イエナプランの実践!「なつのがっこう」開催レポート
これまで、「イエねり(イエナプラン勉強会@ねりま)」と題して、9月で7回を数える勉強会を重ねてきました。
いよいよ実践に挑戦してみたい…!
ということで、本場オランダでイエナプランを学び、日本イエナプラン協会の理事も務める川崎先生をお招き。
オンラインで2日目に分けて、ワールドオリエンテーション等を実践しました!
2021/8/8 なつのがっこう1日目
■自己紹介(名前と好きな食べ物)<10分>
グループリーダーである川崎さん、呼称は「おともさん」。
*イエナプランでは「先生」ではなく、「グループリーダー」と呼ばれます。
挙手した順番に、名前と、好きな食べ物を言ってもらいます。
みかん、いちご、海苔、コーヒー、チョコレート、梅干し、ドライマンゴー、たまご、キウイフルーツ…と、多様。
恥ずかしがる子にもちゃんと待つ体制を見せ、自分のペースで話せるようにサポートしてくれるおともさん。
■アイスブレイク <15分>
ホワイトボード機能を使って、みんなでお絵かき!
それぞれ自由に書きたいように描く~!
人の書いたものにかぶってしまってもそれもOK!
教えなくても、スタンプを見つけたり、テキスト入力をしてみたり、どんどん進化していきます。
めちゃくちゃ盛り上がる子どもたち……!
■自分の好きな食べ物に質問をしてみよう <25分>
自己紹介で言った好きな食べ物に、自分で質問をしていきます。
各々の進め方でOK。
順番にではなく、自ら発表したり(書いたものを画面に見せるなど)、書き終えたかな?のタイミングでおともさんが声をかけたりして、それぞれのペースも大切にされました。
発表も、自分のタイミングでOK!
★おもしろい質問がたくさん出てきました!
- 梅干しはどのくらいもつの?
- いつどこで生まれたの?
- 海苔は何年生きられるの?
- ライバルは誰?
- いちばんの仲良しは?
- 空は飛べるの?(海苔)
- 飴を一緒に食べたらどうなる?(海苔)
- なんで中身はやわらかいの?
- 皮はなんでくさいの?(キウイ)
- 甘かったりすっぱかったりするのはなんで?(キウイ)
- どうしてその名前なの?
- なぜ苦いの?
- コーヒー豆は食べられないの?
- コーヒーが店によって値段が違うのはどうして?
- 砂糖やミルクいれてほしくない?(コーヒー)
- 食べられ方ベスト5は?
- チョコレートいろんな色があるのはなんで?
- なぜその色なの?(チョコレート)
- 溶けるのはなんで?(チョコレート)
- なぜつぶつぶがついているの?(イチゴ)
- 種類はどのくらいあるの?
- どうして最初はみどりなの?(イチゴ)
■質問の答えを考えたり調べたりしてみよう<30分>
方法もヒントも伝えず、まずは自分でやりたいようにやってみる!
それぞれのタイミングで発表してから、展開できるようなものにはアドバイスをいれていきます。
(質問)いちごはなぜ赤色なの?
⇒「アントシアン」という色の元が入っているから(ネット調べ)
おともさん「種類も調べてみるといいかもねー」
(質問)海苔は空は飛べるの?(上から落としたときにどうなるかな?)
⇒大きいままだと全然飛ばなかった
おともさん「半分にしてみたらどうかな?」
(質問)コーヒーに砂糖をどんどんいれていったら甘さはどうなるか?
⇒50mlのコーヒーに1gずつ増やしていき、その過程を記録していく
⇒3gくらいから苦味が消えていく
⇒15gまでいれたらもう砂糖のかたまり!苦味はなくなる
⇒5~6gが好みの味だった
おともさん「パーセントで表してみよう!」
(質問)みかんの由来は?
⇒日本人が名付けた。漢字(蜜柑)の由来は、室町時代に中国から伝わってきたときにそれまでの柑橘類より甘かったから、この漢字になった(ネットで調べてみた)
おともさん「みかんも種類たくさんあるね」「みかんの絵本からたくさんの種類がみつかったよ」
(質問)キウイは真ん中とはじっこで味ちがう?
⇒縦や横に切ってみていろんなところを食べ比べてみた
⇒真ん中のほうが甘かった
(質問)梅干し食べてみる
⇒食べてるところを実況中継!
⇒そのままだとやっぱりすっぱい!ごはんと一緒が美味しい
⇒おにぎり最高
⇒梅干しの食べ方ベスト5を発表
⇒先生はどんな食べ方が好き?
おともさん「ささみと食べるのが好き♪」
(質問)チョコレートはなぜ時間がたつと溶けるの?
⇒電子レンジで溶かしてみた
⇒10秒ごとに試してみて、それぞれの変化をまとめていく
⇒下の方から溶けて、だんだんと上の方まで溶けていく
■まとめ<10分>
おともおさんより…
- 「調べたことを書いたり絵をかいたりしてまとめてみる?」
- 「まとめてからの発表じゃなくても、調べながら教えてくれるのもいいよね」
- 「おうちの人と相談しつつ、次回のときにどうするかを考えよう」
などなど、アドバイスがありました。
2日目は「水と氷を用意してね」というお題が……
8/20 なつのがっこう2日目
■アイスブレイク<20分>
まずは、前回同様、ホワイトボードでお絵かき!
「最後に素敵な絵になったらいいな」と、おともさんがいったら「海を描く!」と誰かが言いだし……
「くらげかく!」など、それぞれが海をイメージしたものを描きだし……
みんなでつくった「海」が完成♪
2回目となるとみんな動作も慣れて、書き込むスピードがアップしていました。
■おともさんが言うものを持ってこよう!<10分>
①赤いモノ
②真四角のもの
③電池が入っているもの
を、「30秒以内に」もってきて、というお題。
時間制限があるとみんなちょっと焦っていて、それがまた楽しそうでした♪
■前回の続きの発表 <10分>
前回実験が終わらなかった子から、発表が。
(質問)ゆでたまごのなかよしは?
⇒なんの調味料があうかそれぞれ実験してみたよ
⇒一番おいしかったのはケチャップと塩
⇒あんまりだなーと思ったのは砂糖
⇒海苔といろんなものの関係図を作ってみた
⇒ごはんは友達、カントリーマアムは親戚
⇒親戚=一緒に食べてもまずくも美味しくもないもの
個性あふれる発表がいいですね♪
■氷に質問してみよう <10分>
今回のテーマは、全員共通で、「氷」。
ホワイトボードに、みんなで質問を書き込んでいきます。
どんどん質問がひろがっていく様を見るのは、とてもワクワクしました♪ 人の質問に刺激されたものもあったのではないでしょうか?
■試してみよう!<40分>
それぞれが出した質問のなかから、それぞれ自由に調べたり実験したりします。今回も、それぞれのタイミングで発表。
(質問)氷がスケートするの楽しそう!
⇒お皿の上で滑らせてみる
(質問)かき氷つくってみよう、食べてみよう
⇒梅シロップかけて食べたよ
(質問)温めたフライパンに氷をいれてみよう
⇒「パチンッ」ていって水になって消えた
おともさん「おっきな氷でもやってみたいね」
(質問)ジュースやコーヒーを凍らせてみよう
⇒コーヒー20分くらい、表面の半分くらいだけ凍った
(質問)どうして水は氷になるの?
⇒水は0度より低い温度になると凍る 分子の性質(調べた文章をまるっと読んでくれた)
おともさん「分子を知ったね!」
(質問)冷凍庫は寒くないの?
⇒マイナス10度くらい
(質問)北極と南極どっちがいい?
⇒氷が溶けずにそのままでいられるのが「いい」
⇒南極のほうが氷の厚さが大きい、陸が広い=凍りやすく気温が低くなる
⇒南極の方が「いい」
↑まとめるのも発表するのもとても上手!上級生のこういう姿がとても刺激になると思いました。
(質問)どれくらいでとけるかな
⇒舌、手で溶かしてみる
⇒手は舌より熱を感じやすい
おともさん「熱を感じるほうが溶けやすい?溶けにくい?熱を感じるのは氷?実験者?」
⇒舌は氷を入れておけるけど、手で持ち続けるのは大変だった
おともさん「舌よりも溶けやすいところはあるかな?足とかおでことか?」
⇒(そのあとやってみて)足の方が手より早いかも(氷の大きさが違った!あちゃ~)
(質問)氷となにがあうかな?
⇒いろいろなものを氷につけて味見してみた
⇒醤油やつゆなどはほとんど味がしない
⇒ソースと塩は少し味がしたけどおいしくなかった
⇒海苔はいちばん美味しかったけどヘロヘロになる
(考察)氷が冷たいからほとんど味を感じないのかもしれない
(質問)フォンデュの容器に入れてろうそくの熱で溶かしてみる
⇒18分でぜんぶ溶けた
⇒そのまま置いておいたやつと比べてるけどそちらはまだ溶けてない
(質問)梅干し凍らせてみた
おともさん「水の中にいろんなものを入れて凍らせてみたらどうだろう」
(質問)オレンジジュース凍らせてみよう!
⇒チョコの型をつかってみよう
~ここで時間切れ~
子どもたちのアンケート結果からも、楽しんでもらえた様子がうかがえました。
自由に、好きなものをテーマにすると、子どもたちは遊び、楽しみながら、学ぶものなんだなあと思いました。
今後、この2日間を参考に、練馬でもおともさんのように活動を進めて行きたいなと思います!