介護人材やハラスメント、コロナへの対策は…?高齢者&介護の計画素案へ、パブコメを送ろう!

練馬区議会・保健福祉委員会のレポートです!(12/8)

練馬区の高齢者や介護の施策を決める重要な計画
「練馬区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」
の(素案)が、1/15まで、パブリックコメントを募集しています!

高齢の方々にとっては、まさに自分ごと。
若い方にとっても、介護という形で自分に係ってくる、重要な計画です。

高口が注目&質疑をした、計画のポイントをお伝えします。

文末の、パブコメの送り方を参考に、ぜひご意見を送ってください!!

参考計画全文はコチラ(練馬区HP)

新規事業が追加

参考概要版はコチラ(練馬区HP)

今回、新規で追加された事業や取り組みは、以下のとおり

  • フレイル予防訪問相談事業
  • 加齢性難聴対策事業
  • 後期高齢者糖尿病重症化予防事業
  • 骨粗しょう症検診と予防教室
  • (仮称)もの忘れ検診
  • 認知症サポーターの活用(チームオレンジ活動の実施)
  • 「人生会議」の普及啓発事業
  • 練馬光が丘病院跡施設における病院の誘致(仮称)
  • 福祉人材育成・研修センターの設置
  • 練馬介護人材育成・研修センター事業と練馬障害福祉人材育成・研修センター事業の一体化
  • 区民向け介護基礎研修の実施
  • 介護分野の文書の削減・標準化

【注目1】介護人材への施策が重要!

このなかで、高口が注目するのは、介護人材に関する施策です。

今回、「施策6 介護の現場を支える総合的な人材対策の推進」が、施策の柱として位置付けられたことは、大変重要です。

★新設の「福祉人材育成・研修センター」目標は?

Q 高口
・新しい研修センターを作るうえで、これまでの実績をどう分析したのか?
・これまでの施策で、確保された人材の人数や推移は?
・離職率防止や人材確保という事業目標の具体的数値は?

A 区

・人材を取り巻く環境は非常に複雑
・事業者数サービス等が増えるとまた連動して人材の需要があがる状況
・コロナ渦で非常に財政が厳しい中、各施策について、
数値目標が入っていないものが現在非常に多い状況
・人材の不足:区内では現在1万7700人の職員が介護に従事
→令和7年には約1700人が不足する予測
・この状況下でも滞りなく介護サービスが提供されるよう、全体で様々な施策を展開
・二つの研修センター、障害福祉人材研修センター、介護福祉人材研修センターは様々な実績
・今後統合にあたり、それぞれ必要なもの実績のあるものを最大限生かしながら、新しい取り組みも
・人材施策を総合的に推進していきたい

★現場は本当に過酷な状況

 

1700人不足されている中でどうしていくのか……。

この計画を現場の方に見ていただいたところ、

「誰が看るの?」

という厳しい感想をいただきました。

  • 新しくできると既存の施設をやめてそちらに人が移る
    →既存施設が人手不足になってまた新しい施設ができてさらに人手不足
    →介護の質が落ちる
    →人手不足が深刻になる
    →色々な事故が起きうことも
    →また人が辞めていく…
    という自転車操業が続いている
  • 365日働いて有給もとれない
  • 有料老人ホームなどでは基本給13万くらい、ボーナスも微々たるもの
  • 手当てがついてもフルで働いて平均手取り20万前後。
  • 暴言暴力を受けることもある
  • 夏場の入浴介助は熱中症との闘い
  • とにかく激務で大変な状況
  • 「自己犠牲のラインで成り立っている」

Q 高口
待遇や給与の改善なしには成り立たないと思うのですが
・この点が計画上どう位置付けられ、研修センターを通じてどう支援していくのか?

A 区

処遇改善加算取得セミナーの開催、個別アドバイザーの育成
・処遇改善加算をとりやすくなる情報集出を行う→処遇の改善、給与等の改善につなげていく
・ICT機器導入支援事業→職場の負担軽減
・小中学生や教職員を対象とした啓発情報発信、将来の介護人材に至る啓発等を行っていく
・様々な施策を展開し、確保育成定着支援を進める

Q 高口
処遇改善加算も重要だと思うが、
・現場の実態だと研修を受けるような余裕さえない状況
・それをセンターでどう支援していくかが大変重要

Q 高口
・現在ICTを活用したオンライン研修等の拡充を検討
・研修を受ける方の負担軽減にも有効
・職員のスキルアップに対する支援等も幅広く強化をしていきたい

【注目2】介護者へのハラスメントの問題

Q 高口
・ハラスメントに関して、計画の104ページに記述がありますが、どういう事業を行う?

A 区

例えば、現在事業者団体と連携し、区から介護サービス利用者に対して啓発チラシ等配布をし、意識づけ等を行っている

【注目3】コロナ禍での継続的な現場支援

  • コロナ渦で、さらに状況がひっ迫
  • もはや「介護崩壊しているのではないか?」
  • コロナ発生前からそもそも人材が不足しているところへ、経営が打撃
  • 減給やボーナスカットした施設が多く、処遇改善手当も減額
  • 特別待遇が悪い職場でなくても、長期雇用者が毎月毎月辞めていってしまっている……

というのが、現場の方からのご意見です。

Q 高口
練馬区からの慰労金はぜひ継続して位置付けて続けていただきたいとの声
・コロナ対策として今後の支援は?

A 区

練馬区は、介護事業者団体と定期的にコロナ渦に関する意見交換会を実施
・現場の状況を含めてお話を聞かせていただいている
・全国的な状況で、国も様々な施策をうっている
・感染防止物資の追加配布や、手当等も変わっている
・区としては状況を全体的に見て、現場の状況も注視しつつ、適時必要な政策を検討・実施する

【注目4】ヤングケアラーを、計画に位置付けよう!

いま、若い方の介護者=ヤングケアラーが問題になっています。

計画のなかにも「家族の介護が9割」とありますが、この計画の中には、「ヤングケアラー」という言葉、その対応が記されていません。

Q 高口
ぜひヤングケアラーに対しての支援も計画にのせて対策をとるべきだと思うのですが

A 区

パブリックコメントにかけ、様々な方の意見を聞きながら、成案の案に向けて編集したい
・ただ今いただいたご意見も含め、新しい計画の内容の検討を進める


パブコメを送ろう!(超簡単♪)

以上、高口的注目点をお届けしましたが、もちろん他のポイント、ご意見、なんでもOK!
ぜひ、あなたの声で、よりよい計画にしていきましょう!

★提出〆切

2021年1月15日(金)(必着)

★提出方法

  1. 意見(なんでもOK!様式自由)
  2. 住所
  3. 氏名

→を明記のうえ、以下のいずれかの方法で送るだけ!

  1. 持参
  2. 郵送
    〒176-8501 練馬区豊玉北6丁目12番1号
    練馬区高齢施策担当部高齢社会対策課計画係
  3. ファクス:03-5984-1214
  4. 電子メール:koureitaisaku02@city.nerima.tokyo.jp新規ウィンドウで開きます。