「練馬区 障害者の意思疎通条例」検討スタート!
2021/5/13「練馬区議会・保健福祉委員会」のレポートです。
「(仮称)練馬区 障害者の意思疎通に関する条例」
まず、「意思疎通条例」とは何か?というと……
聴覚障害・視覚障害など、個々の特性に応じたコミュニケーション手段を充実することにより、共生社会の実現をめざす
……という目的で、制定するもの。
手話、点字、字幕などはぱっと浮かびますが、それ以外にも、ルビをつける、わかりやすく平易な文章にする、読みやすいフォントにするなど、様々な配慮が考えられます。
先日策定された「練馬区障害者計画」にも、条例制定が盛り込まれ、それを受けて、検討が始まります。
★16区で制定ずみ
この条例は、すでに23区中、16区で制定が進んでいます。練馬区は遅いほう、と言えますね。
- 手話言語条例のみ:4区
- 意思疎通条例のみ:2区
- それぞれの条例がある:1区(中野区)
- 手話・意思疎通をあわせた条例:11区
2021年、「検討部会」がスタート
「練馬区障害者地域自立支援協議会」……これは、学識経験者、障害当事者・家族、障害福祉サービス事業者、教育関係者、就労関係者等により構成された協議会です。
この自立支援協議会のなかに、専門部会「(仮称)意思疎通条例検討部会」を設置し、内容や事業について検討していく、とのこと。
公募委員、外部委員などの新たな参加はない、という形です。
★先行自治体に学ぼう!高松市の事例
高松市が2019年に制定した条例は、情報通信機器による「音声認識」を盛り込んだ、初の事例。
練馬区でも、こういった機器を活用していくこと、そのために、専門家の意見を聞きながら、条例に盛り込んでいくこと、が必要です。
委員会で、その点も求めました。
★条例前からできることをやろう!
また、たとえば練馬区が発信する動画などには必ず字幕をつける、ということも重要。
それは、条例がなくてもできること。
1年後の制定を待たず、どんどん進めていくよう、要望しました。
策定は2022年度
今後のスケジュールは…
★2021年度
- 団体ヒアリング(15団体を予定)
- 自立支援協議会での検討
- 条例素案の作成
- パブリックコメントの実施
★2022年度
- 練馬区議会第2回定例会(6月議会)で条例案を提出
……つまり、来年6月策定の予定です。
どんな条例にしたいですか?
ぜひあなたのご意見、高口へお寄せください!