石神井公園駅前再開発、説明会レポート
行政訴訟が終わらぬ状況下、
反対住民の代わりに練馬区が「代印」を押し
強引に進められる、石神井公園駅前再開発。
(石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業)
ついに、再開発組合による説明会が開催されるまでに。
2023年12月7日、2回ある説明会のうちの1回目に参加しました。
【参加者多数、なのに時間が短すぎる…!】
■「1時間~1時間15分」!?
まず司会より、
開催は
「1時間~1時間15分」
であることが告げられ、驚愕……
目視ですがざっと見ても、100名以上は確実。
(120名以上か?)
資料が足りなくなるほどの参加者が押し寄せたにも関わらず、
わずかわずかの1時間で、「丁寧な説明」ができると思っているのでしょうか……!?
■参加者から延長を求める声があがるもスルー
22時まで使える会場であること、
21時までやっても十分片づけの時間があること、
さらに2回目の説明会をという声があがりましたが
「ご意見として承りました」
とさらりと受け流す司会者…
↓ここから、説明スタート↓
【設計士による説明】
■北街区
人工地盤→神社はその位置に再建
■公共施設
・道路
都市計画道路16メートル
地区の端から端まで延長90メートル
練馬区がつくる
・区画道路
整備を行う
・広場2号
商店街入口にひろばを作り、人だまり、流れをつくる
■スケジュール
・解体工事:2024年2月より
・区有通路が通行止めになる
→1月末、2月頭には通行止めに
・全体:48ヶ月
・「建物の工事が近づいた際、適切なタイミングで説明会を実施」
■事業計画概要
・合計:248世帯
北街区:224世帯
南街区:24世帯
■パース図
「石神井公園という自然豊かな空間~になじむ低層階」
「空になじむ明るい高層階」
(雑感:どこにでもあるつまらないつまらない駅前になるなあ……)
・「木々で囲まれた憩いの空間」
→大鳥神社
・「石神井池のほとりから見たパース」
「公園の自然のかたちをイメージした曲線→石神井らしさ」を表現
(……「自然」???
だったら作るな!!!!!と……)
■駐輪場
「駐輪場には1F南側中央から下る段付きスロープでアクセス」
(今の石神井庁舎は1Fに駐輪場ベタ置きで便利
→自転車は確実に不便になる)
■6-29F:住宅
6F:西側→住民専用共用部
1フロア6世帯の配置
→以降?1フロア10世帯
■環境影響
・風、電波→検証した内容
・風環境
→観測所影響
・電波影響
→必要に応じて対策を検討
■日陰・日影
【解体工事の説明】
■2024年2月1日~12月31日を予定
■合計21棟
■日曜、祝祭日は休み
■ネズミ等害獣、害虫
→専門業者による作業
■騒音等対策
■搬出入
・8-17時の間
・7:00~8:30は北側道路?入らず
■光和小学校と協議
・道路の待機車両対策
・場内に収まるぶんを7時までに入れてアイドリングストップ
■区有通路の廃止
■仮囲い
・上部にLEDライト→照度を確保
・3メートルのフラットパネルほか
・防音シートなど
■工程表
※明け渡しの状況、変更等による変更の場合アリ
■3工区に分けて作業
・A:大鳥神社→駐車場屋根、本堂の解体など→スペース確保
・A~B~C:順次進める
↑説明ここまで↑
【質疑応答】
この時点で、49分経過……残り11~26分……?
Q:風で吹き飛ばされる箇所が、4つも!
※「建設後(植栽なし)」のページ
風環境について、
ランク3→風で吹き飛ばされる現象が確実に起きる箇所
これが4か所あるという資料。
3年前の練馬区の当時の資料では「ランク3」はなかった(2020年7月)。
【A:建築士】
- 原案説明より詳しい説明をしている
- 対策ない状況のものをご覧いただき、次のページで実際の植栽計画を示している
- その次のページで、植栽計画を行ったうえでの結果がどうなるかを示している
- 必ず植栽計画は、新築計画の施工のなかで行う
- 植栽がある状態で風ランクを捉えて頂ければ
Q:「説明になっていない」という声があがり、再度説明
- 回答:2020年→植栽が全くない状態でのデータは見せていない
- 植栽ある状態で
※さらに、「回答になっていない」の声が複数あがる
Q:練馬区が出した文書「今後は建築物や外構、植栽などの計画で検討するとともに~準備組合を指導する」
→練馬区が出したものは植栽がない
※「もう一度見直せ」の声もあがる
- 回答:都市計画前→建物の計画と植栽等を勘案してシミュレーションしたもの
- 地域の皆様にランク3が生じないものになっていることを確認
→組合から練馬区に渡したもの - その後実施設計
- 建物の細かいところが確定した
- 今回、改めてシミュレーション
- 風の流れ、全体に配慮して、植栽の計画は多少見直し
- それを踏まえてP36→風の影響は周辺の方々にはないという検証をした資料
- 元々の考え方から工夫をしましょう→できるだけ風が少なくなるように検証したもの
Q:練馬区が出したものと前提条件が違うと、疑問が出る
→確認したほうがいい
※「もう一度練馬区に確認してください」の声あがる
Q:今の状態だと説明になっていない。再度説明の場を。
「改めて説明会をやってください」
→拍手起こる
Q:高木で緩和する→技術的な根拠は?
6メートルで緩和、信じられない
その分狭くなる。
【A:建築士】
- 北街区は100メートルクラス
- タワーに風がぶつかって、地上に吹き降ろしてくる→歩行者に影響
- 高木を植えることにより歩行空間まで風が吹き下ろしてこない配慮
- 高木を植えることの効果
- 狭められてしまうのではないかという指摘
- ある程度高木の根っこをカバーするツリーサークルの設置を検討
- 幹の部分は狭くなるが、根っこの部分も歩行可能にしつらえる計画
Q:風環境の悪化
現在でも住民は苦しんでいる。
木で緩和→可能なのか?
木を植える空間は歩道→2.5メートル程度。
理論通りなら、歩道のマスが2.5メートルなら樹冠も2.5メートル。
それでランク3をランク2に軽減できる理屈が考えられない。
根拠を説明いただきたい。
現実に、ランク2のところで非常に苦労している。
住民は「風地獄」と言っている。
その箇所が3から10か所になる。非常にひどい。
事業の基本方針「みどりとうるおいのある環境づくり」になるのか?
なる根拠を語って。
難しいなら、もともと100メートルビル、計画の根拠がもともと無理。
せめて半分にしていただきたい。
公園から見える景観の変化も、公園利用者には嫌悪すべきものになる。
【A:建築士】
- ※繰り返し
Q:質問の答えがなかった
- 回答:高木の植栽の基準がある(?)
- メバチ?の条件も、設計でおさまる図面を書いてある
- ここで説明するのは難しい
- 基準のなかで対策をとり、ランク2におさめている
Q:そういうのを机上の空論という。
基準にあてはめた計画は実現できない可能性が高い。
その時住民は、設計者に恨みを抱くでしょう。
Q:ネズミ等の害獣、害虫
地元には深刻な問題。
いつどこで工事をするのか?
冬と夏では対応が違う。
まだ営業しているお店もある。
【A:解体業者?】
- 粘着マットの罠をまず設置→1週間で状況を確認
- 1週間後に回収→消毒等の行為を行う
- 一つひとつ報告書を作成→必ず記録を残す
Q:15-18時、車両通行止め→継続するか?
買い物の安全を担保するために、何十年前から通行止めになった。
工事車両の通行止めはやめて。
【A:解体業者?】
- 商店街の通り(P43)
- ゲートが①②③と記載
- 新築工事も含めて、③のゲートを多用する形に
- 時間的規制を守る
- 15-18時→工事車両は通さない計画
Q:こんな計画になってしまうのがわかったなら、この高さをやめてください。
風の影響がこんなにあることがわかった。
この計画にハイと言えない。
※拍手起こる
【A:司会】
- ご意向は伺った。ここで質疑を完結させるのは難しい。
- ご意見頂いたことは記録に残す
Q:アスベストの件、説明を。
ここに出ているのを見ていると、どこにあるかがいまいち詳細がわからない。
【A:解体事業者?】
- 外部に飛散させない処置を行う
- 測定の義務付けがあるもの→当然測定
Q:補助232号線の計画が決定されているというが、同時進行でやるのか?
どのへんにあの道を通すのか?
マンション住民等にどのような説明がされているのか?
同時期なのか、時間的なギャップがあるのか?
事業の基本方針→駅との連続性とあるが、232号線が通ったら、連続性を分断するだけ→主旨がおかしい
【A:建築士】
- 都市計画決定より先に道路の計画
- 道路は練馬区の事業
- この時点で我々からお話できることがない
- いっときは行き止まりの道路→その後開通する流れ
Q:ゲート前に誘導員1人、足りない
P43工事拡大図
【A:解体事業者?】
- 台数にあわせて増員考えている
- ②は大型車両は入れない、ほとんど使えないと考えている
- ③のゲート→まなマート、建物壊さないとつくれない
- まなマート解体ののち、基本的なメイン動線に
- 最初のうちは①のゲートを基本メイン
- だが、道路幅が狭いので、多くの台数は予定できないと考えている
- 10分に1台、通るか通らないか
- 基本的に車の出入りで、前後ろを確認する必要がある
- 車の出し入れ→1つのゲートに2人は配置したい
Q:みどり豊かな練馬に100メートルの建物、違和感
環境アセスメントについて。
強調したいのは風公害。
ピアレスでもいつも帽子を飛ばされる、自転車もいくつも倒れている。
高層ビル→周辺に迷惑。年がら年中。
いろんな影響が出る。
地下水の説明がなかった。
文化財の具体的な説明も。
【A:建築士】
- 埋蔵文化財→大きな開発の時に調査するエリア、練馬区で決まっている
- 練馬区に確認→特段今回は調査を必要とするエリアではないという結果
【A:司会】
- 地下水、地盤→今後の進捗工事のなかで、説明会を今後また開く
→その中で見解を説明 - 日影→建物計画にそって進める
Q:りそなからの二股の一方通行の道路は、車両は通行しないか?
P43工事車両の通行
光和小学校の通学路→児童がよく通る→通らないで
【A:事業者】
- 商店街に通じる
- 使用せずに施行可能、道路使用する可能性はないと、今感じている
- 通る予定はない
- 新築工事→改めて説明会ある
Q:今後の説明会→参加できるとは限らない。
今回も、来たくても来られない方いる
→説明会の内容、質疑応答も含めて、会議録、結果報告を対象世帯に書面で配布を。
【A:司会】
- 本日の説明資料は、200メートル範囲に皆様に配布
- (会議録は)参加していない方への配布→内容を確認、検討してからの回答としたい
Q:なぜ100メートルを建てなくてはいけないのか?
30億円かけて石神井庁舎を引っ越す。
すごいお金。
やっぱりできないという話になったとしたら、3-5Fはどう使われるのか?
【A:事業者】
- 準備組合で検討
- 発端→補助232号線がかかっている、切り取られるところに対してどう建物をたてられるか検討
- その結果、令和2年、都市計画決定→高さ100メートルまでの建物を許容いただいた
- 区域の方々の生活再建、地域の皆様との●●→100メートル
- 石神井庁舎→老朽化→駅前の利便性、価値を見出していただいた
- 3-5Fに計画
- 練馬区の懐、決めていく手続きがある
- そちらによるところがあるが
- 計画としては覚書を済ませ、現在進めている
Q:基本方針「歩行者の安全性に配慮した安心して暮らせる住環境の整備」→本当か?
今、事実上の歩行者道路。
本当に安全、安心して暮らせる道になるのか?
Q:北側の道→なぜ公道化するのか?
公道化するための手続きとは?
【A:事業者】
- バス→交通環境錯綜という課題認識から始まっている
- バスは東側に通っている→商店街の環境は改善された
- 高度利用地区という観点→高木の絵、北街区は特に、敷地内に歩道上の空地、オープンスペースをとっている
- オープスペースをとることで、まわりの歩行者の安全性を高めることにしたい
- もともと6メートルない→公道化で6メートルに広げる
- 公道化→市街地再開発事業という仕組み→敷地と道路を権利変換で定め、認可頂く仕組み
- 北側→西武鉄道がお持ちの私道
→練馬区でも必要→練馬区に渡す計画
Q:計画外の私道はどうするのか?
- 回答:西武鉄道以外もお持ち
- なるべく同じように公道化の働きかけを、それぞれの所有者の方に個別に行っていると聞いている
- 西武→なるべく公道化したい
- 西武鉄道が働きかけている
Q:災害時の電波障害について
長年住んでいる。高い建物残念。
プラウドタワーができたとき、電波障害。
災害時には、スカイツリーが使えなくなったときは東京タワーが代替の送信所の機能と聞いた。
電波障害の案内→南側の障害地域に可能性とあるが、北側は表示されていない。
検討されていないのでは。
【A:司会】
- 本日のご意見として頂く
- 現在供給されていない電波についてはお答えできない
Q:大型車が抜ける配置にしていただきたくない。
北側の私道の通行。
朝の通行止め。
それ以外も、多数の住民、買い物客、通勤通学者が通る。
大型車が抜ける配置にしていただきたくない。
特に、光和小学校の下校時も生徒が通る。検討を。
【A:事業者】
- 北側の道路→区有通路があった関係で、抜けていく方の導線が駅からあった
- 今回解体にあたり、区有通路が通れなくなる。
- 両サイドに迂回
- 駅側に広めの歩道→歩行者はそちらが多くなる認識
- 光和小学校の話→光和小学校に打合せに行った
- 朝の時間帯は7時-8:30、規制どおりに車は通さない約束
- 午後の帰宅時間、お話されていた
- 確定していないので用紙に書いていない
- 14時以降の帰宅が発生と聞いている
- 搬出の計画→5台で回転?
- 朝出発→戻って10時→13時→最終の15時
- 最終が14時以降→5台
- 誘導員が随時、次の交差点まで車を誘導して曲がることを確認してガードマンが戻る方法を考えている
Q:1つのゲートに40台の出入り
全体で何トンのトラック、ダンプが1日何台通過するのか、資料として出してほしい。
この資料と説明だけではわかりにくい。
もう一度ちゃんとした資料を出してほしい。
【A:事業者】
- 現場→説明会できちっとした台数、難しい
- 工事のお知らせ看板→道路側の見える位置に掲示させていただく
- 週間の工程表を書く
- 週間ベース→近い情報を書ける
- 看板に予定を何台、記載でよければ可能
Q:説明しなくていいのか?
前に違う道路の時は、説明を受けた覚えがある。
- 回答:10トンダンプがメイン
- 1つのゲートに最大40台と考えている
- ①~③同日はない
- 解体重機→大型の車両で持ってくる
- 特車申請を出す→行政指導がある
- そういった搬入はお知らせ看板→ご了承頂けたら
Q:ビルの地下の駐輪場、駐車場→台数が明記されていない
自転車、地下に持って行くのは大変。
ラック式→とても使い勝手が悪い。
どういう仕様になるのか?
住民以外の方がどのくらい使えるのか?
【A:建築士】
- 駐輪場:約140台収容
- 多く→ラック式で計画
- 使い勝手に配慮し、基本的には1段目だけで計画
- 1Fから地下に、段付きのスロープで入っていただく
- のぼりにはベルトコンベアの補助→重さに配慮
- 住民:約230台
Q:駐車場も台数が書いていない
入口は北側。
今は車少ないが、台数が増えるのでは?
入口を増やすべきでは。
【A:建築士】
- マンションに住む方、1~2F店舗経営→約90台
- 不特定多数の来訪用には見込んでいない
- イメージされているほどには、車両の交通量は増えない
★地権者の方より、最後に会場の皆さんへ訴え
①高さの件に対して突然100メートルになった
→裁判をやっていて、係争中。
結審も出ていない。
次回は26日。
裁判中とわかっていただきたい。
②権利変換に対して、納得いっていない
→東京都の収用委員会に出し、精査、捜査している段階。
③行くところがなくて困っている。
5年間、仮店舗がない。
「出て行け」と言われてもどこにいくのか。
不安と心配な方、何人もいる。
この事実をわかっていただきたい、知っていただきたい、理解いただきたい。
参考