【練馬区議会】選択的夫婦別姓の陳情、一転、継続へ…→2024/3/15追記:さらに一転、採択→意見書提出へ、劇的前進!!!!!

※2023/9/9、練馬区議会・区民生活委員会のレポートです。
※2023/3/15一番下に追記しました。

↓動画を文字で読みたい方はこちら
https://go2senkyo.com/seijika/166988


選択的夫婦別姓、陳情の審査

2023年9月19日、練馬区議会・区民生活委員会にて

「選択的夫婦別姓制度について
国会審議を求める意見書の提出について」

=結論を出す
=採択・不採択かを決める
「審査」が行われました。

★前回までの経緯

9/14に質疑が終わり、
9/19に結論を出すことになっていました。

参考選択的夫婦別姓制度に関する陳情を質疑【練馬区議会・区民生活委員会9/14】

結果……

最初は「採択」の会派がほとんどだったのに、
「継続」となりました。

なぜひっくり返ったのか…!?

お伝えします。

★選挙前から議論してきた前提

前提として、選挙前=前期の練馬区議会でも、
選択的夫婦別姓についての陳情が出ていました。

そこでも議論、質疑をしていました。

前期から議論し、質疑してきた。

だからあとは、結果を出すだけ

……そのはずだと、思っていたのですが……!

結果、継続
ということに。

なぜ継続なのか……!?

以下、説明していきます。

質疑の経緯

★最初は「採択」が大多数

まず、最初に、会派の人数順に
結論を言っていきます。

自民党さんが最初で
「継続」と言いました。

  • 陳情の要旨は国会審議の推進
  • それはぜひ進めるべき
  • ただし要旨の前段にある
    「選択的夫婦別姓の導入のため」
    と書いてあるから継続

というふうに、述べていました。

※正確な文言は、後日公開される議事録でご確認ください(以下同)

 

続いて、

  • 公明党
  • 練馬会議
  • 立憲
  • 共産党
  • 私、高口が所属するインクル
  • そして維新が

すべて「採択」
と発言しました。

採択=陳情に賛成
ということです。

自民党以外は
すべて「採択」

と言いました。

★採択から継続に変えた会派

すると公明党さんが
手を挙げて、

「全会一致が望ましい」
といった理由から、継続に変えます、と表明しました。

続いて維新の方が手を挙げて、
同じく継続に変えることを表明。

ここで共産党さんが手を挙げて、

  • 全会一致は望ましいけれども
  • 採択多数なんだから採択すべき

と主張しました。

高口も手を挙げて
「採決をとってほしい」
と求めました。

継続にするかどうか、
きちんと挙手を取ってほしい
という意味です。

★副委員長も発言

ここでまた議論があり
練馬会議さんの副委員長が

  • 全会一致は尊重すべき
  • 一致することで効力は高まる
  • けれども先送りしないように
  • 継続といった会派はなるべく早くしてほしい

というような一言を述べました。

※「なるべく早くしてほしい」の意味について、
何を「してほしい」かははっきりしないのですが
おそらく、再度、陳情審査ができるように、
早く会派の中でまとめてほしい、といった意味合いだと思っています。

★「継続」という意味

そもそも練馬区議会では、

選挙後の今期からようやく、
陳情の審査を必ず一度はする
ということに決めました。

その規定はできました。

ただし……

一度審査したものを継続にすることにした場合、
(「継続審査」といいます)

  • いつまでにもう一度、2度目の議論をするのか
  • いつまでに結論を出すのか

ということは、決まっていません。

なのでこのまま、
もしかしたら、
ひょっとすると、
最悪の場合は……

4年後まで塩漬けにされて
次の選挙で終わってしまう

ということにも、なりかねない状況です。

その点、委員会でも共産党さんが

  • デッドラインはあるんですか?

と聞き、

  • いつまでというのは決まってないですよ

というような答えがありました。

★継続にするかどうかの挙手

と、いろいろ議論があった上で、

継続にするかどうかの採決=挙手をすることに。

継続に賛成

結論を出さずに「継続」することに賛成したのが

  1. 自民党
  2. 公明党
  3. 練馬会議
  4. 維新
採択に賛成

継続に反対
=結論をちゃんと出すべきだ
という考えを示したのが

  1. 立憲
  2. 共産党
  3. 私、高口所属のインクル

★結論=継続に

継続にすべきという会派が多数

……ということで

今回の選択的夫婦別姓の陳情は
「継続」という形になりました。

高口の受け止め

★議論が必要なのでは!?

陳情の主旨は、

国会の審議を求める意見書を出してください

というものです。

選択的夫婦別姓の議論が足りていない、
まだまだ議論すべきだ

……という意見もある中で

じゃあ国会で議論してくださいよ、
という主旨の陳情です。

それさえ「継続」……

★最初は採択多数だったのに……

しかも最初は
「採択」が多数。

自民党以外の全会派「採択」と言ったのに
最終的に「継続」となってしまった。

とても不思議と言うか
残念だなと思います。

★一刻もはやい、二度目の審査を!

結論としては、継続になってしまったので……

1日も早く、もう一度審査をして
しっかり結論を出すべきです。

そして、採択の会派が多数なのだから
しっかりと採択をし、

国会での議論を進めるよう
求めていくべきだと思っています。

 


高口も、引き続き、二度目の審査や、選択的夫婦別姓導入を求めていきたいと思います!
頑張ります!


※以下、2024年3月15日追記

継続から採択→意見書提出へ

……と言っていた矢先に、うれしいお知らせです!!!

2024年2月の区民生活委員会にて、「継続」とされていた選択的夫婦別姓制を求める陳情が、

なんと「採択」、そして「意見書提出」まで実現!!!!!

(保守的な)練馬区議会としては、とてもとてもとても…すごいこと、うれしい異例です!

経緯

まず、2月の区民生活委員会にて、自民党より、
「継続から採択へ変えたい」
との申し出がありました。

前回審査の際、「継続」としていたのは自民党のみだったため、他会派は賛同。

晴れて「採択」となりました。

そして3月15日、2024年第1回定例会最終日。
意見書が提出されました…!

練馬区議会として、国会の議論を一歩後押しした形です。

選択的夫婦別姓制度導入に向かうことを、心から願います。

また、他自治体でも意見書採択が進みますように。

何より、前期から陳情活動を頑張ってこられた陳情者の熱意あっての実現です。

心からの感謝と、敬意と、「お疲れさまでした」の心をお送りしたいと思います!

これからも頑張りましょう!!!