練馬区の 外郭団体の決算から、練馬区が深堀りできる!
※2023/9/14、練馬区議会・区民生活委員会のレポートです。
練馬区の外郭団体の決算
練馬区の外郭団体。
いくつかあるのですが、毎年決算の時期、
外郭団体の分厚い資料も、配布されます。
以前は、決算特別委員会の中で、
日にちが確保されていましたが、
それがなくなりました。
(練馬区の職員が、理事長になるが通例の外郭団体もあったりして、
本当はいろいろ質疑できたらいいなと思っているのですが……)
今は、各委員会での報告のみ
ということになっています。
練馬区産業振興公社と練馬区文化振興協会
高口が所属する区民生活委員会で報告されたのは
…いわゆるビジネスや、産業関係のことを扱っている団体
…練馬区立美術館、石神井公園ふるさと文化館、練馬文化センターなどを運営している団体
の2団体です。
高口が注目したのは、以下の2点です。
★練馬区文化振興協会と練馬区立美術館
まず練馬区立美術館の元館長・秋元雄史氏。
練馬区文化振興協会の常務理事も
なさっていました。
「練馬区立美術館長兼務」
ということで、役員報酬が
支払われていました。
ご存じの通り、館長が変わられました。
「報酬と待遇は、秋元さんと同じなんですか?」
と聞いたところ、
新しい館長さんは、常務理事にはならず、
美術館の「専任職員」のみ、との回答。
なぜ協会の常務理事にはならず
美術館の仕事だけなんですか?
と続けて聞くと、
今、再整備のプロジェクトがあったり
美術館の実務の事務を担っているため
専任職員ということになった
……とのことでした。
★練馬区産業振興公社の支出増、理由は?
注目ポイント2つ目。
練馬区産業振興公社の
去年度の収入決算を見ると
収入は前年度より、233万円増加で、7.9%増。
一方、支出は前年度より2321万円増額の、8.6%増額。
明らかに、支出の方が増えています。
その理由の大きな要因が、
「ワーナーブラザーズスタジオツアー東京開館前機運醸成プロジェクト」。
要は、ハリーポッター、スタジオツアー東京のプロジェクトをやった、
そのことで支出が増えた、
ということです。
練馬区の補助事業なので、
産業振興公社の収入のほうに、
補助金がちゃんと入っていますよ
というふうに、練馬区からは説明があったのですが
練馬区の補助金が入るということは、
=練馬区の税金がかかっている
ということなので
それだからいいということには
ならないなと思います。
そもそもこの事業自体で収入を見込んでいないと思いますが、
それなら一方で、例えば
地域活性化をどのぐらい見込んだのか?
どのぐらい結果が出たのか?
そういったことが、
数値として明らかになっていません。
かけた事業費に対して結果はどうだったのか
きちんと精査をし、
考えていかなくてはいけないと思います。
練馬区が見えてくる!
今回のように、練馬区の外郭団体が、練馬区の事業を担っていることが多くあります。
外郭団体も含めていくと、
より練馬区の実情やあり方が見えてくる。
ですので、皆さんも外郭団体についても
ぜひ、ご注目いただきたい!
と思っています。
参考まだ外郭団体の質疑が、決算中にあった頃のブログです(2018年度)
「障害者雇用は、社会全体のため! ~10/11外郭団体質疑、社会福祉協議会レインボーワーク」