またポイント、カタログ方式……家事支援用品の購入支援(都事業)

※2022/10/11、練馬区議会・文教児童青少年委員会のレポートです。

家事支援用品の購入支援

概要

★東京都の目的は?

こちらは東京都の事業を、練馬区で実施する…というスキーム。

1-2歳で、保育所等を利用していない在宅子育て家庭に、5万円相当のポイントをつける、というもの。

高口も、「練馬区でも事業をやってほしい」と要望を複数頂き、
練馬区にも伝えていた事業ですが、

一方で、

  • なぜポイント?
  • なぜ1-2歳のみ??

と、疑問の声も届いている事業なのですが……

都の説明では、

  • コロナ禍で、家事育児ヘルパー等の対面型サービスの利用が困難
  • 1-2歳児の在宅子育て家庭に
  • 家事支援として、食洗器やロボット掃除機等の購入支援をする

……とのこと。

★対象

  • 平成31年4月2日~令和4年4月1日生まれ
  • 申請日時点で保育サービスを利用していない子ども
  • 想定対象:8500人

★内容

  • 10月中旬~:委託事業者選定
  • 12月下旬~:対象と思われる方へ案内を発送→申請開始
  • 申請受付後:50000円相当のポイントを付与(対象児童1人あたり)
    • 専用WEBサイトのカタログから選ぶ
  • 2月末日:申請〆切

 

課題がいろいろと……

★練馬区の持ち出し438万円が発生……

  • 事業費:4億4203万円
    • 家事支援用品購入費:4億2500万円
    • 送料:935万円
    • 事務費:768万円
  • 東京都から財源がつくのは:4億3765万円
    • 差額:438万円

この差額の理由は、事務費に上限があり、330万円しか出ないため。

そのため、東京都の事業のはずが、練馬区の持ち出しが発生。
区の見込みが高いのか、東京都の事務費が安いのかはわかりませんが……。

※千円以下切り捨て
※予算上の額ので、実際の金額は低くなる可能性あり

★時間がかかる=カタログだから

東京都の事業なのだから、東京都で一括してカタログを作成すればよいものを……

練馬区が独自に専用のWEBサイトをつくる、という仕組み。
事務費が高くつくのも、そのためです。

カタログ事業者には、「2ヶ月はかかる」と言われているため、事業開始は12月下旬。

申請期間が2ヶ月しかないのも、カタログだから、です。

★区内経済には還元されない

こちらはすでに、東京都からいくつかの会社の案内があり、大きなデパートなどを想定しているそう。

こういう事業を、なかなか区内事業ではやれませんよね。
区内経済に還元できる事業でもなさそうです。

★そもそもなぜカタログ?

というかそもそも、現金、せめて子ども商品券を贈れば、事務費も安く済むと思うのですが……。

カタログで商品を選ばせる、という事業のスキームに、疑問が残ります。