【練馬区のみどり】憩いの森の区民管理が広がる!

*2022/1/21「都市農業・みどり環境等特別委員会」レポートです。

「憩いの森」区民管理の拡充

憩いの森とは?

参考ねりまの憩いの森

憩いの森・街かどの森は、練馬区内に残る樹林地等を所有者からお借りし、区民の皆さんに開放しているものです。

  • 憩いの森:1,000㎡~、40か所
  • 街かどの森:300㎡~1,000㎡未満、5か所

「市民緑地契約」を結ぶことにより、所有者は固定資産税、都市計画税も免除される制度です。

★区民団体による維持管理活動→現在3カ所

今現在、3カ所の憩いの森で、区民団体が維持管理活動を行ってくださっています。

(西本村憩いの森、南高松憩いの森、うめのき憩いの森)

内容は、清掃、草刈り、生け垣の手入れ、中低木の剪定など。

★令和4年度、拡充へ

令和4年度、

  1. 区民管理を6カ所に(3カ所プラス)
  2. 「つながるカレッジねりま」に、樹木剪定と草刈りの2カリキュラムを追加

という2点の拡充が行われます。

①区民管理を6カ所に(3カ所プラス)

★どこを増やす?

どこの3カ所を増やすかは、まだ未定。

★誰が管理する?

日頃活動している区民団体は、練馬区内に150あります。

今年度アンケートをとったところ、54団体が回答をし、26団体が「興味がある」と回答。

まずはその団体に働きかけていく、とのこと。

ちなみに団体によって、5~30人と、メンバーの数には開きがあります。

★個人でも参加できる!

「参加したい」という方は、練馬区が団体とのマッチングを行っています。

新しい方を呼び込む工夫について高口が質疑したところ、練馬区も

  • 「個人の方が参加しやすい仕組みを進めないと(いけない)」
  • 「HPの充実などを考えている」
  • 「まちづくりセンターと協力~活動の発信に努める」

といった答弁でした。

あわせて、近隣の子どもたちも参加しやすい仕組みを、求めました。

★今後も増やしていく方針

今後も、毎年3カ所、区民管理の森を増やしていく……と練馬区。

まずは入り口の敷居を低く「清掃から始め、人材育成しながら、幅を広げていきたい」とのこと。

②「つながるカレッジねりま」に、樹木剪定と草刈りの2カリキュラムを追加

参考つながるカレッジねりま

つながるカレッジねりま(つなカレ)とは

>地域で活動を始めたいと思う人が集い、学びやスキルアップ、地域とのつながりができる場所

その「みどり分野」に、「樹木剪定」と「草刈り」の2つのカリキュラムを追加します。

★専門家のフォローも

剪定は誰でもできるというわけではないので、プロに知識や技術を教わったのちも、フォローに取り組む、とのこと。

それぞれの森の特徴にあわせ、専門家を派遣することも考えています。


憩いの森を守っていくために……

★相続によって所有者が手放すケース

憩いの森は民有地のため、相続などによって、所有者が手放す現状があります。

昔から受け継いできた屋敷森や、農家を営む方もいます。

それを残したい思いがあり、所有者から「買い取ってもらえないか」という相談は、練馬区にも多く寄せられる、とのこと。

★都市計画をかけ、森を残した上石神井のケース

実際に、上石神井では、農地と樹林地を一体的に都市計画をかけ、練馬区で購入する流れをつくった実績があります。

「オール練馬……一体となって動きたい」と練馬区の力強い答弁も!

*通常、農地には税制優遇措置がありますが、樹林地には優遇措置がありません。

★練馬区が買い取っていく重要性

せっかく区民管理の制度を広げても、憩いの森自体がなくなってしまえば、意味がありません。

相続などが発生した場合は、練馬区が買い取っていくことが重要です。

その方針について高口が質疑したところ、練馬区は

  • 「財政状況、地域資源を総合的に勘案」
  • 「なくなるのは残念」
  • 「みどりを守りたい、という考えが大前提」

と、答弁しました。

★みどり部門としては、永久に残す意気込み!

また、別の委員からの答弁に対して、練馬区の環境部長が

  • 「みどりだけを考えるなら、全部買いたい」
  • 「区としては難しいが…」
  • 「みどり部門としては、いろいろな方法を駆使し、財源を確保」
  • 「永久に残るよう、練馬区の財産として残す意気込み」

と語りました!

将来にわたって、ねりまのみどりが残せるよう、頑張っていきたいと思います。