【練馬区議会】選択的夫婦別姓の陳情、一転、継続へ…

※2023/9/9、練馬区議会・区民生活委員会のレポートです。

↓動画を文字で読みたい方はこちら
https://go2senkyo.com/seijika/166988


選択的夫婦別姓、陳情の審査

2023年9月19日、練馬区議会・区民生活委員会にて

「選択的夫婦別姓制度について
国会審議を求める意見書の提出について」

=結論を出す
=採択・不採択かを決める
「審査」が行われました。

★前回までの経緯

9/14に質疑が終わり、
9/19に結論を出すことになっていました。

参考選択的夫婦別姓制度に関する陳情を質疑【練馬区議会・区民生活委員会9/14】

結果……

最初は「採択」の会派がほとんどだったのに、
「継続」となりました。

なぜひっくり返ったのか…!?

お伝えします。

★選挙前から議論してきた前提

前提として、選挙前=前期の練馬区議会でも、
選択的夫婦別姓についての陳情が出ていました。

そこでも議論、質疑をしていました。

前期から議論し、質疑してきた。

だからあとは、結果を出すだけ

……そのはずだと、思っていたのですが……!

結果、継続
ということに。

なぜ継続なのか……!?

以下、説明していきます。

質疑の経緯

★最初は「採択」が大多数

まず、最初に、会派の人数順に
結論を言っていきます。

自民党さんが最初で
「継続」と言いました。

  • 陳情の要旨は国会審議の推進
  • それはぜひ進めるべき
  • ただし要旨の前段にある
    「選択的夫婦別姓の導入のため」
    と書いてあるから継続

というふうに、述べていました。

※正確な文言は、後日公開される議事録でご確認ください(以下同)

 

続いて、

  • 公明党
  • 練馬会議
  • 立憲
  • 共産党
  • 私、高口が所属するインクル
  • そして維新が

すべて「採択」
と発言しました。

採択=陳情に賛成
ということです。

自民党以外は
すべて「採択」

と言いました。

★採択から継続に変えた会派

すると公明党さんが
手を挙げて、

「全会一致が望ましい」
といった理由から、継続に変えます、と表明しました。

続いて維新の方が手を挙げて、
同じく継続に変えることを表明。

ここで共産党さんが手を挙げて、

  • 全会一致は望ましいけれども
  • 採択多数なんだから採択すべき

と主張しました。

高口も手を挙げて
「採決をとってほしい」
と求めました。

継続にするかどうか、
きちんと挙手を取ってほしい
という意味です。

★副委員長も発言

ここでまた議論があり
練馬会議さんの副委員長が

  • 全会一致は尊重すべき
  • 一致することで効力は高まる
  • けれども先送りしないように
  • 継続といった会派はなるべく早くしてほしい

というような一言を述べました。

※「なるべく早くしてほしい」の意味について、
何を「してほしい」かははっきりしないのですが
おそらく、再度、陳情審査ができるように、
早く会派の中でまとめてほしい、といった意味合いだと思っています。

★「継続」という意味

そもそも練馬区議会では、

選挙後の今期からようやく、
陳情の審査を必ず一度はする
ということに決めました。

その規定はできました。

ただし……

一度審査したものを継続にすることにした場合、
(「継続審査」といいます)

  • いつまでにもう一度、2度目の議論をするのか
  • いつまでに結論を出すのか

ということは、決まっていません。

なのでこのまま、
もしかしたら、
ひょっとすると、
最悪の場合は……

4年後まで塩漬けにされて
次の選挙で終わってしまう

ということにも、なりかねない状況です。

その点、委員会でも共産党さんが

  • デッドラインはあるんですか?

と聞き、

  • いつまでというのは決まってないですよ

というような答えがありました。

★継続にするかどうかの挙手

と、いろいろ議論があった上で、

継続にするかどうかの採決=挙手をすることに。

継続に賛成

結論を出さずに「継続」することに賛成したのが

  1. 自民党
  2. 公明党
  3. 練馬会議
  4. 維新
採択に賛成

継続に反対
=結論をちゃんと出すべきだ
という考えを示したのが

  1. 立憲
  2. 共産党
  3. 私、高口所属のインクル

★結論=継続に

継続にすべきという会派が多数

……ということで

今回の選択的夫婦別姓の陳情は
「継続」という形になりました。

高口の受け止め

★議論が必要なのでは!?

陳情の主旨は、

国会の審議を求める意見書を出してください

というものです。

選択的夫婦別姓の議論が足りていない、
まだまだ議論すべきだ

……という意見もある中で

じゃあ国会で議論してくださいよ、
という主旨の陳情です。

それさえ「継続」……

★最初は採択多数だったのに……

しかも最初は
「採択」が多数。

自民党以外の全会派「採択」と言ったのに
最終的に「継続」となってしまった。

とても不思議と言うか
残念だなと思います。

★一刻もはやい、二度目の審査を!

結論としては、継続になってしまったので……

1日も早く、もう一度審査をして
しっかり結論を出すべきです。

そして、採択の会派が多数なのだから
しっかりと採択をし、

国会での議論を進めるよう
求めていくべきだと思っています。

 


高口も、引き続き、二度目の審査や、選択的夫婦別姓導入を求めていきたいと思います!
頑張ります!