さよなら、ベルデ下田(下田少年自然の家)~廃止へ
※2022/9/13、練馬区議会・文教児童青少年委員会のレポートです。
「ベルデ(少年自然の家)」…というと、
練馬区で小中学校を出た方や、お子さんが小中学校に通っている・いた方には、おなじみだと思います。
移動教室やスキー教室などで使用する、練馬区の施設です。
その中で、最も古くて遠い「ベルデ下田」が、廃止されることとなりました。
高口も、小学校の移動教室で行き、海の美しさに驚いたことを、今でもよく覚えています……
ありがとう、さよならの気持ちをこめ、レポートします!
※これまでの経緯はこちら
★ベルデ、残り3つに
ベルデ下田廃止により、残りは武石、岩井、軽井沢の3つに。
これで移動教室が問題なくまわせるのかが重要ですが……
- 練馬区「3つでまかなえると検証」
とのこと。ただし……
★山と海……体験の違いは
- 武石、軽井沢→山
- 下田、岩井→海
という、立地の違いがあります。当然、できる体験も変わってきます。
海での体験は、岩井だけで十分なのか? 岩井と下田の違いは?
と質疑したところ……
- 練馬区「5年生で山に行ったら、6年生で海。5年生で海なら6年生で山」
- これまでできていた、そういう組み方は「できなくなる」
と、認めたうえで……
- 「海は近いが、海そのものに入るわけではない」
- 岩井→サンドスキー、地引網などの体験
- 下田独特のものなら、釣り堀など→できなくなる
下田特有の体験はできなくなるものの、
そもそも臨海学校が今年から中止になったため、「海に入る」という体験そのものが、なくなっています。
★今後はどうなる?売却……と思いきや!!?
廃止後、施設はどうするのでしょうか?
当然考えられるのは、売却です。
- 売却するのか?
- 見込みはあるのか?
- 売却できなければどうなるのか?
という重要な点を確認したところ……
- 練馬区「現在、転用も視野に入れている」
- 「売却も考えている」が
- 「売却ありきではなく」「様々な方針」
…と、あいまいな答弁!!
え、転用……? 遠くて老朽化で廃止するのに?
誰が、何の目的で使うのでしょうか??
→その質問には答えず……
それくらいなら、今のベルデ下田のままのほうがよいのでは、と思ってしまいますが……。
★順番が、逆!
老朽化した施設を放置しておけば、地元の迷惑になりかねません。
練馬区として責任をもって管理すべきですし、放置せず、しっかりと最終的な処分まですべきです。
そして、売却なら売却と、しっかり方針を決め、区民に明らかにしたうえで、廃止とすべきです。
×どうするかわからないけど、廃止
ではなく!!
〇どうするか決めてから、廃止
が、当然の順番ではないでしょうか?
廃止してから決める……って、順番が逆です……。
★これからの移動教室のあり方
残る武石、軽井沢、岩井については、今のところ、廃止はしない、との考え方を示しています。
しかし、いずれは3つとも老朽化し、改築かどうかを検討することとなります(3つとも大規模改修は済)。
今回のベルデ下田の廃止をきっかけに
- ベルデ(少年自然の家)はどうあるべきか
- 子どもたちにとって、よりよい移動教室、体験学習とは何か
といったことを、広い視野で議論し、考えていくべきではないでしょうか。
民間施設にするという選択肢もありますが、ベルデがあることで、安定的に行事が行えるメリットも大きいです。
みなさんはどう考えますか?
ご意見、お聞かせください!
まどぐちは、こうぐち!高口ようこでした。