四季の香ローズガーデン、重たい経費が課題…【練馬区議会レポート】
※2023/6/21、練馬区議会「みどり・環境等特別委員会」のレポートです!
ローズガーデンの課題
バラの季節はもちろん、スプリングフェスティバル、オータムフェスティバルなど、四季折々の花を楽しめ、イベントも盛りだくさんの、練馬区でも人気の施設です。
美しく咲く薔薇に、罪はまったくありません!
職員の方々も、日々ご尽力いただいています。
私もよく行っておりますが……
それとは別に……
大きな課題が、膨大な経費
であることは、避けては通れません。
指定管理者のモニタリングの報告からも、それがわかってきました。
★年間予算=8700万円
2023年度(令和5年度)の予算で、約8700万円。
練馬区全域の「憩いの森」の経費が約9700万円なので、
ローズカーデン1つだけで、憩いの森全体と同じくらいの経費をかけている、ということがわかります。
★収入=わずか
イベントは頻発していますが、経費に対しては微々たるもの……。
2022年度(令和4年度)の利用料金収入は、42万円。
目標13万円と比べれば3倍ですが、それでも全体予算のわずか200分の1。
ほかにも、提案事業収入で、合計年100万円ありますが、
あわせても142万円……予算の60分の1程度です。
★自主事業の収入=事業者への収入
ほかに、事業者が「自主事業」としてイベント等をやる場合、「利用料」として施設費は払いますが(上記の42万円に含まれている)、事業の収入は、事業者に入ります。
練馬区には入りません。
金額は約110万円と、大きくはありません。
キッチンカー等も、施設の利用料金を払い、売り上げは、お店に入るかたちです。
★13万人の来場者、地域経済効果は?
来場者は、12万人→13.3万人と増えています。
キッチンカーは基本区内事業者とのことですが、
一方で、指定管理者の区内雇用率は37.5%と低い現状。
指定管理者は、西部緑化とフロンティアコンストラクション&パートナーズの2社で請け負っています(JV)。
西部緑化さんは区内事業者ですが、フロンティア~さんは、区外の企業です。
せっかく呼び込んだ来場者を、区内経済活性化にいかせているのか……?
課題は残ります。
★経費はかかり続ける…
経費の多くは、人件費とのことで、経費削減もなかなか難しい現状。
美しいものを美しく保ち続けるには、お金がかかる、ということです。
また、草花は樹木ほどは、CO2削減の効果はありません。
練馬区民の税金を使っている以上、「キレイだね」「人がたくさん来てよかったね」で済ますのではなく、経費の面等もあわせて、持続可能なのか、考え続ける必要があります。
参考
- モニタリング結果は練馬区HPから確認できます(6/27時点で令和4年度分はまだあがっていませんが、そのうち更新されるかと…)
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高口HP:練馬区光が丘「四季の香ローズガーデン」リニューアル前の説明会に参加しました。(2021年4月)