練馬区議会で陳情2本を審査…重大な問題点とは?
8月24日の練馬区議会・都市整備委員会で、
陳情が2本審査されました。
*陳情の要旨と、当日の資料はこちら 【陳情第52号】石神井町二丁目農地跡に公園整備を求めることについて 【陳情第29号】(仮称)旭町三丁目計画によるマンション建築について
時期を逸した陳情審査
練馬区議会…
とっても残念ながら、陳情をほとんど審査しません。
ですので、審査したこと自体はよいと思うのですが……
その”時期”が、問題でした。
2本とも、マンションの計画に対して、
近隣の住民の方たちが
「こういうことを働きかけてほしい」
といったことを要望する内容ですが、
もう1、2年前に出た陳情なので、
残念ながら、もうすでに…
マンション建設が進んでしまっています。
もう、議会でこの陳情を審査しても
何もできないという時期になるまで
陳情を放置してしまった。
これは、大変重大な問題だと思います。
元は農地…練馬区は買い取らず
しかもそのうちの一本(陳情52号)は、元は生産緑地…つまり畑です。
「住宅が密集している地域に残された、最後の大規模農地」
「首都直下地震が予測される中、防災のための、とても貴重な土地」
「公園としてだけでなく、ドッグランや小学校・保育園の体験農園としての活用、ひろばなど、様々な活用の可能性がある」
という、公益性を求めた陳情です。
生産緑地という制度は、所有者が手放す時に
民間ではなく、まず練馬区、区長に買い取りを申し出ます。
ところが今回は、区が買い取らないという判断をして
民間のマンション計画になった。
にもかかわらず、陳情も何年も放っておかれ、計画が進んでしまった
……という経緯がありました。
陳情代表者が、お亡くなりに…
その陳情の方に、高口が連絡をしたのですが……
とても残念なことに、陳情の代表者の方が、
すでにお亡くなりになっていました。
高口は、お連れ合いの方からお話を伺い、
許可を得て、そのお気持ちを、議会にぶつけました。
(以下、高口の発言要旨)
陳情者の方から実際にお話を伺いました。
陳情代表者は、実は4月にお亡くなりになっています。
そのお連れ合いは
「夫の死亡を伝えていただいて構いません。
ぐずぐずしているうちに陳情者が死亡するなどということは、あってはならないことです」
とおっしゃっていました。
本当に、その通りだと思います。
また、「正当な意見を伝えてほしい」とのことでしたので、ご紹介させていただきます。
「陳情が意味がなくなる段階までほっておいて、
結論を出していない陳情数を減らすために審議するのだとしたら、
何のための委員会なのか、誰のための議員なのか」
……大変厳しいご指摘です。
また、かわって代表になられた方からも、お話を伺いました。
「私も同様に『今さらなにを』の思いだけです。しかも、当事者に何一つ連絡もないのは、有権者無視のひと言につきます」
この区民有権者の不満・怒りの声を受け止めて、陳情は時期を逸することなく、すみやかに審査されるよう、強く求めます。
議会は重く受け止めて
陳情をしっかり審査していくようにすべき
だと思います。
まどぐちは、こうぐち!
高口ようこでした。