練馬区資源循環センターを視察 ~練馬区議会「みどり・環境等特別委員会」にて
練馬区資源循環センターを視察しました。
2024年1月26日、練馬区議会「みどり・環境等特別委員会」にて。
「練馬区資源循環センター」は、
谷原のガスタンク付近にあります。
【資源循環センターとは】
ざっくりいうと、
粗大ごみや不燃ごみを運び込み
→資源化できるものを選別
→リサイクルにまわす作業をする
施設です。
2010年開設。
【金属類の取り出し事業を開始】
2022年4月
「不燃ごみ中継施設(第二ヤード)」を増設。
不燃ごみから金属類等を取り出す事業を新規スタート。
今回は、その第二ヤードを視察しました。
【作業の流れ】
①運び込む
まず、運び込まれた不燃ごみを、ストックヤードにおろします。
※リチウム電池の火災がたびたび問題になりますが、
練馬区では運搬にプレス車を使わず、
小型排出車に変更。
プレスする際の発火が抑制されます。
資源循環センターでも、火事は起きていないとのこと。
②粗選別
ストックヤードにおろした後は、
フォークリフトで「粗選別」の作業場へ、
不燃ごみを移動。
そこでざっくりと仕分けし、
ベルトコンベアーにのせ、
上の「手選別」へ送ります。
③手選別
文字通り人の手で、金属類や小型家電など、
資源となるものを細かく仕分け。
⚠️要注意の危険物
二次電池(リチウム電池等)は、消火剤を入れ、さらに防火用シートを被せる徹底ぶり。
⚠️「処理困難物」には、
水銀体温計
ペンキ
消化器
レンガ
等があり、専門業者に代金を支払い、処理を依頼します。
それぞれのコンテナに分けられたのち、
④各資源業者に引き渡します。
⑤資源とならないものは、
東京二十三区清掃一部組合が運営する
「不燃ごみ処理センター」へ運び、破砕・選別され、
⑥最終的には
「中央防波堤外側埋立処分場 新海面処分場」
いわゆる「最終処分場」で埋め立てられます。
【実績】
目標の資源化30%は、開設当時から達成。
現在は33%まで向上!
職員の皆様のスキルアップがうかがえます。
工程を拝見していても、
素早く見分けて選別する様子、
それぞれ工夫して作業する姿が伺えました。
センター内はエアコンがなく
(広い工場用のエアコン自体がない)
夏はスポットクーラーなど、対策をしています。
それでも夏場は厳しい環境。
冬は冬で、ホッカイロなどで対策なさっているそう。
職員の皆様、日々お疲れさまです…
本当にごみ、清掃事業は重要です…!
残念ながら、視察中も、不燃ごみのなかに缶が混ざっていました。
正しい分別が進めば、それだけ作業効率があがります。
皆様もぜひ引き続き、分別にご協力、よろしくお願いいたします!
【第一ヤード】
元々あった第一ヤードでは、
蛍光管やライター、スプレー缶などを、
それぞれ専用の機械に通し、
無害化したり、処理したりします。
粗大ごみは、リサイクルセンターで販売できる美品の修繕修理も、ここで行います。
運搬を待つ衣装ケースなどがずらりと並んでいました。
※ちなみに今年度、東京都の事業で、
衣装ケースを水平リサイクルする実証実験に協力することに。
衣装ケースは一年で、約25000個!
毎日80個程出されています。
そんなに出ていることに驚き…。
ちなみに多いものは、意外?にも、布団。
この日も布団が、どーんと山にして積まれていました。
職員の皆様、お忙しいなかご対応、ありがとうございました。