PTAカフェレポート~「楽しい!」みんながやりたくなるPTAに変えるには?
7/14(日)、「PTAカフェ3~PTAを考えよう!」を開催しました!
前回2月の開催を経て、仲間が増え……
自主的に、「他自治体の調査グループ」「ガイドライングループ」の2グループを結成。
事前にブレインストーミングが開かれ、資料も、自主的に(←強調)たっぷり用意してくださる方がいて……
とても充実した会となりました。
- 大津市など、先行自治体のガイドラインの紹介
- PTAフォーラム報告
……のあと、練馬区の動きについて、高口+参加者よりお伝えしました。
★練馬区のスタンス…小P連の要望があれば
練馬区は、ガイドラインについて、「小P連(練馬区立小学校PTA連合協議会)から要望があれば検討する」とのスタンス。
区への働き方とは別に、各会員が動き、各学校のPTA(単P)を動かし、そして単Pが加入している「小P連」を、どう動かしていくか。
そこが重要です。
*小P連は未加入校もあり
★ガイドライン策定に向けて
続いて、ガイドライン策定に向けて、参加者から報告をいただきました。
「日本PTA」の機関紙に、「昭和44年」の段階で、「PTA六つの欠陥」が指摘されていた…とのこと。
- 父母と教師の話し合いがなされていない
- 地域ボス役員の問題
- 父母の願いを政治に反映できない
…といった内容は、今のPTA問題にも通じるもので、一同驚愕……!
昭和44年時点から変わっていなかった……!?
★PTAの適正化を進めるためには
報告は、
>本来のPTAの理念を保護者と教師がきちんと理解するための意識改革が必要と思います。
- 子供たちの健全な成長のために、
- 保護者と教師が連携して、
- 学校や家庭での教育について、
- 会員自らが学習し、活動をする
>そして、これら本来の理念を実現させるための組織の在り方を見直し、民主的な運営ができる組織となることが必要です。
>そのための一助となるガイドラインを考えていきたいです。
…との締めくくりに一同うなずいたのち、意見交換へ……。
★会長OBより
会長を経験した参加者からは、
「小P連で要望をあげたことで、教室のクーラーが実現した」
という話があり、一同「おおっ!」
政治を動かし、教育環境をよりよくしていく…それも、本来のPTA活動の一つ。
★PTA=政治的な団体、を直視しよう!
高口としてお伝えしたいのは……
PTAというのは、とても政治的な団体。
ということ。
実際、小P連の予算委員会は、毎年予算要望を区議会にあげています。
だからこそ、各会員の要望が、区・区議会に、きちんと届くかたちになることも、とても重要。それが、与党との癒着の構造になってしまってもいけない……。
という点を、お伝えしました。
★だいじなのは、「明るく変わる!」こと
私たちは、PTAを否定したい、なくしたいのではなく、本来の「こどものため」のPTAにするためにこそ、入会を任意にし、やりたいひとが楽しくやれるPTAに変えたいんだ…ということが、共有できたように思います。
そのためには、
①入会届(任意性)
②毎年、その年の役員が変えられる(やりたい人がやる、人数の規定のない委員会)
③楽しく!(「おもしろそう!」と思える活動)
の3点が、重要ポイント。
★そのために、ガイドラインが必要!
そしていよいよ、ガイドラインの話へ。
- ガイドラインは、説得の材料になる(こういうガイドラインがあるので~というように使える)
- 行政から小P連に出すべきものではない(政治が教育に介入する危険性)
→①行政から校長へ、②小P連から単Pへ
…という2ルートのガイドラインが必要では - ガイドラインは、①入会届(任意性)、②平等(非会員を差別しない)など焦点を絞り、短くしたほうがよいのでは
など、意見が活発に飛び交いました。
★今がチャンス!
- 教員の働き方改革は、いいきっかけになる
- 「変えていこう」という動きが強くなっている!
→今こそ、PTAを変えるチャンス!
★他にも、こんなお話が……
- 世田谷の「みんなで学ぶPTA」という小冊子の紹介もあり、「こういう冊子や窓口があれば」
- 「お母さんのため」では、政治(権力)は動かないのではないか?
→女性、母親に力を持たせたくない、ジェンダーの問題 - OBに応援してもらいたい!
……というわけで、今回も、様々な意見が飛び出したPTAカフェ。
これからも、ガイドラインを含め、強制なしに本当に子どものための活動ができる、ともに学びあい、つながりあえる、持続可能なPTAをめざし、皆さんと話し合い、活動していけたら…と思っています。
次回カフェは、11月予定。ぜひ、PTAについて、一緒に考えてみませんか? ご関心のある方、お気軽にお声がけください!