それが委託になると、契約に書かれた事項の業務「しか」やってはいけなくなります。それ以外のことをやると「偽装請負」というかたちで、違反になってしまうのです。
2018年9月13日の「文教児童青少年委員会」で、高口が確認したところ、
◎教育総務課長 ブロック塀の点検については、業務外だと考えてございます。
つまり、昨年夏大きな問題となったブロック塀の点検などは、業務外……急な対応が必要なことも、できない、ということが生じるのです。
では、緊急の対応はどのように行うのでしょうか?
区によると、委託後は、「3校で1グループ」を作り、そのなかの一人が「業務責任者」となり、対応するとのこと。3校に1校ですから、その責任者は、他の学校の子どもたちのようすを、細やかに把握することができるとは思えません。
しかも委託期間は1年。人の入れ替わりも、激しくならざるをえないでしょう。
現在、学校は「働き方改革」が叫ばれ、現場の負担を軽くすることが求められています。いざという時頼りになる用務員さんが、外部委託となってしまうことで、結果的に、現場の負担が増えるのでは……。
何より、「子どもたちを見守る」という体制こそが大切な今、正規の職員として、連携のとれる学校環境こそが大切なはずです。
人件費削減の問題
委託後、元いた学校用務員さんは、退職、他の学校や別の区の部署へ異動となります。異動の場合は、区全体でみれば、人件費が削減されるわけではありません。
学校用務員さんの人件費=1人約800万円
……と区は説明しますが、これは社会保険料込みの額のうえ、「区職員全体の平均」……つまり、給料がとっても高い管理職も含めた平均。手取りで800万円、もらっている、というわけではありません。
「安くなることが主眼ではない」「サービス向上のため」と区は言いますが、委託することで、偽装請負が増え、どのようなサービス向上が見込めるのでしょうか?
*この点、追って確認していきます!
委託料は、3校で3500万円!
1校につき、約1100万円ほど。そのうち、どのくらいが人件費なのか、委託後の現場職員の給与や待遇も気になります……。
安心して、安定して働くことが、子どもたちの環境にも大きく関わると思うからです。非正規雇用がどんどん増える今、「官製ワーキングプア」を生み出さないことも重要です。
*この点も、追って確認します!
給食調理も、どんどん委託へ…
~学校給食調理業務委託、候補事業者の選定結果
- 2019年度より、34校が委託に
- 新規:春日小、大泉第三小、大泉北小、南田中小
- 委託校は、小中あわせ、83校に
用務員さん同様、学校給食の業務委託も、どんどん進められています。練馬区はすべての学校を業務委託する予定。
栄養士に関しては、都と区の職員が半々います。
「自校調理」のうち、1/2を都の職員とする……という基準があり、残り半数も、区で費用を出し、栄養士を雇っています。
しかし、都の職員は正規雇用であるのに対して、区の職員は、非常勤で1年更新。当然、給与面にも大きな差が出てきます。
給食も、大切な教育の一環。良質な給食、食育を行うためにも、栄養士さんの待遇も考えなくてはいけない、と感じます。
「成人の日のつどい」の実施結果
1/4付で成人した「7446人」のうち、「4547人」、61.6%が参加(おめでとうございます!)。
数年、参加率はおおむね6割。来賓の挨拶…などなど見ていると、6割いくのがすごいなあと思うくらいですが…(;^^)
(ちなみに高口も、18年前の練馬区の成人式に参加!大雪の日でした……後ろのほうでずっとおしゃべり。来賓のご挨拶なんて、まったく聞かなかったことをよく覚えています(;”))
新宿区で、成人の半数が外国人だというニュースがありましたが、練馬区は、534人(0.7%)。
式典では、英語の式次第を用意したり、英語や母国語で式典内容を読める支援アプリ、スクリーンに英語の字幕表示があるなど、対応していたとのことでした。