桜台住民必見!桜台が大きく変わる!?「桜台東部地区重点地区まちづくり計画」

*2021/12/8練馬区議会・都市整備委員会のレポートです。

「桜台東部地区重点地区まちづくり計画」

桜台住民の方必見です!

私も桜台で生まれ育ちました。

その地元・桜台の一部で、
大きな事業が動き始めます

それが、「桜台東部地区重点地区まちづくり計画」。

その「素案」が今、出されています。

【資料】素案全体はこちら(PDF)

【参考】重点地区まちづくり計画とは
→練馬区まちづくり条例に基づく計画です。

★対象は、今、木造住宅密集事業が行われている地区

対象となるのは、今、「木密」…「木造住宅密集事業」をやっている区域です。

それをさらに進め、「まちづくり計画」に位置付けよう、というのが今回の内容です。

*木造住宅密集事業(木密)について、詳しくはコチラ↓
https://koguchiyoko.net/report/20210718mokumitsureport/

★どんな計画?

簡単に言うと……

  • 不燃化の建物に建て替えを進めたり
  • 3本の道路を広げよう・つくろう
    • 2本の東西の道路:開三中の南側と駅に近いところ
    • 南北の道路1本
  • 危険なブロック塀の撤去

…などの取り組みをあわせて、燃え広がるのを防いでいこう

という計画です。

↓道路の位置(イメージ)は、青い点線矢印のところ

問題点は?

高口も、防災の強化自体は、もちろん大賛成です!

でもそのやり方については、しっかりと考えるべきと思っています。

★「消防活動困難区域」とは

たとえば、資料のなかでは、「消防活動困難区域」について

と書かれていますが、これは平時と震災時で、分けて考えることが必要です。

消防のホースそのものは、280メートル伸びます。
(*400メートル伸びるホースもありますが、練馬区が扱っているのは280と140メートルとのこと)。

道沿いに曲げて延ばすなど、いろいろな条件があって、容易に活動できるのは140メートルとされているのですが、平時に消防車が来ないとかいうことではないので、安心してください。

しかしこの書き方では、平時と震災時の違いがわからず、これを読んだ住民の方は、

「えっ?うちに消防車こないの!?火事が起きたら大変!」

と、不安になるのではないでしょうか?

議会でも、不安になる書き方をしないよう、その点を指摘しましたが、

練馬区は
「安心してくださいではなく、大変な地域だと認識いただき、理解・協力を得たい。(むしろ)危ないとPRしたい」
との答弁でした。

★火事が燃え広がらないために、重要なことは?

どうすれば一番燃え広がらないかというと

「不燃領域率」…

不燃の建築物と空地を作っていくことが一番重要です。

  • この不燃領域率が60%以上になると、焼失率はゼロに近づき
  • 70%になれば延焼はほとんど起こらない

…というデータがあります。

 

「準耐火建築物」なら不燃領域に入りますので、木造でも十分対応できるということになります。

★道路には、車が流入するデメリットもある

たとえば、高口が通った母校・開三中の南側の道路。

ここを広げると、桜台通りと正久保通りの抜け道になることを懸念します。

通学路として多くの子どもが通る道ですので、生徒達の事故が心配だな…ということを考えてしまいます。

その点を質疑したところ、

「通過交通の急増は考えていないが、現在より一定、車両は増える

と、練馬区も認めています。

「注意喚起を警察と連携」とも答弁していますが、危険な抜け道を解決できていない道路は今もたくさんあります。

平時と非常時の危険性のバランスをどう考えるのか。
道路ができた後の課題もあわせてしっかり考え、検討したうえで、決定する……ということが、重要ではないでしょうか。

★住民にも大きな影響が

特に、道路計画の上に住んでいる方にとっては、多大な影響がある計画です。

実際にすでに、道路整備についての質問が練馬区には複数寄せられていることを、質疑のなかで確認しました。

「令和5年度に測量」と、アクションプランのなかで発表していますが、丁寧な説明と合意形成が、何より重要です。

他にも、ポイントが多数!

★駅前の整備

今回の計画は、桜台駅前も含んでいます。

「日常的な生活のにぎわいのある桜台らしい駅前空間の創出」(未利用地の活用・街並みの誘導)

と明記されています。

桜台らしい駅前とは?
みなさんにとって、どのようなものでしょうか?

桜台らしい駅前になるよう、たくさんの人の意見を反映したいですね!

★桜台通り、正久保通り

今回の計画は、2つの通りも区域に含んでいます。

特に桜台通りなどは、車、自転車、歩行者が並走し、「こわい」「危ない」という声を頂きます。

この点も、今回の計画で改善すべきです。

★「公園の整備」を銘打っている

「防災機能を確保した震災時にも役立つ憩いの場となる公園の整備」と記しています。

ただ、現在は、予定地は決まっていない、とのことでした。

★補助172号線の計画との関わり

今回の計画区域を東西に横切る、補助172号線の計画。

高口は「不要な道路」とずっと主張してきましたが、練馬区は「いつかは整備」される道路だと、答弁しています。

「近くに6メートルの道路があると重複する」からと、今回の計画で予定する道路は、補助172号線を避けたところにできています。

いつできるかわからない道路ですが……もしも補助172号線ができれば、桜台の住宅地に、4本もの道路が、新しくできたり、拡幅されたりすることになります。

今回の計画は、補助172号線を踏まえています。
何十年も前の計画が、今もこうやって影響を与え続けていることがわかります。


今後のスケジュール

*すべて2022年

  • 1月 素案説明会の開催
    (1)1月14日(金) 19時から1時間程度
    (2)1月15日(土) 10時から1時間程度
    *会場 開進第三中学校 体育館
  • 3月 練馬区都市計画審議会まちづくり・提案担当部会の意見聴取
  • 5月 練馬区都市計画審議会に案の報告
  • 6月 案の公表・縦覧、意見書・公述の申出受付 ←重要!
  • 8月 練馬区都市計画審議会の意見聴取
  • 9月 重点地区まちづくり計画の決定・好評

というわけで、住民の方には、説明会への参加、6月頃の意見書等の提出を、ご準備いただきたいと思います!


ぜひぜひ、皆さんに知っていただき、ご意見を上げていただきたい!と思います。

まどぐちは、こうぐち!高口ようこでした。