上石神井の適応指導教室が移転→石神井台けやき学童クラブ跡地に

※2023/1/31、練馬区議会・文教児童青少年委員会のレポートです。

(仮称)学校教育支援センター上石神井北

現在、上石神井駅そばにある、適応指導教室。

2024年4月、移転することが発表されました。

移転先は…

★石神井台けやき学童クラブ跡地

移転先は、石神井台けやき学童クラブ…

  • 練馬区石神井台6-2-10
  • 石神井台第二保育園の2階

現在は「休室」中で、閉室と決まったわけでも、条例改正されたわけでもないのに、跡地の利用が先に発表される形に……。それでいいのかどうか、という問題がまずあります。

★現在地から遠い

↓駐輪場ができるメリットがありますが、現在地からかなり遠くなります。

区の説明では

  • 上石神井駅から1.8キロ
  • 石神井公園駅から2キロ
  • 大泉学園駅から1.2キロ
  • 大泉学園、石神井公園からはバスを使って約9分
  • バス停からは1分

★改修後の概要

 

★スケジュール

  • 2023年3月:保護者会等で利用者に周知

※委員会報告から1ヶ月あく、もっと早くすべきと言ったところ、「利用は1年単位」「継続申請の案内にあわせて説明」との答弁でした。

  • 2023年4月:石神井台けやき学童クラブ休室
  • 2023年11月~2024年3月:改修工事
  • 2024年4月:(仮称)学校教育支援センター上石神井北の設置、事業スタート

問題は…

★運営事業者は?

現在はトライですが、来年度ちょうど、事業者選定の時期。

新たに事業者選定を行いますので、現時点では新しい事業者は未定です。

(同じところが選定されそうな気はしますが……)

★現状の問題

現在の事業者から「適応指導教室にもう来ないように言われた」という話は、複数ルートから聞いています。

以前もそのことを質疑しましたが、区は知らない、そういう話はない、との答弁。

私の耳には入っているのに、国は届いていないことがむしろ問題では……。

あえて実際の話ではなく、契約や規則の話として、事業者が生徒や保護者に「適応指導教室に来ないでほしい」ということは許されているのか、区は許すのか聞いたところ

  • 練馬区「来ないでほしいと話をすることはない」
  • 「事業者がそう言うことは考えていない」し
  • 事業者からは「していないと聞いている」

とのことでしたが……。

★「ぱれっと」がなくなる!

新しく移転した先では、「ぱれっと」がなくなることが明らかに!

ぱれっととは……

練馬区のHPにも出てこず、検索すると高口のブログが出てくるほどの情報の少なさ(;^^)

知る人ぞ知る、というか、不登校になっても情報がなく、すすめられることも少ない、居場所事業です。

高口は、光が丘のぱれっとを視察し、お子さんや保護者のお話等も伺ったうえで、この居場所事業こそが重要であり、もっと増やすべきと言い続けてきました。

学習支援が中心のフリーマインド等と違い、今の学校にはおさまらない自由さがあるからです。

上石神井に、2つ目の居場所ぱれっとができたときは、よかったと思っていました、が……。

現在の上石神井のぱれっとは、利用者がゼロ……。

練馬区は

  • 「1階の(ぱれっとの)スペースを使いつつ、段階を追って、フリーマインドやトライに」促している
  • 2年運営し、居場所を分けない支援が有効
  • 学習に拒否的で通えない子に、一体型の受け入れができた

……となぜか前向きな評価をしていますが、そもそも

  • 光が丘(は別の事業者が運営)ではうまくいっていること、
  • やろうとしていたぱれっとの利用者がゼロであることの検証をすべきこと、
  • 居場所事業はフリーマインドやトライに移行する類のものではないこと

……など、高口的には、気になる点が満載なのですが……。

不登校の支援に必要なことが、学習支援だけではない。
だから、居場所が重要なのです。

せっかくの2つ目の練馬区の居場所事業が、機能しなかったこと、とても残念ですし、
新しい場所でもぱれっとをつくり、しっかりとした運営をめざすべきと、考えています。