幼保無償化、ついにスタート。~9/10文教児童青少年委員会

幼保無償化が、10月からスタートしました。

こちらは、9/10、無償化開始前の、文教児童青少年委員会です。

幼保無償化で、何が変わる?

幼保無償化にあわせ、「練馬区保育所保育料条例」などが改正となりました。

(参考)制度概要は、こちらをご参照ください↓
https://koguchiyoko.net/nerima/20190725iinkai_bunkyo2/

ここでは、今回の条例改正による変更点を解説します。

★変更点1:3-5歳の保育料が無償に

  • 幼稚園も、基本的に補助
  • ただし、幼稚園の預かり保育などは、「保育の認定」を受けないと無償にならない

★変更点2:第2子半額、第3子無償→上の子の年齢に関係なく!

  • 改正前:対象となるのは、第一子が未就学児(小学生になる前)、年収360万円以下に限定
  • 改正後:第一子の年齢や年収に限らず、第2子半額、第3子無償に

★変更点3:幼稚園の預かり保育料が-450円に

  • 改正前:600円(預かり保育料、日額)
  • 改正後:150円
  • ただし、保育の認定が必要

★区の負担として、来年度から7億プラス、2億マイナス=5億円負担増の見込み

今回は国の決定で、無償にしないといけない、「自治体に裁量はない」ものです。しかし、無償化という縛りがなければ、保育士処遇改善や、待機児童対策、認可保育園増設など、他に使えたのではないでしょうか。

★副食費=無償のまま

区の独自補助により、副食費は無償となりました。

「国の制度改正がない限り、続けていく」と、区は答弁しました。

★無認可保育所への対応

Q「認可園への移行支援」とともに、「認可の受け皿を増やす方向」かどうか、確認したい。つまり、待機児童の受け皿を無認可保育所に頼るのではなく、認可園として増やしていく方向であるかどうかを、確認したいと思います。

…と質疑しましたが、それに応えるような答弁がありませんでした。

★保育士待遇改善や、保育所増設にこそ、ちからをいれよう!

…以上の質疑をもとに、以下の理由から、私たちは今回の条例改正に反対しました。
*この時点では、消費税増税も始まっていなかったので。

  • 多子世帯への負担軽減を含め、負担軽減への対応自体は、よいことだと思っています
  • 負担軽減の努力は、今後も必要だと思っています
  • しかし、今回の無償化については、消費税増税と不可分で、消費増税は無償化分をはるかに上回る負担増、とくに、若い子育て世帯への負担増につながります
  • そして、「こどものため」を考えたとき、無償化よりも力を集中すべき喫緊の課題がある…
  • 保育士配置など基準の引き上げ、保育士の処遇改善などによる保育の質向上、待機児童対策としての認可保育所増設など…
  • また、今回の条例は、認可外保育の扱いなど、保育の質に関する慎重な配慮を欠いています