「住宅市街地の開発整備の方針」…練馬区の大部分が、重点地区に?
8/24練馬区議会・都市整備委員会のレポートです。
「住宅市街地の開発整備の方針」…とは?
東京都が、住宅市街地の開発整備の指針として「住宅市街地の開発整備の方針」を出しています。
5年ごとに見直しがあり、今年がその年度にあたります。
そのなかの「重点地区」の指定について、練馬区が変更案を作成しました。
重点地区とは…長く説明すると(下)とてもわかりにくいので、要は道路にあわせたまちづくり等を行っている重要な地域と、ざっくり覚えて頂ければよいかな、と思います。
「重点地区」とは… ★住宅市街地の開発整備の目標および良好な住宅地の整備等の方針 を定めるとともに、一体的かつ総合的に良好な住宅市街地を整備し、または開 発すべき市街化区域における相当規模の地区を「重点地区」として指定。 ★重点地区では、区域を定め、整備または開発の計画の概要として、地区の整 備または開発の目標、土地利用計画の概要、都市施設等の整備の方針等を明示 。
【参考】住宅市街地の開発整備の方針の位置付け
★重点地区変更の概要
- 変更前:22地区 約1,024ha
- 変更後:33地区 約1,790ha
→プラス11地区&約766haと、ぐっと増えていることがわかります。
↓この地図で赤い部分が追加の地区、黒い部分が既存の地区ですが…
練馬区の多くの地域が、開発整備の地域になっているなあ……という印象を受けます。
★変更の地区は?
○新規地区(12地区)
- 放射35号線沿道周辺(平和台・早宮・北町)地区
- 武蔵関駅周辺地区
- 放射36号線等沿道周辺(羽沢・桜台・氷川台・平和台・早宮)地区
- 上石神井三丁目地区
- 旭町二丁目地区
- 補助156号線沿道周辺地区
- 補助233号線沿道周辺地区
- 桜台地区
- 田柄地区
- 富士見台駅南側地区
- 下石神井地区
- 大泉学園駅南地区
〇削除地区(1地区)
- 北町二丁目地区
★再開発で問題の石神井公園南口も、対象に…
地権者・住民の強い反対にも関わらず、35メートルの高さ制限を撤廃。100メートル超の巨大ビルを作れるように、強引に地区計画を変更してしまった石神井公園南口駅前。
TVや新聞等メディアでも取り上げられ、現在は、住民が練馬区と東京都を訴える、行政訴訟に発展しています。
その石神井公園駅も、今回、再開発を前提とした変更案となっています……。
行政訴訟の行方によっては、地区計画の取り消しの可能性もあります。
練馬区は訴訟にまで至ったことに真摯に向き合い、強引なやり方を改めるべきだと思います。
↓黄色の部分が、再開発を前提にした変更案
★委員会資料はこちら↓