「練馬区長選ワークショップ」子ども達の質問への、予定候補者の回答

1月22日にオンラインで開催した「練馬区長選ワークショップ」。

その最後に、子どもたちから出た質問を、直接、練馬区長選挙の予定候補者にお送りする……というもの。

実際に、4月9日現在、立候補を表明している2名の方に、質問をお送りし、回答を頂きました。

↓企画のレポートはこちらをご覧ください。

「練馬区長選ワークショップ」レポート(1/22オンライン)

※質問と回答は、頂いたそのままを掲載しています。
※掲載順は、五十音順としました。

<経緯>

「高口ようこ&地域ママパパ会」では、『区長選ワークショップ』と題し、小学生に向けて意見を聴く会を開きました。

区長の役割や区議会のこと、選挙のことなどをともに学び、いまこどもたちが困っていることや自分たちの住む練馬区をどんな風にしたいか、どんなことができるといいかなどの話を聴きました。

<要旨>

こどもたちからの質問にご回答をお願い致します。

【こどもたちからの意見】

■学校の制度を変えてほしい →学校ごとの謎なルールなど変わっていってほしい

・事情があって遅刻した際、事情を聞かれず叱責を受けた

ルールをただ守らせるだけでなく、ひとりひとりの状況を考えてもらいたい

■フリースクールに行っていることもごく自然な選択肢のひとつと思ってもらいたい

■遊園地作ってほしい

・今度作られるところ(練馬城址公園)は、お化け屋敷など遊べる遊園地がいい

■ランドセル(もそこに入れる教材も)重い!もっと軽くしてほしい

・教材をまとめてほしい、タブレットがあるのだからデジタル教科書にするなど

・ランドセル自体も重い バッグやリュックなど選択肢を増やしてほしい

■たばこの取り締まりをもっと強化してほしい

・路上喫煙をよく目にする、ポイ捨ても多い

・ニュージーランドで作られた新しい法律のようにしてほしい

■公園がもの足りない、アスレチックを作ってほしい!

・小さい子ども用の遊具ばかりで、小学校高学年になるともの足りなくなる、スリルある遊具がほしい

・練馬の一大名物になるくらい、それいっこでひとつの公園になるようなでっかいジャングルジム

■休み時間をふやしてほしい

■学校の図書室の貸し借りも区立図書館のようにバーコード管理にするなどスムーズにしてほしい

■学校の水道、お湯がでるようにしてほしい

■としまえんのプール残してほしい (流れるプールを失くしてしまうのもったいない)

■電車の警備を強化してほしい

・飛行機だけじゃなくて電車でも持ち物検査など警備強化を

■税金の使い方をちゃんと考えて

・マスクなど市民が求めていないような無駄なものに使わないでほしい

・悪用されているイメージが強い

・上の人の事だけしか考えていないのでは、しっかり国民にお金を回した方がいいと思う

【こどもたちから、練馬区長選挙予定候補者への質問】

①昔の練馬と今の練馬、どのような違いがあると思いますか?

②田舎と街中で家賃がこんなにも違うのはなぜですか?

③税金の使い方はとても大事だけど、お金だけじゃなくて解決しなきゃいけないことはたくさんある。何が重要だと考えますか? 区長になって、それをやりきる覚悟はありますか?


■前川あきお予定候補

①江戸時代のころ、現在の東京23区の外周にある地域は、人口100万都市・江戸の食を支える農村でした。今でも、練馬区は、農地面積が23区で最も広く、多くの農家の方が活躍されており、キャベツの生産は東京都内で一番です。

練馬区は、昭和20年8月に都内23番目の区として誕生しました。当時の人口は約11万5千人でしたが、現在では、約74万人が暮らす大住宅都市となっています。

私は、結婚して、昭和59年に光が丘に引っ越してきました。当時は、どこに行くにもバスか自転車でした。今は、私が東京都の課長の時に取り組んだ大江戸線が開通していますので、とても便利になっています。ここで暮らすようになってから毎週続けている、光が丘の森でのジョギングが一番の楽しみです。年月を経て、みどりは丈高く豊かになって美しい街になりました。

この豊かなみどり、都心に近く便利なこと、その両方を持っているのが練馬区の魅力です。これを大切にして、皆さんたち次の世代に引き継いでいかなくてはと思っています。

②街中の家賃がなぜ高いのか。いくつか理由がありますが、その建物がある土地の値段が高いからということが挙げられます。ではなぜ、土地の値段が高くなるのか。そこに暮らしたい方が多いからという事になります。学校や会社に通いやすい、買い物する場所がそばにある、病院がたくさんあるなど、いろいろな理由が考えられます。

例えば、練馬区で暮らしたい方が、区内の土地を買おうとしたとします。区内の土地は無限にあるわけではありませんので、他にも買いたいと思った方がいれば、より高い値段で土地を買おうとするかもしれません。よって、たくさんいればいるほど、人気があればあるほど、その土地の値段は高くなります。

街の中心部と郊外、さらにもっと街から離れた場所、それぞれに買い物や交通が便利である、自然が豊かであるといった特徴があります。皆さんが、それぞれの暮らし方にあわせて、住まいをどこにしようか決めているのだと思いますが、一般的には、街の中心部など便利なところは人気があるので、土地や家賃が高くなります。

➂皆さんは、チャップリンをご存じですか?イギリスの映画俳優や監督として名声を博した方です。このチャップリンが監督・主演したライムライトという映画に、忘れられない場面があります。彼が演じた老喜劇役者が、心の傷で足が動かなくなったバレリーナに贈った、励ましの言葉です。

「人生は素晴らしい、おそれさえしなければね。人生で必要なものは、勇気と希望、そして少しばかりのお金なんだよ」

一区民として暮らしてきた人間として、区長になってからずっと、どうしたら練馬区民の為になるのか、常に考えています。考え続けてきて、このチャップリンの言葉に答えがあるような気がしています。お金はほどほどでいい、それ以上に人間として豊かな心を持って、日々を過ごせることが大事なのではないかと思います。これからも、福祉や医療の充実とあわせて、みどりや文化にも力を入れていきたいと考えています。

私は、練馬区に暮らして38年になります。ここで息子を育て、自分と妻の母親を看取り、日々ジョギングを楽しんできました。

ごく普通の方々が、ごく普通に美しく豊かな生活を楽しめるまち、練馬を創ることが、私の大きな夢です。全力で頑張る覚悟です。

皆さん、ご質問ありがとうございました。


■吉田健一予定候補

①町の様子では、昔は畑や森がたくさんあって子どもたちが冒険できるところがたくさんあり、みんなが外で遊んでいる声がたくさん聞こえていました。

今は家がたくさんできて遊べる場所が減りましたね。

②人が住みたがる場所は家賃が高く、住みたがらないところは家賃が安いですね。

街中は働く場所も、買い物するところもたくさんあって便利だから、多くの人が住みたがるので家賃が上がります。反対に田舎は生活することがどんどん不便になって人が住みたいと思わなくなっているから家賃は安いですね。

③お金は大切ですが、一番大切なのは心です。

本当に困っている人に寄り添って同じ気持ちを持つことで解決できることはたくさんあります。区長になって、それをやり切る覚悟はもちろんあります。

子どもたちからの意見
おおむねすべての意見に賛成です。

以前に比べてタバコのポイ捨ては相当減っていますが、さらに対策を考えなくてはなりませんね。

豊島園のプールは残念ながら残すことはできませんでしたが、学校のプールを遊べるプールにしたいですね。

日本の鉄道の利用者数は世界でもトップクラスです。持ち物検査をするとなると駅の混雑がひどくなり、便利でなくなるので難しいと思います。防犯カメラ、緊急通報ボタンの数を増やすなどしていく方法がいいと思います。