防犯カメラ増設/就学援助前倒し支給/練馬こども園で0-2歳預かりへ/練馬こどもカフェ@スタバ/病児・病後児保育予約システム…他~9/10文教児童青少年委員会

9/10文教児童青少年委員会より、その他の案件をレポートします。

★防犯カメラ、増設…でも、効果は検証せず

  • 各校2台×中学校33校=66台
  • 設置予定:2019年10月下旬~2020年3月
  • 区の負担:1台あたり50万円
  • 都の補助金:1台あたり19万円、補助率1/2(カメラ本体+工事費が対象)
  • 設置場所が拡大:「小学校の通学路」→「学校の登下校区域」
    =通学路以外も可能に
  • 設置済の台数:各校5台×小学校65校=計325台
  • 設置場所など、学校防犯指導員(警察OB)3名に意見をきく
  • 維持費は1千万円!

★防犯カメラ…効果は不明?

防犯カメラを設置してほしいという声や、思いは、親としてもよくわかります。だからこそ、設置するのであれば、その効果をきちんと検証し、効果的な配置をしていく必要があると思っています。

防犯カメラによる効果は「抑止力」ですが、たとえば公園に設置された防犯カメラで、区の答弁では、「イタズラが復活する事例があり、今後増やすかどうかは注視」と答弁しています。

高口Q
学校の場合、小学校の通学路に導入している→これまでどのような検証を行っているのか?を聞いたところ……

区A
抑止力=この地域でどれだけ(犯罪が)減ったかだが、起きる予定の数値は表せない。

*つまり、抑止力というのは、検証不可能、効果は不明なのです。

高口Q
公園のように、何らかのデータをきちんととって、検証すべきでは?
そうでなければ、どこに設置するかなど、効果的な使い道も考えられないと思うが?

区A
公園は定点。通学路とは図り方が異なる。

高口Q
川崎市での事件のように、犯人が、捕まってもかまわない、どうなってもいい、あるいは死ぬつもりであれば、「抑止力」の効果はないのでは? 学校での対策、人員の強化などが必要では?

区A
そういった方もいるが、全体としてはわずか。
不審者情報が出たら民間警備員や安心安全パトロールカーの派遣、防犯用具(さすまた)の配備などしている。

*しかし、たとえ「わずか」でも、一人でもいたら困るのです…。

防犯カメラだけでなく、人員強化など、子どもを守る対策について、今後も考えていきたいと思います。

★「適正配置」は、進捗状況が2年連続、低評価

「KPI」という、区の事業の進捗状況を評価する報告があります。

文教で担当する項目のほとんどが、「A」。

だからこそひときわ際立つのが、「B」なのですが……そのなかで、とっても珍しい、「2年連続B」が、「適正配置」。

いわゆる、学校の統廃合です。

地域から望まれていない。だから、なかなか進捗しない。

他がほとんどA、A+もあるなかで、不名誉な「B」を刻み続ける事業こそ、見直すべきではないか……。

KPIという指標自体が、そう教えてくれているように思います。

★小学校入学準備費(就学援助)の入学前支給

中学校では導入済み、来年から小学校でも始まります。

  • 支給額:47,380円
  • 準要保護(生活保護基準の1.2倍の所得)世帯
  • 対象者:600人強
  • 現在の受給者
    ・小学校:16.2%5326名
    ・中学校:15.4%5109名

★中学校選択制度検証委員会の設置

  • 2005年に始まり、15年目の選択制度
  • 5年に一度設置される検証委員会
  • 今回は第3次
  • 1次は14名→2、3次は16名

高口Q
前回の5年前と比べ、大きく変わり、社会的にも大きな問題としてクローズアップされているのが、教員の多忙化。
→「特色ある学校づくり」「魅力ある学校づくり」を求められ、入学人数によって人気・不人気が評価されてしまう点は、教員にとって大きな負担ともなる
→今回のアンケートに、その点も入れるべきではないか?

区A
意見として受け止める。

高口Q
委員の選定の理由は。公募委員をつのり、これから通う親や地域の意見を取り入れるようにすべきでは?

区A
公募も検討したが、この保護者でこれから通う親の意見などをくみ取ることができると考えた

*質疑にあたり、前回までの資料を取り寄せ、過去の議事録もみてみましたが…選択制度は、一方で、学校の過小規模化の原因ともなっています。慎重な議論が必要な制度だと感じます。

★練馬こども園、「0-2歳保育」と「短時間型」がスタート!

3園が、新たに「練馬こども園」に認定されました。

  • 低年齢型(0-2歳、9時間以上)
    →向南幼稚園、みのり幼稚園
  • 短時間型(3-5歳、9時間以上)
    →練馬白菊幼稚園

「国の一時預かり事業」と、「都の定期利用保育事業」を活用した事業です。

高口Q
どのような人員体制で行うのか。保育基準、有資格者、部屋の面積や状況、教育方針など?

区A
園の意向を踏まえて調整中。

高口Q
幼稚園=0~2歳の保育には慣れていない→どのようなサポートを行うのか?

区A
基本は、3歳までは、保育園と同じ基準。資格者、保育士配置などが必要。基準を満たす。

★練馬こどもカフェ、スタバでスタート

  • スターバックス豊島園駅前店
  • 月2回程度
  • 1回につき親子5組程度
  • 9/26事業開始

★「練馬区子ども・子育て支援事業計画」実施状況

  • 「延長保育事業」は、「量の見込みを上回る状況」
  • 区は今後、延長保育は積極的に増やさない方向へシフトしている
  • これは、「延長保育=民間委託によるサービス拡大の理由」としてきた方向と、反するものです。注意が必要です

★病児・病後児保育→予約管理システム導入へ

  • ①空き情報の照会、②予約管理、③キャンセル受付、④キャンセル待ち→キャンセル発生でメール受け取り……ができるシステム
  • 区内の8施設(7事業者)に、導入を補助
  • 未導入の全施設が、導入の予定
  • 上限20万円

高口Q
年で利用率を出すと、高い月、低い月が分かれ、実態が見えなくなる。
→1、2月など、高い月への対応を検討するためにも、月ごとの分析をし、実態把握を。

区A
システム導入による稼働率上昇に期待。確保策は検討したい。

高口Q
今後、充実させていくのか? 病児病後児保育の、今後の方向性は?

区A
全体の確保策は別件。利用者増える想定だが、全体としては十分足りている認識。

*今後は増やさない方向性のようです…

★認可外保育所、認証への移行支援

①認証移行支援の補助金

  • 対象を満たす無認可保育所へ、認証保育所への移行のための補助金を出す(認可ではない)
  • 意向調査により、対象施設31のうち、「2施設」利用の見込み
  • 人件費に使われる補助金。審査・交付時に確認をする
  • その先の「認可」への移行を聞くと、「1つでも多くの施設を『認証』にする」と、正面からの回答はナシ…

無呼吸アラーム、ベビーセンサーへの補助

  • 1施設上限100万円