追い詰められるママを、受け止める社会に!11/26ようこそカフェ「こうのとりのゆりかご(通称・赤ちゃんポスト)」
11/26(月)は、「ようこそカフェ」。テーマは……
「こうのとりのゆりかご」(通称・赤ちゃんポスト)を創設した熊本慈恵病院院長・蓮田太二院長の初単独著書「ゆりかごにそっと」。
http://hojosha.co.jp/menu/654346
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その編集協力者・小川陽子さんをお迎えし、お話を伺いました。
なぜ、「こうのとりのゆりかご」が必要なのか?
- 欧米では「ベビーボックス」と呼ばれる、こうのとりのゆりかご
- 南アフリカなど後進国では、赤ちゃんが次々と捨てられている現実がある
- 日本は、先進国のなかでは、人権後進国
- 日本では、唯一、熊本慈恵病院のみ
- 「赤ちゃんポスト」(英語では「ベビーボックス」)というと、「子どもをそんなところに置くなんて!」というイメージがあるが……
- 様々な事情が重なると、そうせざるを得ないまでに追い詰められてしまう
- 育てることが無理なお母さんは、どこの国にも、どの時代でも、一定数いる
- 「育てられるでしょ」と、児童相談所が無理に説得して返したのち、母子心中する事件があった
虐待の問題と、密接に絡んでいる
- 虐待で亡くなる赤ちゃんの時間の1位は、「0歳0日0時」
=産んですぐ死んでしまうことを意味する - 捨てられた場所の1位は「不明」、2位は「風呂・トイレ」
→墜落死なのか、ショック死なのか、窒息なのか、解剖しても見分けが難しい… - 赤ちゃんを放置すれば遺棄罪、殺せば殺人罪に問われる
- アメリカでは、赤ちゃんを渡せば、遺棄罪は免除される=子どもを救うことにつながる
- 「隠したい」「隠さなくてはいけない事情がある」ことが、悲劇に…
→妊娠期からの孤立を防ぐことが大切 - 熊本慈恵病院は、電話相談が年7000件! 人件費で、1500~2000万円の赤字
→悩んでいるお母さんは、全国にいる - だからこそ、お母さんのプライバシーが厳守される「内密出産」が必要
「愛着障害」とは
- たった生後3か月で、「愛着障害」が起こることがわかってきた
- 施設で育つと、どんなに職員が親身でも、人が交代せざるをえない
→安心感~自己肯定感が育たない
→人になつきすぎたり、なつかなすぎたり、コミュニケーションがうまくとれなくなる
→前頭前野が発達せず、我慢ができなくなる
→就職してもすぐやめてしまうことなど、生きづらさを抱える
→施設で育った場合、帰る場所「母港」がなく、ハンデを負う
生後3か月までの、特別養子縁組が鍵に!
- できるだけはやく=生後3か月以内に、養親が育てることが大切
- 熊本慈恵病院では、出産の前日から、養親が待機
→出産直後に、赤ちゃんを渡す - 熊本慈恵病院で、赤ちゃんと特別養子縁組をするには、「愛知方式」という厳しい条件をクリアする必要がある
(6か月以内に実母が現れれば、赤ちゃんを渡す/障害がわかっても育てる/3~5歳のうちに真実告知をする…など)
- 産む前に相談すれば、特別養子縁組でき、愛着障害が回避できる
- そのために、お母さんの権利を守る「内密出産」を始めている
法制度を整えるためには、国民の理解が広がること!
- ドイツでは2014年に法整備されたが、日本はまだまだ法制度がととのっていない
- こども食堂にはたくさんの寄付があるが、こうのとりのゆりかごには少ない
→国民の理解が広がることで、法整備につながる。
どんな子どもも、お母さんも、許される社会に
高口自身、この本を読み、今回の小川さんのお話を聞き、深く考えさせられました。
児童虐待や、ひいては、性教育、ジェンダーも絡んでいる、この問題。
どんな時代にも、どこの国にも、「育てられない」と思っているお母さん、妊婦さんがいる。
お母さんが育てて当たり前、産んだらすべての母親が、心身をささげて我が子を育てるものだ……
そう思い込んでは、助けられない命がある。
それを理解することが、出発点ではないかと感じました。地域のひとりとしてできること、区議としてできることは何か、ということも考えさせられました。
参加した皆さんも、「こういう問題があるなんて」と、深い気づきがあった様子でした。
小川陽子さん、ありがとうございました。