【西武新宿線】高架化…「環境影響評価書」の結論は?
*2021/11/18練馬区議会「都市整備委員会」のレポートです。
西武新宿線、高架事業の「環境影響評価書」とは?
西武新宿線の高架化事業(*)で、環境にどのような影響があるかを調査する「環境影響評価書」。
- 騒音・振動
- 土壌汚染
- 日陰
- 電波障害
- 景観
- 史跡・文化財
- 自然との触れ合い活動の場
- 廃棄物
という、環境全般について、この事業が行われることでどのような影響があるのかを評価したものです。
西武新宿線高架事業の環境影響評価については、平成31年「調査計画書」に始まり、令和2年に「案」が出され、意見書の提出などがありました。
それを受け、確定した最終版が、今回の報告でした。
*正式名称:西武鉄道新宿線(井荻駅~西武柳沢駅間)連続立体交差事業
「案」からどう変わったの?
要約された資料(評価の結論)に変更はありませんでした。
大元の資料はもっと分厚く、そちらは一部記載に変更がありました。
たとえば、
- 間違っていた数字を直す
- 高さ3.5メートル地点での測定
→複数測定するよう練馬区から要望
→事後に測定の対応をとる旨、追加記載
電波障害などに対する対応は?
たとえば、電波障害については「起こる」と認めています。
それに対し、「こういう手段をとる」(ので、評価指標は満たしている=問題なし)というのが、評価書の結論です。
実際に電波障害等問題が起きた場合、どのような対応がなされるのでしょうか?
練馬区に質疑したところ
- 個別の事情に応じて、事業者が適切に対応
との答弁でした。
騒音・振動の問題
騒音・振動に関しては、基準の範囲内だという評価がされています。
一方で、騒音・振動は、人によって、「つらい」という感じ方に、個人差があります。丁寧な対応が必要です。
練馬区からは
- 区としても、きちんと対応するよう、事業者に要望する
との答弁がありましたが、
そもそも、「地下化にしてほしい」との住民からの声も、根強くある事業です。
事業者だけでなく、練馬区としても、住民に対して丁寧に対応いただきたい、と求めました。
立体交差事業の進捗は?
- 手続き:東京都の都市計画審議会が開催
- 事務手続きの段階
- 間もなく都市計画の手続き
- 令和4-5年度、事業認可取得を考えている
…と、本当に間もなく、いよいよ始まってしまう、という状況です。
今後は?
今後は、今回の調査のなかで「事後調査」とされたものの調査が行われます。
スケジュール等は未定。
議会にも報告があるようなので、またレポートしたいと思います。