【練馬区・予算特別委員会】財政難なのに、ハコモノは豪華に!?【財政】
※2022/2/17、練馬区議会・予算特別委員会「特区財調・財政計画・公債費ほか」のレポートです
※練馬区の答弁のまとめです
暮らしを守る補助・給付金は削減し、再開発等備は推進
★財政難、「基金(貯金)は数年で底をつく」と主張し、補助・給付事業は3.2億円も削減
- 練馬区答弁↓
- 「最悪の想定」をするのが「区財政を預かる立場として当然」
★でも、石神井公園駅前再開発や、区立美術館整備は「やめない」
※再開発や美術館整備はやめるべき、との質疑に対して
- 練馬区「見解の違い」
- 「やめるつもりはない」
※高口注
「見解の違い」を議論するのが議会です!
「見解の違い」で終わらせたら、「見解の違う区民の話は聞きませんよ」と言っているのと同じです!!
違う「見解」の区民は、切り捨てですか?
そして、暮らしにかかわる補助金は切り詰めて、美術館に豪勢にドーン!!とつぎこむのは……
どう考えても、「最悪の想定」という方針と、矛盾するのではないでしょうか?
練馬区の財政全般
★予算額:過去最高
★国の税制改正の影響→マイナス170億円
- 特別区全体で、累計8500億円の減(2015年~)
- 練馬区の令和4年度予算の影響
- 法人住民税の一部国税化:112-113億円
- 地方消費税の清算基準の見直し:24億円
- ふるさと納税による流出:34億円
- 計:マイナス約170億円
★予算に対して、区独自の財源(一般財源)は?
- 歳入の「1/3」の「1008億円」
★財政は硬直化?
- 経常収支比率→70-80%が適切というのがスタンダード
- 令和2年度決算:85.9%
→数年ぶりに85%を超えた
=財政が硬直化しているということ - 練馬区「経常収支比率は、財政健全比率の指標のひとつ」「複数の指標を用いる」
※高口注:あくまで「指標のひとつ」なので問題ないといった感じの答弁でしたが、重要な指標(経常収支比率)で「硬直化」という状況です
コロナ対策
★子どもの施設の現場支援
- 練馬区「国の支援を活用した現場支援を検討」
- 「学校、保育所等子どもが通う施設」
- 「現場支援~何等か必要と認識」
- 「区としてできることがあれば」
- 「補正予算で検討中」
- 「現場が何を望んでいるか→所管の部署と財政課が連携」
※高口注:
ぜひ「現場」の声をしっかり聴きとって、予算に反映いただきたいと思います!!
★3年間のコロナ対策費用→うち区独自の支出は「6%」
- 令和2年度決算
- 歳出:820億円
- うち区独自(一般財源):17億円
- 令和3年度予算
- 歳出:419億円
- うち区独自:46億円
- 令和4年度予算
- 歳出:75億円
- うち区独自(一般財源):16億円
- 歳出累計:1314億円
- うち区独自財源:79億円
※高口注:コロナで区民が困窮するなかで、3年で「6%」しか独自財源を使っていない……も言えます。
都区財調(東京都と23区の財政の調整)
★教育関係の算定
- 算定:教育用パソコンの保守経費、児童用ランニングコスト
- 対象外:教員用タブレット
★算定された項目
- 全58事業、58項目のうち
- 調整がついたのは29項目、半分
- 算定されなかったものの例
- 保育料無償化→区独自の減免
- 練馬区「算定されるべきもの」
★都市計画交付金
- 平成30年度
- 交付額:20億4千万
- 事業費に対する交付率:35%
- 令和元年度
- 交付額:10億
- 交付率:32%
- 令和2年度
- 交付額:8億9千万
- 交付率:29%
- 練馬区「平均25%なので高水準」
その他
★練馬区の人口→1700人減少
★学校の改築
※今は1年で2校改築→3校にしたら?という質疑に対して
- 練馬区の「マンパワー」が必要
- 区側の負担もある
★区内事業者の受注可能な工事
- 131億円
★医療整備基金
- 65億円積み立て
→光が丘病院の整備で残額9億円に