女性の貧困、“自分事”として。えーる講演会「生きづらさ働きづらさを抱える若年シングル女性たち」

~女性の貧困、“自分事”として~

昨日1/20、男女共同参画センターえーるにて、講演会「生きづらさ働きづらさを抱える若年シングル女性たち」に参加しました。

「男性稼ぎ手モデル」のなかで、見えないまま進んできた女性の貧困。「世帯」や「家族」を中心とした税・社会保障、それに伴う公的支援の制度が、シングルの女性たちに届かない現状。

「家族」はもちろん大切です。私自身、今元気でいられるのは、家族のおかげです。

一方で、「何かあれば家族が支える」という日本社会のあり方が、社会保障を立ち遅らせ、家族を苦しめている。特に女性は、「家族」という名のもとに、負担を強いられてきました。家事、育児、介護、今はそれに仕事が加わる…。女性に負担を強いる意味での“伝統的家族の復活”に、私は反対です。

1月15日、練馬区豊玉という身近な場で、「娘の将来を悲観した」という74歳の父親が、「次女を絞殺」したというショッキングなニュースも紹介され……。
https://digital.asahi.com/articles/ASL1H7285L1HUTIL05J.html

核家族化のなか、家族を支える家族が疲弊している。家族だけにまかせてよい時代ではありません。

一方、若者サポートステーションでの集まりなども、参加者はほとんど男性とのこと。「女性は家にいてもおかしくない」「家事手伝い」といった価値観が今も根強い。家から出ようとしても、お金がないから出られない。ホームレスにもなりづらく、家に引きこもり、家族に縛られやすい。性産業の問題もあります。女性の貧困は、より「見えづらい」。

実は私自身、大学卒業後1年、引きこもりの時期があります(外出はできたので、プチ引きこもり?ですが)。「自分が社会に必要とされていない」という強烈な恐怖、不安…。そして今はひとり親で、非正規のフリーランス。貧困とは常に、隣り合わせです。

「個人」への社会保障、公的支援(家賃補助、公営住宅など)が遅れている、と、講師の飯島裕子さん。

経済が回っていないから、女性が貧困なのではない。制度の問題、まさに政治の課題です。

私は全然まっすぐな人生を歩んでこなかったので…(^_^;)、その分たくさんの政治の問題が、自分事として共感できます。引きこもっていた時期は、明日が来るのがつらかった。でも、あの時期があったから、今、頑張れる。

上からではなく、“自分事”として声をあげ、変えていきたいです。