幼児教育・保育無償化 練馬区独自の対応は?

幼児教育・保育の無償化…
やっと概要が発表されました!

練馬区独自の施策は、2P目赤ラインをご参考に。

★区独自対応1 幼稚園に上乗せ助成

  • 私立幼稚園→上限3700円
  • 認定こども園→上限11200円

それぞれ上乗せで補助。

★区独自対応2 保育園の副食費補助は現行どおり続ける=給食費無料

問題となっていた給食の副食費(おかず代)は、これまでどおり、全額補助。

主食費(ごはん代)の補助も従来どおり区独自の補助を続けるので、つまり、

保育園の給食費はこれまでどおり無料。一安心!

ちなみに無償化対象でない2歳までも、現行どおり無料です。

★区独自対応3 無認可保育施設→すべて無償化対象に

問題はここです。

国の基準を満たさない無認可保育所について、自治体が独自に条例をつくり、無償化からはずしてもよいことになりました(基準を守っている無認可は、無償化対象です)。

たとえば、昨年、東大泉の無認可保育所で死亡事故があり、何度も行政指導を受けていたことが背景にあると、明らかになりました。

そのような無認可保育所にも、同じように補助金をだす=区が認めるかたちとなることが、本当によいのかどうか……しっかり考える必要があります。

★指導の繰り返される無認可保育所にも、補助金をだすべきか?

区は、

  • 利用者に差が出るのはよくない
  • 監督指導は別途行う

と答えています。

しかしたとえば世田谷区は、すでに、条例をきちんとつくる旨を発表しています。

もちろん、無認可が一律だめなのではなく、理念をもって独自の保育を行っているところもあります。

一方で、基準に満たない無認可保育所の利用者のうち、少なくない数が、待機児童である現実。そのような保育所に、待機児童の一貫を担わせているのが、現実なのです。

認可園をふやしつつ、指導が繰り返される無認可保育所と、きちんと切り分ける。区としてしっかりと条例をつくることは、どのような保育の質を守っていくのか、姿勢を示し、理念を守ること、とも言えます。

★練馬区の無認可保育所、状況は?

  • 基準を満たし、都の証明書発行を受けた無認可…6
  • 非公表の施設…5
  • 調査が終わっていない施設…4
  • 企業主導型…7

非公表が5、調査未了が4も占めています。