練馬区の図書館が…ピンチ!!/11/20文教児童青少年委員会

11/20(火)の文教児童青少年委員会、報告です。

区民の「知」を支える「図書館専門員」が、いなくなる!?

図書館専門員が、すごいワケ!

「図書館」って、なんでしょうか?

無料の貸本屋さん……ではありません!
区民の、子どもたちの「知」を、「知る権利」を保証する、大切な場所。

私事ですが、高口自身、小学生のころ、開館したての小竹図書館に通っていました。その後、自転車で行ける範囲の図書館を渡り歩いた時期も(主に漫画を求めて笑…おかげで手塚治虫や石ノ森章太郎にドハマリしました!) そして今は、息子が日々図書館にお世話になっています。

「知りたい」「読みたい」という、あふれ出る欲求。時に、世界が変わる、新たな世界が開ける、自分の人生さえ変えてしまうような、本との出会い。

目に見えない、数値化できない「知」の根源を支えてくれる図書館には、目に見えない、数値化できない、司書さんの高度なスキルが必要です。

たとえば……

  • 本を選ぶ「選書」
    →「選書会議」があり、膨大な本の中から、良書を選んで購入します
  • 本を探す「レファランス」
    →「こんな感じの本を探してるんだけど~」など、ざっくりした相談にも丁寧に応え、適切なものを探し出してくれます!
    そこに、膨大な本の知識と経験が必要なことは、想像に難くありませんよね?
    *HPから頼める「WEBレファランス」もあります!
  • 本を棄てる「除籍」
    →実は「選書」より難しいそう! 限られた収納場所で、区民の財産をどのように確保するか、高度な技術が必要です

練馬区の図書館は、図書館専門員が支えている!

練馬区では、この図書館の質を、非常勤の「図書館専門員」が支えてきました。30年以上にのぼります(ちょうど私が子どものころですね…感謝しなければ!!)

常勤は事務的な仕事をし、実質的な図書館の仕事は、非常勤が担っている、それが練馬区の図書館のあり方です。

現在は、区内12館のうち、9館が「指定管理館」(民間委託)。光が丘、練馬、石神井の3館のみが直営です。

光が丘は中央館的扱い。石神井は常勤、練馬は非常勤が中心と、少し立場が違います。

基本的に、直営の3館が、他の9館を支えている体制になっています。直営館が選書の多くを担当しています。

長くても5年に1度、プロポーザルがある指定管理者では、質を長年継続して担保することは、できません。

練馬図書館、石神井図書館が、指定管理になってしまう!?

ところが、その重要な練馬図書館・石神井図書館を、指定管理(民間委託)にする……という方針を、区が示してきたのです。

当然、図書館専門員さんは大反対! 現在、労使協議の真っただ中です。

練馬区の「知」を支える図書館専門員さんが、行き場を失ったら?
……何よりも、区民にとって、大きな損失です。

そんななか、議会に、反対署名が提出されました(「区立練馬図書館および石神井図書館の指定管理者制度導入の撤回を求める陳情書」)。署名の数は、なんと8404人!!

11/20の委員会で、陳情の報告

そして、11/20の委員会で、陳情の報告がありました。

通常、陳情が出されると、その場では読み上げと資料請求のみなのですが……今回は、重要な議案とあって、いくつか質疑ができました。

【高口】
現在の労使協議の段階は?

【区】
3回交渉を行っているところ。

【高口】
いつまでが期限か?

【区】
1月。

【高口】
期限が1月であれば、ぜひ次回、12月の議会で、審議すべき。

……あわせて、現在の労使交渉の資料を、請求しました。

*正式な議事録は、後日公開される区議会HPにてご確認ください。

 

区民全員に関わる、大きな問題です。しっかりと12月の委員会で審議すべきではないでしょうか。