人は誰でもこどもだったから…「こどもと、未来のこと。」

駅に立っていて、ある若いカップルが、「子どものこと? 俺たちには入れるなってことだな」……とつぶやいているのが聞こえました。

私も、自分が独身のとき、子どもがどういうものか、わかっていませんでした。そのとき「子育て」と言われても、ピンとこなかったでしょう。だからそう仰る気持ち、よくわかります。

でも今わかるのは、人は誰でも子どもだったこと。一人では大人になれない。たくさんの誰かに支えられて大きくなる。こどもがいてもいなくても、こどもが育つかどうかは、社会全体の未来に関わります。

そして今、自分は若くて健康でも、いつか必ず、年をとります。

いつ病気になるか、障がいになるかもわからない。

この社会で生きている以上、自分以外の世代や状況の人たちを大切にすることが、実は巡り巡って自分のためになる。セーフティネットになる。

自分以外の人たちへの想像力が、お互いが生きやすい社会にするうえで、とても大切だと思っています。

「こどもと、未来のこと。」
というキャッチコピーは、誤解を生みやすいとわかっています。

それでも私は、「ママ」ではなく、「こども」の目線を大切にしたいと思いました。「こども」には、ママパパだけでなく、おじいちゃんおばあちゃん、地域の人たち……様々な人が関わっています。こどものいない社会は、存在しません(滅ぶからです)。

私はママなので、つい「親目線」になってしまいます。でも、「親のため」と「こどものため」は、似ているようで違います。本当に「こどものため」かどうかを、いつも自問自答しなくてはいけない(我が子のことになればなるほど、これがとても難しいのですが(^_^;))。

私は大人なので、いつも子どもたちに、ハッとさせられてばかりです。何が「こどものため」かを教えてくれるのは、今のこどもたちです。こどもは本当にすごい!

こどもの問題は、実はいろいろな社会の問題につながっています。こどものことを真剣に考えたら、こどものことだけじゃなく、大人の様々な問題に取り組まなくてはいけない。

そんな思いをこめて、「こどもと、未来のこと。」

ひとりでも多くの人に伝わるよう……頑張ります!