子どもの時からアートに親しめるように…「練馬区立美術館再整備構想(素案)」1/17〆切のパブコメへ、ご意見を!

 

「練馬区立美術館再整備構想」(素案)のパブリックコメントが、2022年1月17日まで!

高口は、子どもの時からアートに親しめるような美術館に…と求めてきました。

ぜひぜひ多くの方にご意見を送っていただきたい!と思います。

【参考】「練馬区立美術館再整備構想(素案)」はコチラ

↓パブコメの送り先はコチラ(練馬区HP)
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keikaku/shisaku/kumin/bijyutsukankousou.html

どんな構想?

★中村橋全体に関わる構想

サンライフ練馬、貫井図書館、それから練馬区立美術館。

これを一体的に改修して整備していこう!という計画の「構想」です。

私としては、わくわくする内容もあるなと思っています。

たとえば、この構想は、まちづくり全体も含んでいて、

商店街で「アーティストインレジデンス」

アーティストの方に住んでもらって活動してもらう……という案もあります。

私も「これいいですよ」と言ってきた活動だったりします。

★こども×アートの視点も

それから

「ブックアートキッズスペース」

詳細は書いてありませんが、子どもが本やアートに触れられるようなスペースなんじゃないかな?と思います。

(美術館側ではなく図書館側の構想であるという点で、それでいいのか?という意見もあります)

私は「練馬区立美術館運営協議会」に入っていたことがありまして、

そこでとにかく言ってきたのは

「子どもが楽しく、いつでもアートに触れられるような美術館にしてほしい」

「子どもの時からアートに親しめるような環境にしてほしい」

ということでした。

美術館や図書館が「ひとこともしゃべっちゃいけない」という場所だと、どうしても子ども、子連れでは行きづらい。

迷惑になるほど騒いだりしていいということではありませんが、もっと気軽に行けたり、自由に創作活動ができてクリエイティビティを膨らませられるような場所になったらいいなと思っています。

今回の構想は、そういう、「子どもへ、アートを身近に」という一端も入っているんじゃないかな、と思っています。

気になる点も……

一方で、問題もあるなと思います。

★「本物のアート」とは何か?

キャッチコピーのひとつが

「本物のアートに出会える美術館」

とあるのですが……これを見たとき、私は

「これまでは本物じゃなかったのかい!?」

と、思わずツッコんでしまいました(;^_^A。

(そういう意図で書いていないのでしょうが、これまでの企画の作家さんたちに失礼な表現ではないかなあ……という印象でした)

これまでと何が違うのか=何が「本物」と言いたいのかなと見てみると、要は

「重要文化財を展示できるような改修をする」

ということが、これまでとの違いです。

もちろん、重要文化財を見られること自体は悪いことではありません。

でも、そこにかかるコスト、費用の問題を考えたとき、どこを充実させるべきなのか。

これまでの練馬区立美術館の企画にいろいろ通っていて、いい企画がたくさんありました。むしろ私は、そういう、企画の方が重要なんじゃないかと感じます。

「本物のアート」とは何なのか。
正解はありません。
みなさんと考えたいことでもあります。

★最初のページは、区長の対談から…

それからなんといっても……

ページを開いていきなりあるのが、
区長と美術館長の対談。

その一番最初で区長は何を言ってるかと言うと、

練馬区に足りないものは「道路インフラ」だ

…と、まず道路の話から入るんです。
(※「鉄道や道路などの都市インフラの整備が遅れ」)

その次が

「文化インフラが物足りない」

……インフラの話です。

この構想は、インフラの話だということがわかります。

★ソフト面の支援の充実を!

文化というのはそういうことでしょうか。
インフラなのでしょうか。

もっと広い視点で……

むしろインフラよりもソフトの面、
アーティストを支援すること
区民がだれでもアート活動できるようにすること

……そういったことが
これからの文化なんじゃないかな?
と、私は思います。

この構想にも「区民のアート活動の支援充実」ということは掲げられているのですが、最後のほうです。また、そこでも「施設を整備すること=支援」という点と結びついています。

私はむしろ、この「アート活動の支援」こそが、文化を豊かにすることであり、もっとも大切で、ちからとお金を注ぐべきことではないかな、と思っています。

そして大事なのはまず道路なんだな……というところも、ちょっと文化とかけ離れているのではないかな、と私は思います。道路を新しく作れば、これまでの文化を壊しますから……。

最大の争点…「サンライフ練馬」の廃止

この構想は、美術館の隣にある建物「サンライフ練馬」の廃止もセットになっています。

すでにその反対の声も頂いております。

サンライフ練馬は、

まず、1Fがトレーニング室。
この利用者が多いのですが、これはどこか別のところに移すと言っています。

2階はレストランがあります。

レストランも、同じではないかもしれないけれども(その可能性が高いかなと思いますが詳細不明)、美術館の方にカフェスペースを作ると、構想にあります。

3Fが、研修室等です。

もともとサンライフ練馬は、別名「東京中高年齢労働者福祉センター」といって、労働相談などを行っている労働者の福祉のための施設です。

時代の変遷もあり、現在は、会議室の利用などがメインになっていると思います。

今、練馬区は、集会室に関して、別の計画(アクションプラン)の中で

”集会室は、維持管理費がたくさんかかっているのに、利用料としての収入は少ない…というデータをわざわざ出してきて、だから集会室は縮小していきます”

といった見せ方をしています。

そもそも集会所というのは何のためにあるのかというと

「集会の自由」

憲法にも定められた、私たちが自由に集まって自由にお話をしていく、そういう根本的な権利に関わっている施設です。

コロナでなかなか集会もできない中ですが、集まって話していくということが、とっても大事ですよね。
民主主義を守り、実践していくうえでも、重要な権利です。

一方で、区の施設はなかなか予約が取れなかったりする。

そういうところの改善がないまま、集会室をどんどん減らしていきましょう……ということでいいのかどうか。

サンライフ練馬の廃止に絡む、問題です。

ぜひぜひ皆さんにも、考えていただきたいと思います。

パブコメは、1/17まで!

「練馬区立美術館 再整備基本構想」

パブコメは1月17日までです。

たくさんの人に、たくさん意見を送っていただきたいなと思います!


まどぐちは、こうぐち!
高口ようこでした。