★不登校事業トライをトライへ委託!?★保育料算定誤り/11/26文教児童青少年委員
11/26、文教児童青少年委員会を最速レポ!~Part3
★中学生対象の適応指導教室トライを、(株)トライへ委託
練馬区は、不登校の子どもたちを対象に、小学校では「フリーマインド」、中学校では「トライ」という事業(適応指導教室)を開いています。
そのうち、「トライ」のほうを、株式会社トライグループへ委託するとの報告。
- 小集団授業
- 進路学習
- 行事活動(調理実習、スポーツ事業、体験学習)
*遠足は直営で行う
を委託します。
フリースクールなどの実績があり、プロポーザルで決定したとのこと。
★先生の資格や要件、賃金は?
これまでは、区の非常勤職員として、「一般教育相談員」「主任教育相談員」を置き、退職校長、教員が主に担ってきました。
資格要件として
- 教員普通免許があり、学校教育の経験がある
- 教育相談に関する学識経験がある(年数は不問)
のどちらかが必要でした。
区の非常勤職員で、賃金などはそれに準じています。
委託するとどうなるか?を確認したところ……
- 賃金は区は指定していない
- 教員免許の指定はない
- 3年以上の学習指導の経験があることなど、「ゆるやかな」要件
…と、かなり「ゆるやか」な要件となります。
★子どもの一人ひとりに沿ったサポートを
不登校児童の増加、事情が複雑多岐にわたり、きめ細やかな支援が必要であり、直営だけでは対応できないことを、今回の委託の理由にしています。
「調理実習に地場産ケーキを使う、フードコーディネーターが可能になる」
「1日3時間→4時間に授業時間が充実」
…などを委託のメリットとしてあげていますが、いわばプラスアルファというか、そもそも直営でもできることです。
小中学校の義務教育は、当然、みな資格を持った正規職員です。その代替ともいえるトライに、どのような先生がいて、どのような支援を行っていくかは、とても重要なこと。
重要なのは、不登校の子どもたち一人ひとりに沿った、しっかりとした支援が行えるかどうかです。そのために、しっかりとした先生がいること、そのための待遇を整えることが重要と考えます。
私のいろいろな質疑に対し、教育振興部長が
「区が放棄するわけではない。民間と協力し、充実させていく。連携し、すべて対応できるように」
と答弁しましたので、「すべて」の子どもたちに「対応」できるよう、今後もしっかり注視していきたいと思います!
(ちなみに、委員会では、課長が答弁するのが通常。私たち野党に部長が出てくるのは珍しく! 高口の答弁に、部長が立ったのはたぶん初めてです(笑))
民間にまかせるのではなく、区としても責任をもち、不登校の子どもたちのよりよい支援とは何か、今後も改善を続けていくこと……
今後もしっかり取り組んでいきたいと思います。