【街路樹】桜の枝が折れて落下…原因は?対策は?
桜の枝が折れ、車に当たって傷つける、という事案が発生しました。
原因は?
対策、再発防止策は?
そして維持管理はどうあるべきか…?
動画&ブログをご覧ください!
*2021/11/18練馬区議会「都市整備委員会」のレポートです。
桜の木の先端が腐食→折れて落下→車を損傷
10月12日、区道の街路樹(サクラ)の枝が、腐朽により落下……。
信号停止中の車の天井やトランク(6カ所)に落下し、へこみやすり傷が生じました。
枝は直径2~4cm、2メートル程(重さははかっていません)。
お相手にケガ等はなく、示談交渉中です。
★場所
大泉中央公園の西側区道です。
対応は?
- この路線全体の街路樹を調査
- 15本を剪定ずみ
- 今回と同じような腐食はなし
- 可能性のある枝→安全性を重視して剪定→4本
- 通常の剪定→11本
原因は?
- 高所作業で詳しく確認したところ…
- 根本の分け目まで、葉っぱは生きている
- 急激に先端が腐食し、折れたと思われる
- 詳しくは「わからない」
- 以前の剪定に問題があったわけではない
維持管理はどうやっているのか?
- 場所により、一律ではないが…
- 年2回の目視が基本(区職員や委託事業者による)
- 今回の木の目視は、8月に実施済み
→腐食は発見されず
★目視には、共通のシートを使用
- シート=見る箇所の項目を決め、誰が見ても同じ作業ができるようにしてある
- 倒木させないことが目的
- 幹や傾斜の点検
- 枝は「越境枝」のチェック
*越境枝:範囲を超えて、民家等にかかるような枝
今後の対策、再発防止策は?
目視を数か月前にやって、今回の事故が起きた
→どのような対策をとるのかが重要ですが…
- 練馬区「目視は幹が中心になっている」
- 「先端の腐食が起きやすい樹種(サクラも含む)
→先端も見るよう、点検の仕方を変える」
★職員の技術向上、技術の承継は?
職員体制は、東部事務所で職員2名。西部事務所には、職員はおらず、委託事業者に指示しています。
街路樹の専門家というわけではなく、公園の遊具の点検なども行います。
そのため、点検を行う職員の技術向上や、技術の伝達、承継が重要です。
その点質疑したところ……
- 練馬区「見方は人によって違う」
- 「技術継承、意思疎通」今後も行う
とのことでした。
これを機に、管理体制をしっかり見直すべき!
先日、区立施設での倒木が起きたばかり。これを機会に、全体的な管理体制を見直すべき、と求めました。
練馬区からは、
- 「今回の路線は全部詳細に確認したが、それをこの頻度で行うのは難しい」
- 「生き物を扱う→剪定の頻度をあげればよいのだが…」
- 「予算が必要」
- 「できるところからやっていく」
- 「お住まいの方から、落ち葉など陳情も」
といった答弁でした。
木は生き物。
しっかり維持し、弱った樹木は、倒木等にいたるまえに、植え替えをしていく。
そのための予算の確保や、住民の理解・共有を含め、他機関で管理体制を検討すべき……と求めました。
今後も、みどり、街路樹のよりよいあり方を、追及していきたいと思います!