石神井公園のまちなみを守るために…住民訴訟を応援しよう!

12月議会で、「第111号 練馬区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」が「可決」されました。

★どんな条例なの?

条例名が長すぎてなんのこっちゃという感じですが、簡単にいうと、

  1. 放射35号線・北町地区の地区計画を定める
  2. 石神井公園駅南地区の地区計画を改める

…という2点。

北町のほうは新しくでき、石神井公園のほうは、修正です。

地区計画には、

  1. 「高さ何mの建物しか建てられない」といった「高さ制限」
  2. 「道路まで何メートル下がる」といった「壁面後退」

といった、具体的な権利制限が伴うので、地域への影響は甚大

問題となっているのは、再開発の是非が大きく問われる、石神井公園のほうです。
この地区計画変更により、石神井公園駅前の再開発が可能になるためです。

そこには、数々の問題点が……。

【問題1】10年かけて作り上げた、住民の合意を無視!

★現在の計画:35m

  • 最高高さ35m、緩和で50m
  • 他の高いビル=適用外
    • 西武エミリブは緩和規定47m
    • プラウドタワーは計画決定前
    • ピアレスは区域外

★10年もかけ、地道に作り上げた地区計画

  • 2003年:まちづくり構想
  • 2011年:まちづくり計画、景観計画
  • 2012年:地区計画が決定!

★なのに、たった1年で変更に!

  • 2019年:都市計画素案
  • 2020年:都市計画原案→意見書、公聴会→都市計画案→都市計画審議会→都市計画決定
  • 高さ100mという超・超・超重大な変更が示されたのは、わずか1年前!!

★住民合意ができたとは、とても言えない性急さ

  • 地区計画変更には権利制限が伴う=慎重さを求められる
  • そのため、計画変更には、社会状況の変化の説明が必要だが…
    →説明なし
  • 戸別訪問でも反対意見が出たが、
  • どのくらい、どんな意見が出たのか不明→区が資料を出さず
  • そもそも、きちんと合意ができていたら、反対の陳情が多数出たり、区議会が紛糾したりもしない
  • 10年かけて作り上げた、まちの歴史、住民の合意を無視
  • コロナ禍で大変な時期なのに……あっという間、いつの間に!?のスピードで…
  • 地域に重大な影響を与える、高さ100m等の変更を決めてしまった!

 

【問題2】超高層が立ち並ぶ可能性が…!

★再開発ビルって、どんな計画?

  •  地上26階、地下2階
    • 6-26階:住居
    • 3-5階:公共施設(石神井庁舎の移転)
    • 1-2階:商業施設
    • 地下:駐車場他
  • 最高高さ:100m
    →南口を出て、たった9m先に、100mのビル!
  • 敷地面積:3100㎡
  • 計画容積率:690%

★コロナで財政難といいつつ、膨大な税金がかかる計画!

  • 総事業費:190億円
  • うち、税金投入分:110億円
    • 公共施設(3-5階)取得費:30億円
    • 道路の管理者負担金:35億円
    • 再開発事業補助金:45億円

★さらに線路沿いに、超高層ビルの壁ができるかも!?

★景観が激変するかも…!?

★「まちなみとの調和」「高さを抑える」から逸脱!

  • 2011年「石神井公園駅南地区まちづくり計画」
    →駅から公園に向かって徐々に空の広がりが感じられるよう建物の高さを抑える
  • 2011年「練馬区景観計画」
    まちなみとの調和を図り、著しく突出した高さの建築物は避ける
    →突出しないよう高さを抑える
  • 2012年「石神井公園駅南地区地区計画」
    →駅から公園に向かって徐々に建築物の高さを抑えながらスカイラインを整えるため、建築物等の高さの最高限度を定める(35m)
  • 新計画は、これらの計画の理念を、完全に無視した高さ設定に
  • 110億円の税金がかかる見込み
  • 駅前に高層ビルが林立。景観、ビル風等で環境が悪化
  • これまで大切にしてきたまちづくりの理念、計画を無視

【問題3】公園通りや商店街にも、悪影響が!

★「壁面後退」の用地買収がナシに!

  • 元の計画では、
    • 3.6mの道路拡幅で、10m道路に
    • 拡幅分は、用地買収
    • 壁面後退は50cmのみ
  • 新計画では…
    • 道路幅は現状のまま(6.4m)
    • 壁面後退は2m(+1.5m)
    • 後退部分の用地買収はナシ

★商店街からは、「だまし討ち!」の声

  • 練馬区から商店街に、「まちなみ整備勉強会」の声がかかる
  • 目的は、無電柱化
  • しかし、3回目から、無電柱のムの字もなくなり…
  • 壁面後退の話に
  • その数か月後に、「素案」が発表
  • 参加者からは、
    • 「だまし討ち」
    • 「勉強会とは名ばかり」
    • 「自分たちのやりたいように結論づけた」
  • と、怒りの声も…!
  • 住民にとっては、敷地が狭くなったうえ、買取もなし→メリットなし
  • 無電柱化が目的の勉強会が、壁面後退の結論が突然出される→怒りも当然…
  • 全く合意のとれない進め方!

「石神井まちづくり訴訟サポーターズ」に協力しましょう!

以上のように、たくさんの問題点を抱えた、地区計画の変更……。

これまで必死に反対の声を上げ続けた地域の皆さんは、最後の手段として、「行政訴訟」に踏み切ることを表明なさっています。それを応援する、「石神井まちづくり訴訟サポーターズ」を募集しているそうです。

活動の主旨に賛同いただければ、参加資格や居住地域の制限などなしに、どなたでも参加いただける、とのこと。

ご協力いただけるかた、ぜひ下記までご連絡差し上げてください。

石神井まちづくり談話会
MAIL:s.danwakai@gmail.com
FB:https://shakujiimachisapo.wixsite.com/mysite

*このページは、「石神井まちづくり談話会」作成の資料等を参考にさせて頂きました。