牧野富太郎博士、生誕160周年!①特別展、②ヒメアジサイ記念植樹、③書斎再現。寄付の募集も

*2022/1/21「都市農業・みどり環境等特別委員会」レポートです。

牧野富太郎博士、生誕160周年記念事業

日本の植物分類学の父であり、晩年までの30年間を、練馬区大泉で過ごされた、牧野富太郎博士。

お宅の跡地が現在、「練馬区立牧野記念庭園」となっています。

参考http://www.makinoteien.jp/

2022年は、生誕160周年!

ということで、記念事業が実施されます。

①高知県立牧野植物園との連携~特別展

牧野博士が生まれた高知県には、まわるのに4~5時間もかかるという、広大な「牧野植物園」があります。

(こちらは研究もしているアカデミックな施設でもあるそう)

そこが所蔵する、博士が描いた植物図や、収集した蔵書を借用した特別展を開催します。

今年(2022年)10-12月の予定です。

②ヒメアジサイの記念植樹~里帰り!

牧野博士が信州で採取し、練馬に植え、命名した「ヒメアジサイ」。

練馬には今はないのですが、そこから株分けしたものが、高知県牧野植物園に保存されています。

そこから増殖し、練馬区の牧野庭園に「里帰り」させよう!

という、記念植樹です。

今年(2022年)5月の実施予定です。

③牧野富太郎博士の書斎再現

博士が研究に没頭していた頃は、蔵書で足の踏み場もない程だったそう……

今は片づけられていますが、

「博士が研究に情熱を注いだ風景を再現したい」

という子孫の方からのご要望もあり、当時の書斎を再現することに。

来年(2023年)春、展示公開の予定です。

寄附(みどりの葉っぴぃ基金)を活用

書斎再現の経費の一部を、寄附で

書斎再現の経費の一部を、寄附(みどりの葉っぴぃ基金)でまかなうとしています。

  • 名称「牧野記念庭園書斎再現プロジェクト」
  • 目標額:500万円
  • 募集期間:2022年4月~2023年2月

*目標に届かなかった場合も、練馬区の予算で、予定通り実施されます。

500万円は、蔵書のレプリカ作成にかかる金額をベースに設定したとのこと。

寄附くださった方には、

  • 先行して見学いただく
  • 子孫の方のお話を聴く会

等のインセンティブができれば、と考えているところです。

(仮称)農の風景公園プロジェクト

寄附(みどりの葉っぴぃ基金)の短期メニューが、もう一つあります。

  • 名称「農の風景公園プロジェクト」
  • 公園で使用するトラクターの調達
  • 目標額:100万円
  • 募集期間:2022年4月~2023年2月

100万円の根拠は、トラクターの市場価格が100万円程度のため。

みどりの葉っぴぃ基金とは

寄附残高は、約19億円!

大きな金額です。

★「長期プロジェクト」実績

2019年度から始まった「長期プロジェクト」が、短期メニューとは別にあります。

①稲荷山の森コース
②大泉井頭公園コース
③こどもの森コース
④早宮けやきの森コース

の4コース。

2020年度実績で、トータル24件、金額は30万円程度。

今年度(2021年度)は短期メニューがなかったため、長期メニューからの寄附が流れ、4-12月で約60件、60万円弱。

★「みどりの取組全般への寄附」

  • 2020年度:32件50万円(4-12月)
  • 2021年度:300万円超(4-12月)

★短期メニュー実績=目標超え

2020年度短期メニュー

  • ローズガーデン:目標300万円→実績360万円
  • 中里郷土の森:目標100万円→実績123万円

★長期プロジェクトと、短期メニューのバランス

短期メニューは寄附が集まりやすい傾向にあります。

一方で、短期メニューがなければ、長期プロジェクトに寄附が集まる傾向も。

短期メニューの寄附が長期プロジェクトに流れるのではなく、寄附全体を高めていく取り組みが必要ではないでしょうか。


以上、

まどぐちは、こうぐち!高口ようこでした